コウノドリ2ndシーズンスタート

ああ、もう2話が放送されてしまう。
結局1話の感想書けてない・・・。
とりあえずメモ程度の覚え書き。
クランクインが離島でドクターヘリ?
って、クランクインの情報が出てきた時には、
へ?なんで? って思ったんだけど、
とってもいい導入になっていました。
抜けるような青空と島の景色が本当にきれい。
そして何より、始まった途端、
一気に最初のシリーズを見ていた時の感覚に引き戻された。
そうそう、このドラマはこんな感じだった。
周産期医療の抱えるいろいろな問題を真正面から捕らえて
ドキュメンタリーのような要素を持ちながらも
決して重いだけのものにしない。
かといって重い現実に安易な答えを与えたりもしない。
この絶妙なバランスはまさに「コウノドリ」ならでは。
綾野君のナレーション、好きだなあ。
今回は耳が聞こえない妊婦さんと
仕事を抱えた妊婦さんが平行して描かれました。
どちらも赤ちゃんが欲しくて、妊娠をとても喜んだのは一緒。
でもそれ以外は全く逆の境遇で。
本人が耳が不自由で出産も今後の子育ても困難が予想される妊婦さんの方は
旦那さんがとても優しくて、
いろいろ大変なことはありそうだけど、
この二人なら何とか子育てもしていけるかなあという感じで終わりました。
一方メアリージュンさんが演じた妊婦さんは旦那さんが協力してくれなさそうで
なかなか辛い状態でしたね。
四宮先生の一言が痛快でした。
旦那さんの悪気のない理解のなさって、じわじわと母親を苦しめますもの。
こちらの家族はまだ続きがありそうです。
志田未来ちゃん演じた妊婦さんの方は
耳の障害が遺伝することを危惧されていたものの
結果的に遺伝はしていませんでした。
耳の聞こえない両親のもとで耳が聞こえる子を育てることは
それはそれで様々な困難があるんだろうなあと想像しますが
それでも子供の耳がきちんと聞こえていたというのは明るいニュース。
一方メアリージュンさん演じた妊婦さんの子供は、
健常児が生まれるものとして産後の仕事復帰の段取りばかり気にかけていたら
治療可能とはいえ手術が必要な病気が判明。
ここも見事な対比になっていて、
現実の残酷さがよりクリアになっていました。
志田未来ちゃんの出産シーンの時に無音になったのもよかったな。
妊婦さんの視点にそっと寄り添うこのドラマらしい演出。

今回のシリーズではサクラ先生が何か抱えていそうです。
1stシーズンでは、自分の誕生は母親の命を奪ってしまったことにこだわり
もしかしたら自分は望まれて生まれたのではないのではないか・・・
という思いを抱えていたサクラ先生。
1stシーズンでその大きな引っかかりがある程度解消されたので、
新たな枷が必要だったのかな。
前はサクラ先生の根幹に関わる問題というか、
生まれてからずっと抱えてきた問題だったんだろうから、
悩みがもっと深いところに沈んでいて、
何かの折に顔を出すという感じだったんだけど、
今回はドラマの中でも流れている2年という月日の間に起こった出来事が起因しているようで
ふっと表情がかげるシーンがとても多くて切ない。
サクラ先生が抱えている問題もおいおい描かれていくんでしょうね。

そうそう、ほんのワンシーンでしたが、
1stシーズンで登場していた赤ちゃんが再登場したのにも感動しました。
ドラマの監修をされているお医者さんのTwitterで
この子とか、超未熟児で生まれた赤ちゃんとかが
ちゃんと大きくなっていっていることはなんとなく知っていて
嬉しいことだなあと思っていたのですが
ドラマでもちゃんと追っかけてくれるとは!
このドラマは本当に実際に新生児さんが出演したり
実際に障害を持つ赤ちゃんが登場するから
その功罪というのはやっぱりどちらもあるんだろうと思うんだけど、
こんな風に登場してくれるっていうのは
ご両親もドラマに子供を出演させたこと、
ちゃんとプラス方向に受け取って下さっているんだなと思って
嬉しくなってくる。
今回のシリーズもたくさんの赤ちゃんが登場してくれるようで
やっぱり本物の赤ちゃんって、いいなあ・・・。
見ているだけで幸せな気分になるから。
これから毎週サクラ先生と赤ちゃんたちに会えると思うと
楽しみで仕方ないです。

