花咲ける青少年

新年あけましておめでとうございます。

このお正月は録りだめしていて見られていなかったビデオを鑑賞したり、

子供が買った「レイトン教授」のゲームが意外に面白くて、

子供が寝た後、一人でひそかにはまっていたり・・・

と、うだうだした日々を過ごしています。

見た映画やドラマの感想もいっぱいあるんだけど、

とりあえず、これ。

昔大好きだったマンガです。

NHKのBSでアニメになるって聞いて、

でもうちじゃ見られないので義母さんに録画してもらっていたんですが、

DVDになってるといつでも見られるし~、と長い間ほっときっぱなし。

つい最近終わったらしくて、最後のDVDを渡してもらって、

どの辺の話かなあ・・・と確認するために見始めたらはまってしまって、

今日一日で、ラスト14話分一気に見てしまいました。

最初の数話は違和感があったんですよ。

樹さんの絵はどちらかというとアニメには向かないなあと思っていたし、

マンガがアニメになるとテンポ感が自分が思っているものと微妙にずれるので。

それに話自体も前半の夫候補探しの間は比較的少女漫画色が強いんですよね。

だから、なんとなく冷めた目で

あ~、そーいえば、こんなキャラいたなあ、

大金持ちに貴族に王子様ってすごい設定だよなあ。

「花より男子」のF4も真っ青だよなあ。

そー言えば、女の子一人を才色兼備で金持ちの男の子4人で守るって枠組みは、

「花より男子」そのままだよなあ・・・っていろいろ考えながらみていました。

でも途中から一気に話が少女漫画の枠組みから外れていくんですよね。

架空の国ネギライの後継者争いをめぐる騒動に巻き込まれていくあたり。

その騒動に主人公の花鹿自身も深く関わっているってわかるところとか、すごく好きでした。

大まかな筋と印象深かったシーンと結末は覚えているけど、

そこに至る細かいエピソードは覚えていないことが多くって・・・。

アニメって回を重ねると絵が崩れてくることがあるんだけど、

どんどん原作の雰囲気に近づいていました。

ああ、そうだった、このエピソードが好きだった、

この時の立人(リーレン)の表情どきっとしたっけ、

と昔を思い出しながら、昔と同じように楽しんで見られたので、

やっぱり好き嫌いって年をとっても変わらないんだなあ・・・と変なところで感動したり。

樹さんの作品は本当に良く読んでいましたね。

ダイナミックな話の展開が大好きで。

だいたい、「花咲ける青少年」も冒頭の話で、後半あんな風に展開するなんて思いもしませんでしたから。

途中でこの話が、以前に読んだ短編(「マハティ編」)につながってるってことにもびっくりしましたもん。

この人の話って時々そういうことがあるんですよね。

「パッションパレード」っていう作品も大好きなんですけど、

これの前身の作品って「朱鷺三角」なんですよね。

物語の初めは横溝正史っぽいミステリーみたいな短編「蛍たちは笑う」だったのが、

続編が作られて高校を舞台にした青春ものになり、

それがまた新展開して、舞台がアメリカに移って「パッションパレード」になったっていう。

「蛍たち…」から「パッションパレード」じゃ絵柄も全く変わっているし、

ぱっと見たら全然別の作品みたい。

マンガが雑誌連載を基盤にして作られるために持っている大きな特性ですよね。

時に作者の思惑を超えて作品世界が広がっていくって。

映画やドラマなどの映像作品は作品の長さがあらかじめ制限されているし、

小説は連載もあるにはあるけどどちらかというと書き下ろしが主流だし。

作品の終着点を決めないまま始めるメディアのもつ面白さと不完全さがとてもよく出ている作家さんだと思います。

だって、作品を一つの完成型としてみたらすごくいびつな形じゃないですか。

DVDを見ている最中もこれハリウッドで映画化したら結構面白いんちゃうん[E:catface]

って思いながら、クライマックスのネギライ潜入の辺りを見ていたんですが、

作品全体を通して考えると、映画って枠組みに当てはめるには適さない形な気がします。

かといって前半を省いたらきっと話が成立しない。

だいたい2時間では描ききれないし。

きっと長さの制約が少ない今回のような形でアニメ化されたっていうことは、

この作品にとってとってもよかったんだろうなあと思います。

でも、おかしなもので、アニメを見ていると無性にこれを実写で見て見たいって思うんです。

なんでなんでしょうねえ。

原作に忠実にアニメにされればされるほど、

生の役者さんが演じている姿を見てみたいと思う。

アニメが原作に忠実な分、

原作に色がついた紙芝居に見えちゃったからかな。

でも、この作品、もし日本で作るとしたらムリですよね。

舞台が日本でおさまってないから。

ムリにやると「のだめ」みたいになるし。

あれは「のだめ」だからこそ許されたのであって

カツラつけたユージィンやカールは見たくない・・・[E:despair]

花鹿と立人、ルマティ、ハリー辺りはアジア人だからなんとかなるかもしれないけど。

もしなんかの奇跡が起こって映像化されるなら、

もちろん立人は玉山君で。

あとは思いつかなかったんだけど、クインザだけは大沢さんがやったら面白そうって思いました。

花鹿は全く思いつかないなあ。

若い女の子で、庶民的な匂いが全くしない子で、どちらかというと中性的な子・・・

(彼女は最後の最後で立人に対する自分の思いに気付くまでは女性としては未成熟なので)

そういえばアニメ見てて、ほとんどは昔と同じような感想だったんだけど、

ちょっと違って思えたのは、

・・・花鹿ってもしかしてうざい子?[E:sad]

ってとこ。

みんな必死であんたを守ろうとしてるのに、

あんたがふらふら出て行ってどうする!

って思わずにいられない場面が何カ所かありました。

マンガでは彼女の行動はある程度説得力があったような気がするんですが・・・。

久々に原作を読み直したくなりました。