コウノドリ2 8話

コウノドリはたいてい2回は見るんだけど
8話はなんだかちょっと見かえすのが辛かった。
何人かのお医者さんが自分も白川先生のような時期があったとツイートされていましたが
(ドラマの中でもサクラ先生がそういうこと言ってましたね)
命にかかわる仕事でなくても調子にのっちゃうことってあるもんなあ。
一人前になるということは、自分の仕事に対する自信と謙虚さのバランスが
巧くとれるようになることなのかもなあ・・・
とかいう私もつい最近仕事でやちまったことがあってかなり凹んでます。
だから尚更白川先生の言動が刺さる刺さる・・・。
自分の判断ミスが命に直結する仕事ならなおさら
未熟さがまさに命取りになる訳で・・・。
つくづくお医者さんって大変な仕事なんだなあと思います。
それでも、そんな白川先生を、危なっかしいなあ・・・
と思いつつも我慢強く見守り続けて、
自分の失敗から逃げようとした時には
ガツンと叱ってくれる先輩がそばにいるって素敵だなあ。
今回はあの優しい今橋先生が初めて怒ったというのも衝撃的な回でした。
1期から時々白川先生がやらかしてしるときも、
丁寧に何が悪かったか指摘して自覚を促してきたんだけど、
今回はビシッとしかっていました。
怒り方も何が悪かったかをしっかり伝えて、
でも決して人格攻撃や見下すようなニュアンスはなく・・・
なかなかこういう風に叱れる人っていないですよね。
叱っているうちに「だからお前はダメなんだ・・・」みたいな言い方になったり
自分はこうだったという自慢に置き換わっていったり、
ひどいときには、叱るふりして自分のポイントを上げようとしているだけ
という人もいますもんね。
「コウノドリ」の世界はお仕事ドラマとしてもまっとうな世界として描かれていて
見ていてとても心がまっすぐになります。
ああ、本来こういう職場でありたいな、こういう風にありたいなと思わせてくれる。
今回、自分の失敗に向き合わざるを得なかった白川先生。
救急車にご両親と赤ちゃんと同乗するシーンは見ていていたたまれなかった。
でも、白川先生は決して手を抜いたり、仕事を軽んじていた訳じゃなかったから、
自分の力を過信して判断を誤っちゃったけど、
夜を徹して赤ちゃんを見守り続け、その命を救おうとしていたから
最後お母さんも答えてくれたんですね。
お母さんは白川先生の努力を見ていたから。
お父さんの怒りはとけなかったけど、
でもその無念の思いがこれから白川先生のキャリアを作って行く糧になる。
悔しくて悔しくて、だからこそ前に進もうとする白川先生はとても素敵だなあ。
このエピソードは原作でも新しい方の話で、
あら、こんな最近の話も使うんだなあと思っていました。
原作と同じ題材を扱いながらもそのままドラマにしていくんじゃなくて
違うエピソードと組み合わせたりしながらアレンジしてあることが多いのに
比較的原作のエピソードそのままだなあと思っていたら、
このエピソードは2期のドラマの打ち合わせをしているときに
監修の先生といろいろ打ち合わせしている中でできていったエピソードで
それをマンガでも描いたということだったみたいですね。
ええーっ、そういうこともあるんだなあとびっくりしました。
原作の白川先生は全般的にもっと生意気で活発な感じなので
1期の時はこの人物はキャラのイメージをちょっと変えたんだなあと思っていたのですが
今ではすっかりなじみました。
原作の白川先生も、ドラマの白川先生もどっちも好き。
特に2期に入ってからの白川先生は
坂口健太郎君の持っている繊細な優しい雰囲気と、
自信をつけた人特有のちょっと押しの強い感じが絶妙に混じり合って
すごく立体的な人物になっていました。
自信満々だった白川先生が、患者さんの前で自分の過ちを認めるとき
本当に紙のように真っ白な顔色になっているんですよね。
もともと色の白い役者さんなんですが
白川先生の衝撃がその立ち姿だけでも伝わってきました。

