コウノドリ2 4話

今回は周産期医療の現場における人手不足の話とトーラックのお話。
人手不足の深刻さは、この点においては現場のお医者さんのつぶやきが多かったので
本当なんだなあとしみじみ。
妊婦や患者にとって良心的な病院ほど
医者の人間的な時間を犠牲にして成り立っているという現実。
医師の使命感や良心だけではもう支えきれないところまできているんですよね。
日本が今、出産で死亡する率が下がっているのは
単純に医療の技術があがったからだけではなくて
お医者さん側の献身もとても大きな要素なんだな。
ということは、このままお産の現場や小児科の厳しい現状が続いて
若手のお医者さんたちが周産期医療の現場を避けていって
今いるお医者さんたちが倒れていってしまったら・・・
これはもうシステムとして何か手を打ってもらわないと個々人や病院の努力では
如何ともしがたい部分。
政治家の皆さんにも是非このドラマを見てもらって
何か変えていってもらえないかなあ・・・。
少子化対策として大事な要素の一つなのに
保育所対策ほど重要視されていない気がする。

トーラックに関しては経験したお母さんたちのツイートがとても多かった。
つまりそれだけ身近な話題なんだろうなと思う。
私は出産で入院中に一緒だった帝王切開で産んだお母さんが本当につらそうで、
移動も車椅子じゃないと授乳室までこれなかったり、
体調不良でなかなか授乳室にも出てこれなかったり・・・
というのを実際に見ていたり、
友人が帝王切開で産んで、産後がとても痛くて辛かったという話を聞いていたので
帝王切開のほうが辛い・・・という認識なんだけど・・・。
だって、お腹を切るんだもん。
楽なわけないじゃない!と思うんだけど。
でも実際に「自然分娩じゃないと・・・」って思っている人たちもいる。
そういう人たちはなんの悪気もなくそういうことを口にする。
私も妊娠中、近所のおばさんに呼び止められて
「うちの嫁は帝王切開で産んだから・・・」
とまるでお嫁さんの落ち度のように話されて、聞いているだけでげんなりしたことあったなあ。
帝王切開というだけでそういういわれのない非難を受けるのって、あんまりだ。
ツイートでも、帝王切開だって辛いんだからドラマでももっとそのことを伝えてほしかった
っていう意見も多かった。
ただ、ドラマの描き方としてはあれでよかったんだと思うんですよね。
帝王切開だって自然分娩以上に辛い・・・という方向に話をもっていくと
辛いことを乗り越えるのが尊い・・・ということになってしまう。
それは本質から外れるんだと思うんですよね。
ドラマで描かれたように、どう産むかが大切なのではなくて
その課程が大切。
人手不足の中で、大きなリスクを抱えてトーラックに挑戦する
というのは、本当なら四宮先生の言うように無謀なことなんだろうと思う。
それでも妊婦の思いに少しでも寄り添おうとしてくれるサクラ先生の優しさと
その決断にしっかりついてきてくれる仲間っていうのは
本当に理想的な産科医療の形なんだろうと思います。
でもそれも、危険を見極め、決断しなかればならない時はしっかりと判断できるからこそなんですけどね。

例の四宮先生が会っていた女性の正体が分かりましたね。
原作に出てくるあの人がモデルなのかな?
でも登場の仕方もお子さんの設定も少し原作から変えてあるようなので
これからどう描かれていくのか気になります。
四宮先生の枷というわけではなかったのですが、
医師が自分自身の生活と仕事をどう両立させるか
という方の問題に絡めていきそうですね。

今回、遊びの場面が少ないのが少し寂しいかな。
緊迫した状況が続くので仕方ないのかもしれませんが。
とてもまじめな問題を真正面から扱っているからこそ、
肩に力を抜いて見られる息抜きのシーンがもう少しほしいかなあ・・・
って思ってしまうのは、贅沢な希望なんでしょうか。
もう少し、ピアノを弾くシーンも見たいんだけどな。

