コウノドリ2 6話

やっぱり7回の放送に間に合わなかった・・・。
次の回を見ちゃうと気分がそっちに引っ張られちゃうから
なんとか放送前に感想を書こうと思っているのに・・・(´;ω;`)ウゥゥ

気を取り直して、第6回。
この回は下屋回でした。
1期では研修医でまだまだ頼りなかった下屋が
ちゃんと成長して描かれてきた2期。
もうオロオロして立ち尽くしたりしないし、
手術の時にぼーっとしてしまってサクラ先生に頭突きくらったりしない。
逆に後輩に頭突きしてましたっけ。
後輩ができて、その後輩にちょっと厳しかったりするのも
仕事を覚え始めた社会人あるあるですよね。
実はそんな下屋をちょっと寂しく見ていました。
1期の、未熟でドタバタしている下屋が大好きだったので。
サクラ先生や四宮先生と患者(もしくは視聴者)の間を取り持つ存在として
下屋が驚いたりショック受けたり、喜んだりする様を見ているのが好きだった。
2期が始まって、なんとなく物足りない部分があるなあと思っていたんだけど
ああ、下屋の成長だったんだなあ・・・とこの回を見て思いました。
でも6回では1期と同じオロオロする下屋先生が久々にみられました。
やっぱり表情豊かに松岡さんが演じる下屋は魅力的。
とはいえ、ある程度経験を積んできたはずの下屋先生が
研修医時代に戻ったようにオロオロするような今回の事態は
本当に辛い出来事でした。
アレストの状態で運ばれてきた神谷さんを見て
甲状腺が気になると思っていた患者さんなんです
と言おうとして、でも切迫した事態にそんな余裕もなくて
あわあわする下屋の目に感情が溢れていて
ああ、下屋だあ・・・としみじみ思いました。
確かに医者としては未熟な姿なんだけど、
だけど患者さんを思う気持ちがストレートに伝わる。
これが下屋、つまりは松岡茉優さんの魅力なんだなあ。

死線期帝王切開の手術は確か、1期のラスト、クライマックスで描かれました。
あの時、赤ちゃんの泣き声を聞いて生の世界に戻ってきたお母さん。
けれども、下屋が声を限りに
「赤ちゃんが呼んでるよ、あなたのゴールはここじゃないでしょ?」
と叫んでも、神谷さんは生の世界には帰ってきませんでした。
1期の最後に、お母さんも赤ちゃんも助かって
よかったよかったとカタルシスに包まれたのと打って変わって、
どうやっても助けられない命もある・・・と現実に打ちのめされた今回。
なんの疑いもなく妻も子供も無事だと思って病院にやってきた旦那さんが
動かなくなった妻と対面してうなだれている後ろ姿が辛かった。
それでもドラマでは赤ちゃんは助かった。
原作ではどちらもダメだったんですよね。
すっかり忘れていたんで改めて原作を読み直したら、確かに赤ちゃんの蘇生も失敗していました。
監修のお医者様が、赤ちゃんは助けたいというドラマ制作側からの要請に
すごくすごく悩んだそうです。
救急車の中でお母さんが心停止状態になって赤ちゃんだけ助かるのは
とても難しい状況なのだそうです。
そういう意味では原作の状況の方がリアル。
現実の医療現場をできるだけリアルにすることで
物語世界の土台を支えてきた「コウノドリ」だからこそ、
医療関係者が見たときにそこにウソが見えてしまったらだめなんじゃないか、と最後まで悩まれたそうです。
でも、ドラマスタッフは、この前の回で赤ちゃんが亡くなっているから
ここで2周連続で悲劇を続けたくないと主張したんだそうです。、
細かなことも取材や下調べを欠かさず、
リアルな医療現場をドラマに描き出すことに心血を注いでいるスタッフが
ドラマの作り手として、
ここは赤ちゃんを助けたいと主張した。
その熱意に押されて、
救急車搬送から手術まで迅速に行われているとして、
奇跡的に赤ちゃんが助かることがあるかもしれない・・・とOKしたそうです。
ここは赤ちゃんを助けるという方向で物語を紡ぎたいと思ったスタッフの思いにも
その思いを汲みながらも真摯に医療的な可能性を考えて下さった監修の先生にも
心を打たれました。
このドラマがリアルな現実を描きながらも優しいのは
役者さんたちの熱演とともに
裏方であるスタッフさんたちの心意気もあるんだなあとしみじみ感じた回でした。