立ち姿と言えば、サクラ先生も素敵。
白川先生と今橋先生のやりとりを後ろからそっと見守っている顔の心配そうなこと!
いつも猫背気味ではあるんだけど、いつもよりもよけいに肩をすぼめて
大丈夫かなあ、大丈夫かなあ・・・と見ている表情が大好きでした。
それから、サクラ先生に関しては、
風間さんにかけた言葉がとにかくよかった。
要は発想の転換なんですけど、
渦中にいる人にはなかなかそれができない。
自分が上手に赤ちゃんを産んであげられなかったから・・・
と自分を責めるよりも、
苦しい中でも必死で活きようとしている頑張り屋さんの赤ちゃんを見守ってあげる
と能動的な行動を促すほうが、ずっと心は救われる。
辛いお母さんの心に寄り添って、こんな言葉がかけてあげられるサクラ先生って
本当に素敵だよなあ。
医療には限界がある。
起こってしまった事態を魔法のように改善する方法はない。
それが現実。
だけど、気持ちを前向きに変えることでこれから起こる事態を
少しでもよい方向になるようにすることはできるんだろうと思うんですよね。
それを当たり前のようにやってのけるサクラ先生なんだなあ。

四宮先生のエピソードはまだこれからも続きそうですね。
ちょうど8話が放送される前に、久々に、ほんっとうに久々に
「12人の優しい日本人」を見返したばっかりだったので
塩見さんの様子にびっくりしてしまいました。
「12人の優しい日本人」って1990年代の作品だから
もう20年以上も前になるんですね。
そりゃ変わるはずだ・・・。
塩見さんはご病気もされていたんですよね。
だいぶんお元気になられたとは思うけれど
体重は落ちたままなんだろうなあ・・・という風貌ながら
地域医療の最後の砦として命を削って日々仕事をしている老医師の
強い意志と情熱を感じさせる素晴らしい存在感で・・・。
心なしか四宮を演じている星野さんと面立ちも似ている感じがして
まさにナイスキャスティングだなあ。
四宮の話はまだ続きそうで、もっと塩見さんを見ていられるのが嬉しいです。

コウノドリ2 7話

安定の1週遅れの感想です・・・orz

もう7話なんですね・・・早い・・・。
(現時点で放送は8話まで済んでます)
7話は小松さんの回でした。
ああ、原作にもあった話だな・・・と思っていたのですが、
だいぶん前に読んだので忘れていました。
原作では小松さんは子宮筋腫がある・・・というところで止まっていて
手術まではいってなかったんですね、たぶん・・・。
拾い読みで慌てて読み返してみたんですが、
もしかしたら読み飛ばしてしまっているかも・・・。
でも同窓会で再会したお友達のエピソードは大きく描かれていて
キャスティングも須藤さんだったので、
ドラマでもこれからのエピソードで描かれるのかな。
小松さんのエピソードとして、
子宮をとるという選択に対して、院長先生が
もう年齢的にも妊娠は難しいんだから何を迷うことあるの、
もういらないでしょ?
と無神経に言って、それに対して小松さんが
「院長先生ももうお子さん作りませんよね、じゃあ先生の○○もとっちゃいましょうか」
みたいに返すシーンがあった気がしたんだけど、
ざっと読み返した感じでは見つけられませんでした。
あれは小松さんの子宮筋腫のエピソードではなかったのかなあ・・・
もしかして全くの記憶違い? 
それともドラマの1期のエピソードだったかしらん・・・。
なんにしろ、ドラマでは小松さんの病気はそれほどの余裕もなく
決断を迫られる状態として描かれました。
子宮筋腫や子宮内膜症といった婦人科系の病気は結構身近な病気で
私の母も手術していますし、親戚にも手術した人いますし、
友人も一人、手術まではいっていないけど筋腫があるって言われているし・・・。
でも、同じ病気であっても、同じ手術でも、
子供を産んだ後か、前か、
パートナーがいるのか、いないのか、
でその重みや意味は全く違ってくる。
小松さんは向井さんに
「子供を産む人生と、産まない人生、なにが違うんだろうねえ」
とつぶやきますが、
男性にはこの思いは伝わりにくいのだろうなあと思います。
でも、それを言ってしまうと、
子供を産む人生を選んだ私にも、
本当の意味で小松さんの気持ちは理解できないんだろうと思います。
じゃあ小松さんの痛みや苦しみを本当に理解できるのは
独身で同じ病気にかかり子宮摘出の手術をした人だけ・・・ということになる。
でも、それじゃ、寂しいよね。
理解できること、共感できることが自分が経験したことだけだったら、
理解してもらえるのが自分と同じ経験をした人だけだったとしたら、
なんか寂しいもん。
エンタメの素晴らしいところは、
自分の経験を越えていけるところにあるのだと思う。
体験したことがないことでも、自分が経験したことのように疑似体験できる。
この7話はそれを改めて教えてくれた回だったように思います。
私は子供を産まない人生を選ぶ辛さは解らない。
けれども小松さんを見てその辛さを想像し、共感することはできる。
男性が子宮を巡る女性の心情を理解するのは難しいと思う。
だけど、このドラマを見て、少しでも小松さんの痛みに心を寄せる人が増えたら・・・と思いました。