コウノドリ2 3話

今回ようやくサクラ先生の心に陰を落としている要因がわかりました。
そうじゃないかなあとは思っていたんだけど、
実際にサクラ先生が苦しそうに話す様子を見ると切ない・・・。
放送開始前に綾野君が「今回は僕たち医師についても描かれます」
といっていたのはこのことだったんだな。
1stシーズンの時はサクラ先生には出生の秘密
四宮先生にはつぼみちゃんという要素がありました。
2ndシーズンではサクラ先生には救えなかった母親というのが枷になっていくんですね。
それはきっと1stシーズンよりも患者との向き合い方に直接影響するだろうし
産科医という専門医がどこまで患者に関わっていくか
という命題にもつながって行くんだと思います。
あ、そうか、だから2ndシーズンは離島からスタートしたのか。
離島の医療は専門医とは対極の医療。
2ndシーズンはもう一度あの島に帰っていくお話なのかもしれないな。
そして、きっと四宮先生にもつぼみちゃんに変わる何かが用意されていますよね、きっと。
2話で白川先生が見たカフェで四宮先生と会っていた妊婦さんがそうなのかな。
今回心配のあまり自分のラインのIDを患者さんに渡そうとして
めちゃくちゃ小松さんが叱られていました。
もし彼女が患者さんなら、患者さんとプライベートな場で関わると言うことは
専門医の領分を越えていることになる。
彼女が医師として関わった患者さんなのか、
もともとプライベートでつながりのある妊婦さんなのか、
気になる~。

1話からずっと登場していた佐野さん夫妻。
生む前から赤ちゃんより自分の仕事にこだわる妊婦さんに、
最初は出産&子育てはそんなに思い通りにはいかないもんだよ~。
というか世の中には自分の努力じゃどうしようもできないことがあるっていうことを
思い知らされ続けるのが親になるっていうことだ
って思っているので、
早くそのことに気づいて欲しいなあと思って見ていました。
自分ではどうしようもないことだからこそ
他のたくさんの人の手をかりていかなくちゃならない。
自分で何もかもできないことを認めないと
人の助けを受け入れられないから、どんどんしんどくなるのになあ・・・
って思っていました。
1話2話どどんどん目がうつろになっていく佐野さんが辛かった。
3話で、佐野さんを追いつめているのはそういう自分だけの問題じゃなくて
実の母親や夫でもあるんだなあということが描かれました。
実の母親のあの言葉はキツイですね。
なんとなく身に覚えはありますが。
「母親とはこうあるべきだ」という考えの押しつけと、
本来関係がないはずの赤ちゃんの疾患を母親の行動のせいにする。
先天的なもので、母親にはどうしようもないことを
なんの根拠もなく感覚的に母親のせいされると、
もう逃げ場がなくなりますからね。
こういうことは、おうおうにして
「他人は言えないから私が忠告してあげる」
という親切心で身内のものが追いつめちゃうことが多い。
本人に悪気がないぶんキツイんですよね。
最近ではすっかり忘れかけていた
子供たちのおちび時代にしょっちゅう感じていた息苦しさを思い出しちゃいました。
自分が元気だと別にこんな言葉、何でもないんです。
でもうまくいかないことが多くてへこたれているときにこういう言葉を聞くと
堪えるんですよねえ・・・。
このカップルは旦那さんが四宮先生の前で不用意な発言を繰り返して
四宮先生にキツく怒られていました。
一見、耳障りのいいこと言っているけど、
結局はちゃんと奥さんやお子さんと向き合えていない。
見せかけだけのイクメン夫。
その中身のなさををズバリといい当て断罪する四宮先生、かっこよかった。
これで主婦層の心を鷲掴みにしていましたね。