2期に入ってからサクラ先生は優しいシーンが多かったのですが
この回は久々にぴしっとしたサクラ先生が見られたのも嬉しかったな。
大切なことはしっかりと言葉にして伝えるんだけど
その言い方は決して責めてない。
後輩の指導って、できていないことを指摘して追いつめがちだけど
ちゃんと本人に考える余地を残してあるところもすごいなあと思う。
こういう、責めないけど、遠慮しすぎて媚びることない言い方って
できるようになりたいな。
と、サクラ先生が下屋に話すシーンではしみじみ思います。
ピアノも2期に入ってからはサクラ先生の感情の表出・・・って感じの場面が多くて
ちょっと物足りなかったんだけど、
今回はがっつりとストーリーに絡んできました。
音楽が、ピアノの音が、
人の心を癒して励ます・・・ということを
ちゃんとリアルに感じさせてくれるピアノの音色。
ピアノに触発されて下屋の心が固まっていく様子がとてもよく伝わってきました。
サクラ先生がピアニストでもあるということがちゃんと活かされた回。
そして7話でもまた違った感じでピアノが活きているんですよね。
それはまた次の話・・・。




コウノドリ2 5話

ついに感想が間に合わなかった(´;ω;`)
ううっ、このままずるずると感想をためていったら
夏休みの宿題できてない小学生みたいになりそう・・・。
もしくは提出レポートいっぱいためちゃった大学生とか・・・。
そんなことにならないようにがんばろっ!

今回は深水さんがすごくよかった。
顔が怖くて寡黙で不器用そうで、
でも昭和っぽくならずにこのタイプの男性を演じられる人って
今の30代俳優さんの中では希少なんじゃないかと思う。
原作は読んでいたんだけど(そんでもってかなり原作に忠実に作ってあったんだけど)
だいぶん前に読んだので話の内容はすっかり忘れてました。
ただ、プリンというキーワードに、
ものすごく悲しいお話やった気がする・・・というくらいの記憶で見ていたので
サクラ先生の宣告に普通に衝撃を受けました。
そっかあ、そうなんだよね。
それまで経過になんの問題がなくても、
病院に入院しているという安全なはずの状況でも、
それでも予期せず命が途絶えてしまうことはある。
これだけ医学が進歩して、
検診制度がかなり普及しているので
お産で亡くなる妊婦さんが激減しているし、
昔だったら考えられないほど超低体重で赤ちゃんが産まれても
大きくなる可能性がある時代になっても
それでもお産という命を生み出す営みには
人知を越えたことがたくさんあって・・・。
それをしみじみと教えてくれる回でした。
忘れちゃいけないことだよね。
今回の深水さんが演じた旦那さんの何が素晴らしかったって、
奥さんも、お医者さんも責めなかったこと。
ただ、同じだけの愛情と悲しみでもって奥さんに寄り添っていたこと。
どこにもぶつけられない悲しみだからこそ、
それを誰かのせいにせず受け止めるのは人としての度量がいる。
奥さんの妊娠を他人事のように感じているような旦那さんだったら、
(産後鬱の時のナオトインティライミさんが演じた佐野さんや
先週の屋形船の旦那さんだったら)
「まあ、しょうがないよ。また次がんばればいいさ」
なんて奥さんを慰めてしまいそう。
もしくは
「病院に入院していたのに、なんでこんなことになったんですか!」
ってお医者さんを責めてしまいそう。
そんな風だったらこの悲しい妊娠が夫婦の間の亀裂になりそうだけれど
このご夫婦なら大丈夫。
この悲しみを乗り越えていける。
そう思わせてくれたまとめ方でした。