サクラ先生も四宮先生も小松さんの病気は絶対手術をしたほうがいいと思っているけど、
じっと小松さんの中で結論が出るまで待っててあげるその様子がとても優しくて
そして、なんかちょっぴりかわいかった。
姉ちゃんの決断を待ってる弟たちって感じで。
いつもは対立しがちなサクラ先生と四宮先生が今回は同じ気持ちでいるのが、
大好物の焼きそばとジャムパンを無言で交換する後ろ姿・・・みたいな
あまり言葉で説明しすぎないシーンで表現されていたのも素敵でした。
この回はいつも以上に役者さんを美しく捉えたシーンが多かった気がする。
屋上で向こうを向いて座っているサクラ先生や、
手術台の上の小松さんの涙・・・本当にきれいだった。
今回もピアノのシーンはしっかりと物語の中に組み込まれていて、
優しいピアノの音色が小松さんの心に踏ん切りをつけるのが
すごく説得力をもって描かれていました。
優しい、優しい音色。
6話の下屋を励ますような力強い前向きな音、
今回の小松さんを励ますような優しい音、
サクラ先生の悔しい思いを滲ませる切ない音・・・
ピアノの音が本当に多彩で情感豊かに響いていて
ピアノ監修の清塚さん、さすがだなあと思います。
特に前回と今回のように物語の中にがっつりとピアノが組み込まれている時の威力
本当にハンパない!
もちろん、それをしっかりサクラ先生のものとして弾いている綾野くんもすごい。
とくに今回はしゃべりながらでしたもんね。
すごく難易度が高かったはずなのに、そんなこと微塵も感じさせずに
小松さんを横に座らせて弾く姿は、
ピアノを自分の身体の一部のように奏でるサクラ先生そのものでした。
「がんばっている小松さんも好きだけど、がんばっていない小松さんも好きです」
っていう台詞、すごく好きでした。
小松さんに心を寄り添わせて、つい涙がほろりとこぼれるサクラ先生。
こういうところは綾野くんが演じるサクラ先生だなあ・・・という気がします。
ちょっぴり涙もろい( ´艸`)

さてさて、ラストにはライブハウスにやって来た四宮先生。
いつから知ってたんだ?  四宮先生!!
8回は四宮先生と最近ちょっと危なっかしかった白川先生のお話です。
(もう放送されてんだけど・・・)
8回もいろんな意味で素敵なお話でした。
さて、無事に感想書けるかな?
2週遅れにまでずれ込まないようにしなくっちゃ・・・。

コウノドリ2 6話

やっぱり7回の放送に間に合わなかった・・・。
次の回を見ちゃうと気分がそっちに引っ張られちゃうから
なんとか放送前に感想を書こうと思っているのに・・・(´;ω;`)ウゥゥ

気を取り直して、第6回。
この回は下屋回でした。
1期では研修医でまだまだ頼りなかった下屋が
ちゃんと成長して描かれてきた2期。
もうオロオロして立ち尽くしたりしないし、
手術の時にぼーっとしてしまってサクラ先生に頭突きくらったりしない。
逆に後輩に頭突きしてましたっけ。
後輩ができて、その後輩にちょっと厳しかったりするのも
仕事を覚え始めた社会人あるあるですよね。
実はそんな下屋をちょっと寂しく見ていました。
1期の、未熟でドタバタしている下屋が大好きだったので。
サクラ先生や四宮先生と患者(もしくは視聴者)の間を取り持つ存在として
下屋が驚いたりショック受けたり、喜んだりする様を見ているのが好きだった。
2期が始まって、なんとなく物足りない部分があるなあと思っていたんだけど
ああ、下屋の成長だったんだなあ・・・とこの回を見て思いました。
でも6回では1期と同じオロオロする下屋先生が久々にみられました。
やっぱり表情豊かに松岡さんが演じる下屋は魅力的。
とはいえ、ある程度経験を積んできたはずの下屋先生が
研修医時代に戻ったようにオロオロするような今回の事態は
本当に辛い出来事でした。
アレストの状態で運ばれてきた神谷さんを見て
甲状腺が気になると思っていた患者さんなんです
と言おうとして、でも切迫した事態にそんな余裕もなくて
あわあわする下屋の目に感情が溢れていて
ああ、下屋だあ・・・としみじみ思いました。
確かに医者としては未熟な姿なんだけど、
だけど患者さんを思う気持ちがストレートに伝わる。
これが下屋、つまりは松岡茉優さんの魅力なんだなあ。