僕たちがやりました

全話見終わって、何とも言えない気分になりました。
面白かったか、面白くなかったかと問われたら
迷わず面白かったと答えるし、
放送を楽しみに待って、できるだけリアルタイムで見ようとしていたドラマでもありました。
かなり賛否両論あったみたいですね。
私がTwitter等で感じていた反応は、
視聴率は悪いけれどネット上には熱いファンがたくさんいて視聴熱は高い作品・・・
という感じだったんですけど、
かなり過激な表現も多かったので批判も多かったみたい・・・。
というのも、今このドラマの正しい表記を見るためにググって
とりあえず目に付いたいくつかの感想を見たところ本当に賛否両論だったので。
私自身、最初の数回で本当にあかんと思って
見るのをやめようと思っていたんだけど、
それを踏みとどまらせてくれたのはあるネット記事でした。
どこの記事だったのかもう忘れてしまったんだけど、
「このドラマの主人公たちの行動のわからなさは
Twitterにバカな写真を投稿して炎上させた若者たちのわからなさだ。
そういう今時の若者がしでかすわからなさを
わからないという言葉で切り捨ててしまいたくないから
このドラマを見続ける・・・」
というような内容が書いてありました。
例えば仲間内でのノリでバイト先の冷蔵庫に入り込み
その写真をTwitterにあげてしまうような若者に対して
やっぱり「なんでそんなアホなことするんやろう」と思う。
誰かがやらかしたその結果を見て、
ああ、こんなことをしたらダメだと思うこともなく
あちこちでそういう事例があがり、その度に炎上しているのを見ると
その行動の「わからなさ」に途方に暮れる。
その「わからなさ」は世代差によるものなのか、年齢的なものなのか
はたまた性別の差に寄るものなのか、個人差なのかわからないのだけど。
確かにこのドラマで初回に見せた主人公たちの行動の浅はかさは
そういう炎上を引き起こす若者たちに感じるようなものに近いなと思って
そのネット記事を読んでから、
このドラマを見続けることで、なにか「わかる」かも・・・
という思いで見続けた中盤。
勢いでやらかしてしまった大惨事に対して
事実から目を背け、みっともなく逃げ回るだけで、
それも行き当たりばったり、その場しのぎの逃亡劇で
どこまでも人のせいにして自分の罪をなかったことにできないかともがく
若者たちの姿を見ていると、これは真正面から人間を描こうとしているんだなあ
という気がだんだんしてきました。
考えてみれば往年の名作映画ってこういう若者たちの
訳の分からない暴走を描いた名作多かったですよね。
ある意味正統派の青春ものと言えるのかもしれない。
そして、物語は残酷なまでに主人公たちに「許し」を与えない。
「救い」も与えない。
逃げて、もがいて、足掻いて、なんとか自分たちで責任をとろうともしてみて
でも、何をやっても10人もの命を身勝手な理由で奪ったことは
彼らの人生に、心に、残り続ける。
例え始まりが軽いノリであっても、
しでかしてしまったことは元には戻せない。
その残酷さを窪田くんが軽い演技に包みつつ繊細に演じていて
最終回は特に胸に迫りました。
決して容易に感情移入できるような主人公ではなかったのに
その苦しさをちゃんと視聴者に届けることができる演技というのは
やっぱりさすがだと思いました。
繰り返される暴力描写や9時スタートのドラマとしてはかなり突っ込んだ性表現もそうですが
この作品を選んで、これをドラマにしようとした制作者側の心意気に
敬意を表したいと思います。
こいういう青春ものがもっと作られてもいいよな。
こういうのばっかりになったらイヤだけど。

自分が犯した罪の大きさは感じながらも、
10人の命を奪ったことに実感を持てない主人公が
友の死を通じて人の命の重さを実感した8話がとても印象的でした。
これで死んだら自分の命をもって罪を償う、
生き残ったら自分は生かされているんだから、罪はなかったことにして生き直す
と決意して屋上から飛び降りた主人公。
結局一命を取り留めて、新しく生きなおすことを決意する。
たまたま入院した病院に、爆破事件の発端になった市橋が入院していて
市橋と意気投合、親友と呼べる関係になるも、
事故によって自分が負った後遺症を悲観して市橋は自殺してしまう。
この回はだんだん仲良くなってくる主人公と市橋の様子がほのぼのと描かれて
主人公が片思いをしていた幼なじみとの恋の進展もあったりして、
珍しく明るいトーンでドラマが進んでいただけに、
最後に主人公が市橋から送られてきたビデオメッセージを見ていると
後ろでズンという音がして振り返ると市橋が飛び降りて死んでいた・・・
というところで終わった8話は鳥肌が立ちました。
市橋が死んだのは、ちょうと主人公が「実は連子(幼なじみ)と付き合ってるんだ」
と市橋に告白した直後のこと。
市橋が自殺した直接の原因である後遺症も主人公が引き起こした事故のせいだし、
その市橋の最後の心の支えだった蓮子を奪ったのも主人公。
幾重にも責任を負わせて、なおかつ心を許し合った直後に
その親友の死でもって主人公に死の重さを理解させたんですよね。
あのズンという音が本当に怖かった・・・。