コウノドリ2 2話

いやあ、台風大変でしたね。
皆様のところは大丈夫だったでしょうか。
うちは結構大きな川がすぐ近くに流れていまして、
家から川は全く見えないので普段はあんまり川を意識せずに暮らしているんですが
実は数十メートルで堤防・・・という土地柄。
その川が氾濫すると2、3メーターは浸水する地域と言われてまして、
それでも、でっかい川だし、河川敷もたっぷりあるし・・・
と全く気にしてなかったんです、数年前までは!
でも3年くらい前に本気で川があふれそうになる体験をして
(実際に少し上流では氾濫した)
あ、これだけ河川敷がゆったりあっても溢れるときには溢れるんだ・・・
と実感していたところに、あの台風。
いやあ、怖かったですね。
夜中に何度も何度も警報音が鳴って。
うちは県境でもあるので、隣の町の防災無線も拾うんですよ。
恐さも倍!
日付が変わる頃はまだお年寄りとか身体の不自由な人は避難を開始して下さいだったのが
夜中の2時過ぎには避難勧告になって、
役場のサイレンはずっと鳴ってるし、
こりゃ、いかん! と思って家族で避難所に。
幸いなことに今回はすぐに川の水が減り始めたこともあって
2時間程度で解除になったのですが、
たったそれだけの時間避難所にいただけで、かなり辛かった・・・。
災害にあって、避難所にいらっしゃる方の姿がよくテレビで映りますが
その辛さがひしひしとわかりました。
それから家に帰って少しだけ仮眠をとると、
外はすっかり雨もあがって、普通に月曜日が始まって・・・。
なんかもう、さんざんな週の始まりでした。
金曜に「コウノドリ」見て感動していたのも遠い昔のようだ・・・。
というわけで今回も感想がぎりぎりで間に合わないかも・・・
というタイミングで必死になって書いています。

今回も丁寧な話の展開でしたね。
赤ちゃんとお母さんのガンの治療、どっちを優先するかという難しい問題。
わかりやすい美談にせずに、
視聴者にじっくりと問題について考える余地を与える話の展開は
本当にこのドラマならではだなあと思います。
サクラ先生と四宮先生に対立する意見を言わせて、
でも当事者である夫婦がきちんと自分たちの意志として決める流れが
とても心に滲みました。
そして、子宮頸ガンワクチンについても言及されました。
このワクチンの問題は難しいですよね。
対立する意見がヒートアップして、なんかよく分からないことになってる。
最近の政治問題によくあるんだけど、
反対と賛成がまっとうな議論にならずに対立だけが煽られて
時にはなんか変な要素もくっついてきちゃったりして
安易に話せない話題になりつつある気がする。
1stシーズンの時に語られた風疹の予防接種とはここが違うところ。
たぶん、風疹の予防接種について反対する人はそんなにいないと思う。
ただ、意識が薄くて反対も賛成もない・・・と言った感じなのかもしれないけど。
風疹の予防接種も100パーセント安全というわけではないのだけれど
(それはどの予防接種も同じ)
風疹が流行すると罹患した本人だけでなく
他の人にうつす可能性があるということも大きいのだと思う。
だからこそドラマで取り上げることで、
風疹を無自覚に人にうつすことがどれだけ危険なことか
と啓蒙することにはとても大きな意味があったと思う。
今回は啓蒙・・・というよりは、
避けて通れない話題をきちんと取り上げたことに意味がある。
こういう評価の定まっていない、
そして時にはセンシティブな反応を引き起こす話題は
本来ならばドラマではできるだけ触れたくない部分なんだろうと思うのに
きちんと触れてきた。
それもこのドラマらしい、とてもフェアなやり方で。
四宮と小松さんのやりとりで、
ワクチン推奨派(四宮)と慎重派(小松さん)の意見を両方ともきちんと伝え
このドラマの中では安易にどちらがいいという結論を出さなかった。
実際にガンで苦しむ夫婦の姿をドラマとして見せることで
視聴者に考えてもらえるように。
出産や人の命に対する考え方は、1stシーズンの時と全く変わってないんだなあと
改めて思いました。
脚本家さんが変わったのでそれがどう影響するかなあと心配していたのですが
根幹がしっかりしていて全くぶれていない。
これはすごいことだなあと思います。

あ、今回は久々に景子ママが登場したのも嬉しかった。
サクラが景子ママのところに行くとなんかほっとする。
景子ママをハグするときの優しいこと!
そういうシーンではないのにきゅんとしてしまいました。
ああ、こんな息子がいたらなあ・・・と
横でグータラしている息子を見つつ思います・・・(;^ω^)

さてさて、間に合ったかな。
今日はいよいよサクラ先生になにが起こったのか分かるのかな。
サクラ先生がふっと陰のある表情を見せるのが切ない。
いや、切ない顔が日本一似合う役者さんなんだけどね。