死線期帝王切開の手術は確か、1期のラスト、クライマックスで描かれました。
あの時、赤ちゃんの泣き声を聞いて生の世界に戻ってきたお母さん。
けれども、下屋が声を限りに
「赤ちゃんが呼んでるよ、あなたのゴールはここじゃないでしょ?」
と叫んでも、神谷さんは生の世界には帰ってきませんでした。
1期の最後に、お母さんも赤ちゃんも助かって
よかったよかったとカタルシスに包まれたのと打って変わって、
どうやっても助けられない命もある・・・と現実に打ちのめされた今回。
なんの疑いもなく妻も子供も無事だと思って病院にやってきた旦那さんが
動かなくなった妻と対面してうなだれている後ろ姿が辛かった。
それでもドラマでは赤ちゃんは助かった。
原作ではどちらもダメだったんですよね。
すっかり忘れていたんで改めて原作を読み直したら、確かに赤ちゃんの蘇生も失敗していました。
監修のお医者様が、赤ちゃんは助けたいというドラマ制作側からの要請に
すごくすごく悩んだそうです。
救急車の中でお母さんが心停止状態になって赤ちゃんだけ助かるのは
とても難しい状況なのだそうです。
そういう意味では原作の状況の方がリアル。
現実の医療現場をできるだけリアルにすることで
物語世界の土台を支えてきた「コウノドリ」だからこそ、
医療関係者が見たときにそこにウソが見えてしまったらだめなんじゃないか、と最後まで悩まれたそうです。
でも、ドラマスタッフは、この前の回で赤ちゃんが亡くなっているから
ここで2周連続で悲劇を続けたくないと主張したんだそうです。、
細かなことも取材や下調べを欠かさず、
リアルな医療現場をドラマに描き出すことに心血を注いでいるスタッフが
ドラマの作り手として、
ここは赤ちゃんを助けたいと主張した。
その熱意に押されて、
救急車搬送から手術まで迅速に行われているとして、
奇跡的に赤ちゃんが助かることがあるかもしれない・・・とOKしたそうです。
ここは赤ちゃんを助けるという方向で物語を紡ぎたいと思ったスタッフの思いにも
その思いを汲みながらも真摯に医療的な可能性を考えて下さった監修の先生にも
心を打たれました。
このドラマがリアルな現実を描きながらも優しいのは
役者さんたちの熱演とともに
裏方であるスタッフさんたちの心意気もあるんだなあとしみじみ感じた回でした。

2期に入ってからサクラ先生は優しいシーンが多かったのですが
この回は久々にぴしっとしたサクラ先生が見られたのも嬉しかったな。
大切なことはしっかりと言葉にして伝えるんだけど
その言い方は決して責めてない。
後輩の指導って、できていないことを指摘して追いつめがちだけど
ちゃんと本人に考える余地を残してあるところもすごいなあと思う。
こういう、責めないけど、遠慮しすぎて媚びることない言い方って
できるようになりたいな。
と、サクラ先生が下屋に話すシーンではしみじみ思います。
ピアノも2期に入ってからはサクラ先生の感情の表出・・・って感じの場面が多くて
ちょっと物足りなかったんだけど、
今回はがっつりとストーリーに絡んできました。
音楽が、ピアノの音が、
人の心を癒して励ます・・・ということを
ちゃんとリアルに感じさせてくれるピアノの音色。
ピアノに触発されて下屋の心が固まっていく様子がとてもよく伝わってきました。
サクラ先生がピアニストでもあるということがちゃんと活かされた回。
そして7話でもまた違った感じでピアノが活きているんですよね。
それはまた次の話・・・。