Twitterでも監修にあたられたお医者さんや
実際に周産期医療に携わられているお医者さんから
たくさん意見があがっていました。
特にサクラ先生のモデルになったお医者様が
僕もああいう場合には頭を下げますとつぶやいておられたのが印象的でした。
医者が悪かったと認める訳じゃなくて
ただ妊婦さんの悲しみの圧を下げるために頭を下げるって
たいへんなことだと思うんですよね。
お医者さんってエリートだから
頭を下げること=自分の非を認めることって考える
もしくは頭を下げてしまうと訴訟されかねないと考えるタイプの人多そう。
サクラ先生はそんな邪念を取っ払って
ただあの時頭を下げることが妊婦さんの悲しみの圧を下げられるなら
と自然に頭を下げらる人なんだ・・・と感動していたら
本当にそのように考えて実践しているお医者さんいるんだあ・・・。
とそのことにも感動。
昔、このドラマを見るまでの、もしくはマンガを読むまでの私の産科医の印象って
あんまりいいものではありませんでした。
昔は、お医者さんが深夜のお産や休日のお産をさけるために
促進剤を多用して医療事故になったって話よく聞いたし。
つい最近も麻酔医を常勤させる等の措置をとらずに無痛分娩をしていて
医療事故を起こした話ありましたよね。
なんか利益を優先されているお医者さんが多いのかなあ・・・って思ってました。
自分のお産では、長男の時は地域の周産期医療の核になっているような大きい公立病院
次男の時はママ友から聞いた地元の有名な個人産科院でお世話になったけど
どちらも病院や先生にあんまりいい印象がなくて・・・。
でも、コウノドリを見て産科のイメージが一新しました。
こんなにも懸命に命を守ろうとしてくれるんだ!
しかもそれがドラマ上の美談ではなく、
実際のお医者さんをモデルにしてるんですもん。
今回も亡くなった赤ちゃんの為にこんなにいろいろしてくれるんだ・・・
一晩一緒にいさせてくれるんだ。
霊安室じゃなくこんなところでみんなで誕生を祝ってくれるんだ・・・
病院の正面玄関から見送ってくれるんだ・・・
とびっくりしたのですが、これらも実際に病院を取材して
かなり忠実に再現されていたそう。
それどころか、まったく私は気づいていなかったのですが、
沐浴のシーンで入浴後に着せるベビー服が用意されていましたが
あのベビー服、小さい赤ちゃんようのベビー服なのだそうです。
普通よりもずっと小さく生まれてしまった赤ちゃんにも
ちゃんと体にあったベビー服を着せてあげたいと
小さいベビー服を作られているところがあって
ドラマでもそこのベビー服が映っていたのだそう。
監修の先生がつぶやかれていました。
本当に細かなところまで配慮したドラマだなあと改めて思いました。
そして、以前の私のように
なんとなく産科医にいい印象を持っていない人たちには
特にこのドラマ、見てほしいな。
現場で疲弊しながら、それでも懸命に新しい命を守ろうと働いている人たちがいる。
そのことをきちんと伝えてくれるドラマだから。
・・・と、改めて思ったのは産科の先生のつぶやきに
「実際にドラマのような場面で医師を責める人もいます。
どうしようもない怒りを医師にぶつける気持ちもわかりますが
あまりに理不尽な状況で疲弊してしまった仲間が多く現場から離れていきました」
(ものすごく意訳。こんな感じのことつぶやかれていました)
というのを見たからです。
このドラマを見て、今の医療でもどうしようもない事態があること、
でも先生方は過酷な現場で必死に命を守ろうとされていることを知っていれば
もう少し周産期医療の現場で働く人たちが働きやすい世の中になるのではないかなあ
としみじみ思った次第です。

今回、このメインの話に対して
下屋の話もうまくリンクしていましたね。
現代の医学で助けられる命だったから、緊急カイザーで赤ちゃんを助けた。
けれどもご夫婦の心情にうまく寄り添えなかった為に
せっかく助けた命が再び危険にさらされている・・・。
精一杯見守っても助けることができなかった命だったけど、
サクラ先生や小松さんがきちんとご夫婦の気持ちに寄り添うことができたから
辛い現実を受け入れることができたサクラサイドの話と
きちんと対になって組まれているんですね。
患者の命を救うことのみを考えてきた下屋が
本当の意味で患者を救うためには、患者の心に寄り添わなければならない。
そのことまで考えられる医者になるためのスタート地点にたったんですね。
下屋はちゃんと1stシーズンからの成長が描かれていて、
2ndシーズンではすっかり一人前に描かれているんだけど、
一人前になりたてのマイナス面もきちんと描かれてきました。
後輩に厳しすぎたり、自分の目の前のことに集中しすぎて全体が見えていなかったり・・・。
6回はそんな下屋が中心になる回。
私、1stシーズンでも下屋が中心になる回(初めて自分で超未熟児を取り上げる回とか)
すごく好きだったんです。
松岡さんの表情の豊かさがはまっていて。
2ndシーズンで下屋は成長しているのでもうあんなオロオロしたり
感情を目に溢れさせてたたずむシーンはないのかなあと思っていたんだけど
そうか、このお話、やるんですね。
・・・と、5回の最後を見て思いました。
で、昨日実際に見て・・・の感想はこの次に書きます。
今度は間に合うように・・・。