登場人物もみんなすごく魅力的でした。
新田真剣佑くんは本当に画面映えのする美形で
でもどこか寂しげな表情がすごくよかったし、
間宮祥太郎くん葉山奨之くんのトライストーンコンビもよかった。
特に葉山くん演じたマルのサイコパスっぷりというか壊れっぷりが
腹がたつほどはまっていました。
でもなんと言っても印象的だったのはパイセン役の今野浩喜さん。
丸刈り頭に白いランニングという、ちっちゃな山下清か!というような出で立ち。
でもどこか哀愁があるんですよね。
序盤はトビオたち仲間以外の人からは相手にされない寂しさを
終盤は親から愛されていない寂しさを感じさせてくれる。
永遠に大人になれない子供のような人物に
今野さんの存在感がピタリとはまった。
このドラマ、正統派の美形が多かっただけに
余計に今野さんのぶちゃいくさ(ごめんなさい)が際立って、
そういう点でもドンピシャでした。
特に終盤では、一言では言い表せないような微妙な表情がいくつもあってすごかった。
今期は「脳にスマホが埋められた!」の安藤なつさんや
「わにとかげぎす」の有田さんなど
お笑い畑の人たちの活躍が目立つクールでしたが、
その中でも特に今野さんの演技は印象に残りました。


アキラとあきら

久々に面白い企業ものを見たなあと思いました。
wowwowはやっぱりこういうタイプのドラマ巧いなあと思います。
過不足ない演出で、というか演出的には押さえ気味にして
かっちりと物語を全面に押し出してくる。
TBSの作る企業ものは演出が過剰に思えて少し苦手になりつつあるところだったので
なんか久々にシンプルに面白い企業ものを見た気分。
企業もの、特に池井戸さんの作品のおもしろさって
私が今まで見たり読んだりした範囲の狭い認識ではありますが
ある意味昔ながらの勧善懲悪的なおもしろさなような気がします。
私利私欲にまみれ、時には不正を働くような悪い輩がいて、
主人公がそれに知恵と勇気で立ち向かって最終的に勝つ・・・というような。
今回も向井くん演じる方のあきらの叔父さんが、もうどうしようもないやつ。
この物語はバブル以前から始まっていて
(そこに主人公たちの過去の物語が挿入される)
私たちはこれから時代がどう変化していくか知って物語を見ているので、
叔父さんがリゾート開発事業に入れ込んで
「これは将来間違いなく成長する事業だ」
なんて言っているのを聞くと、ダメだこの叔父さん・・・と思う。
偉そうな御託ばっかり並べて、人の忠告は聞かない、
自分勝手な楽観的な理論で押し切る。
しかもその思考の根底にあるのは、くだらない兄への対抗意識。
自分が不当に評価されないと思いこんで見栄を張る。
そして人を陥れ、足を引っ張る。
くだらない・・・と思う。
でも、きっと社会ってこういうことで回っているんだろうとも思う。
そういう閉塞感を主人公は見事な策で乗り越えていく。
今回は身内の感情の確執が根底にあるので、
花咲舞や半沢直樹のような、相手を小気味よく喝破するようなシーンはあまりありませんでした。
じんわりと叔父を諭すような場面があっただけ。
でも、叔父が作ってしまった危機を、
もう一人のあきらと共に、知力で乗り切って行くのを見るのはとても爽快だった。
もうダメだ、倒産しかないのか・・・という時に、
誰も考えつかない方法を思いついて起死回生をはかる。
アイデアはいいのに次々に新しい困難が露わになってきて、
なかなか思うようにはかどらないんだけど、
それでも負けずに立ち向かっていると次第に道は開けてゆく・・・
そのワクワク感が本当に面白かった。
向井君はこういう役本当にはまりますね。
育ちの良さと頭の良さ、そして誰もが認めるカリスマ性を
ちゃんと説得力を持って体現していました。
斉藤君は、逆にこういういわゆるバリバリの社会人、
それも巨大組織の中で生きる社会人というのは新しいイメージでした。
何せ私が最初に斉藤工くんを意識したのは「チェイス」だったので
そのイメージが根っこに残っているんだと思います。
でも普通にはまっていたので、企業ものもいけるなあ・・・と新しい発見をした気分。
向井君と体型も似ているのでアキラとあきらという二人の人物を描くのに
それもよい方向に作用していたなあと思います。
この主役二人の描き方もよかったんですよね。
こういう対照的な二人の主役・・・となると
ライバルとして対立させるのがオーソドックスな描き方だと思うのですが
決して対立させず、違うベクトルから問題解決に向かわせるという描き方が
すごく好きでした。
生まれも育ちも全く違う二人の人生が、微妙に交錯しているところも
面白かったなあと思います。
二人共通の昔からの知り合いとして北村亜衣とその父親がいて
もしかしてここを軸に二人のアキラが対立したりする?
と思ったのですが、そんなこともなく、
でもこの二人が自然な形でずっと二人のアキラに関わり続けたのも
面白かったです。
結局、ドラマ見てスカッとしたいんですよね。
現実がままならないから。
でも、だからといってそこに過剰にスカッと感を煽るような演出はいらないんだなあ・・・
と感じたドラマでした。

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