コウノドリ2 4話

今回は周産期医療の現場における人手不足の話とトーラックのお話。
人手不足の深刻さは、この点においては現場のお医者さんのつぶやきが多かったので
本当なんだなあとしみじみ。
妊婦や患者にとって良心的な病院ほど
医者の人間的な時間を犠牲にして成り立っているという現実。
医師の使命感や良心だけではもう支えきれないところまできているんですよね。
日本が今、出産で死亡する率が下がっているのは
単純に医療の技術があがったからだけではなくて
お医者さん側の献身もとても大きな要素なんだな。
ということは、このままお産の現場や小児科の厳しい現状が続いて
若手のお医者さんたちが周産期医療の現場を避けていって
今いるお医者さんたちが倒れていってしまったら・・・
これはもうシステムとして何か手を打ってもらわないと個々人や病院の努力では
如何ともしがたい部分。
政治家の皆さんにも是非このドラマを見てもらって
何か変えていってもらえないかなあ・・・。
少子化対策として大事な要素の一つなのに
保育所対策ほど重要視されていない気がする。

トーラックに関しては経験したお母さんたちのツイートがとても多かった。
つまりそれだけ身近な話題なんだろうなと思う。
私は出産で入院中に一緒だった帝王切開で産んだお母さんが本当につらそうで、
移動も車椅子じゃないと授乳室までこれなかったり、
体調不良でなかなか授乳室にも出てこれなかったり・・・
というのを実際に見ていたり、
友人が帝王切開で産んで、産後がとても痛くて辛かったという話を聞いていたので
帝王切開のほうが辛い・・・という認識なんだけど・・・。
だって、お腹を切るんだもん。
楽なわけないじゃない!と思うんだけど。
でも実際に「自然分娩じゃないと・・・」って思っている人たちもいる。
そういう人たちはなんの悪気もなくそういうことを口にする。
私も妊娠中、近所のおばさんに呼び止められて
「うちの嫁は帝王切開で産んだから・・・」
とまるでお嫁さんの落ち度のように話されて、聞いているだけでげんなりしたことあったなあ。
帝王切開というだけでそういういわれのない非難を受けるのって、あんまりだ。
ツイートでも、帝王切開だって辛いんだからドラマでももっとそのことを伝えてほしかった
っていう意見も多かった。
ただ、ドラマの描き方としてはあれでよかったんだと思うんですよね。
帝王切開だって自然分娩以上に辛い・・・という方向に話をもっていくと
辛いことを乗り越えるのが尊い・・・ということになってしまう。
それは本質から外れるんだと思うんですよね。
ドラマで描かれたように、どう産むかが大切なのではなくて
その課程が大切。
人手不足の中で、大きなリスクを抱えてトーラックに挑戦する
というのは、本当なら四宮先生の言うように無謀なことなんだろうと思う。
それでも妊婦の思いに少しでも寄り添おうとしてくれるサクラ先生の優しさと
その決断にしっかりついてきてくれる仲間っていうのは
本当に理想的な産科医療の形なんだろうと思います。
でもそれも、危険を見極め、決断しなかればならない時はしっかりと判断できるからこそなんですけどね。

例の四宮先生が会っていた女性の正体が分かりましたね。
原作に出てくるあの人がモデルなのかな?
でも登場の仕方もお子さんの設定も少し原作から変えてあるようなので
これからどう描かれていくのか気になります。
四宮先生の枷というわけではなかったのですが、
医師が自分自身の生活と仕事をどう両立させるか
という方の問題に絡めていきそうですね。

今回、遊びの場面が少ないのが少し寂しいかな。
緊迫した状況が続くので仕方ないのかもしれませんが。
とてもまじめな問題を真正面から扱っているからこそ、
肩に力を抜いて見られる息抜きのシーンがもう少しほしいかなあ・・・
って思ってしまうのは、贅沢な希望なんでしょうか。
もう少し、ピアノを弾くシーンも見たいんだけどな。