空に歌えば

この1週間は怒濤の一週間でした。
まず月曜日に「亜人」の舞台挨拶があって、
もちろん参加できるわけもないんだけど
ありがたいことにLineLiveで中継してくれたので
それなりにリアルタイムで楽しめて。
でもってこの日にamazarashi公式さんから怒濤のお知らせ開始。
CMに楽曲が使われることが発表されるでしょ。
秋田さんの弾き語りライブが年末に行われるという発表でしょ。
秋田さんがラジオに生出演&弾き語りのお知らせでしょ。
まず仕事帰りにCMの件を知って、有頂天気分で帰宅。
なんとかぎりぎり間に合って「亜人」の中継を見ていたら
途中でピコンとamazarashiからのお知らせが!
え? なになに? と思うものの、中継も気になるから一生懸命見てて
終わったらあわてて情報見に行って・・・という感じ。
「亜人」の中継だけでも一大イベントなのに
普段そんなに情報こないamazarashi公式も
こんな日に限って大きなお知らせ三つも出してくるしで、
なんか気持ちがいっぱいいっぱい。
それぞれにわくわくどきどきで、かえってどう反応していいのかわかんない。
火曜はamazarashiのNewシングルフラゲ日で
そこからネットにインタビュー記事がどんどんあがってくるし、
その後も綾野君の久々バラエティ出演(まだ見られていない)や
朝のワイドショーでしょ?
それから「コウノドリ」の情報も上がり始めました。
いよいよ撮影開始したんですね。
仕事のほうもちょっと頭の痛い案件が持ち上がっているので
そっちではめちゃくちゃ落ち込むわ・・・で
なんかとっても気持ちが落ち着かない1週間でした。

とりあえずいよいよ発売されたamazarashiの4枚目のシングル「空に歌えば」
ずっと「ヒーローアカデミア」のオープニングでは聞いていて
いい曲だなあ・・・早くフルで聞きたいなあと思っていました。
スピード感があってドライブ感もあって力強くて聞きやすくていいなあ。
そんな中にも「必然」みたいな堅い言葉がいっぱい入れ込まれていたり
一番盛り上がる鼓舞する言葉として「足掻け」という単語を選んでくるあたりは
とってもamazarashiっぽいなあって思っていたんですけど、
やっぱりフルで聞きたい。
というのも前回ドラマの主題歌になった「ヒーロー」も
ドラマのオープニングで流れている部分は当たり障りのない耳障りのいい
悪く言えばそれほど特徴のない曲に聞こえていたんです。
どうしてもタイアップとなると毒気をぬかないといけなくなるのかなあ・・・
って思っていたら、フルバージョンを聞いてびっくり。
オープニングでは1番はまるまる流れているのかと思っていたら
1番でさえもかなりトリミングされていて、
ちゃんとフルで聞いたらいつものamazarashi!という感じの
毒も熱もあるとても力のある曲でした。
だから今回もそうなのかなあって期待していて。
それにアポロジーズのスタッフ日記でも
アニメで流れていない部分にamazarashiらしい仕掛けがあるって言ってましたもんね。
今年8月中旬に青森で行われた凱旋コンサートでは生で歌われて
その後サマソニでも披露されて、
後、関東では1回ラジオでフルが流れたんだっけ?
その辺りの先に聞いた人の感想で
「仕掛け」はポエトリィリーディングっていうのは分かっていたんだけど
やっぱり早く聞きたくて・・・。
いつもは1日限定で視聴公開みたいなのがあるんだけど
今回はそれがラジオだったのかな。
MVが8月下旬に公開されるっていうのは噂で聞いていて、
ずっと待っていたんだけど、ついに8月には公開されず・・・。
1日遅れで9月1日に公開されました。
このMVがすごくいいんです。
amazarashiのMVってアーティストが顔出ししないこともあって
映像作家さんが好き勝手に作る感じのものが多いんですよね。
amazarashiはシングル4枚しかだしていない割にMVはたくさんある方だと思うんですけど
(他のアーティストさんの実状を知らないのでなんともいえませんが)
その中で秋田さん出演のものってたぶん今回入れて4作くらいじゃないかな。
基本的にはYKBXさんの独創的なアニメ作品が多い。
最近は他の映像作家さんも増えましたが。
どっちにしても楽曲とつかず離れずで映像としての主張もものすごく強いものが多い。
タイアップの場合はタイアップ先のイメージを膨らませたものもあります。
「生肉を食べ続ける美少女」(季節は次々死んでいく)とか
「ドールが壊されるづける」(命にふさわしい)とか。
でも、amazarashiそのものを描こうとしているのは
この前発表されたMV「つじつまあわせに生まれた僕ら」と
この「空に歌えば」だけなんですよね。
「つじつま・・・」のMVもある意味とても秋田さんを表現していて
すごくお気に入りなんですけど
それ以上にこの「空に歌えば」は突き抜けた感じがしてすごく好き。
1番は青森、2番は東京で、
本来人が行き交う場所にだれもいない。
そこでアンプをつけてギターをかき鳴らし歌い始める秋田さん。
秋田さんの歌を聞く人は誰もいないのだけど、
秋田さんの声はまっすぐな光の筋となって空に届く。
そして空に「空に歌えば」という文字がかっこよくデザインされて描き出される。
秋田さんの歌に合わせて、デザインされた幾何学模様がリズミカルに描かれていくのもとてもきれい。
秋田さんが映っているとは言え、当然顔は映らない、
ということは必然的にバックショットや全身のショットが多くなって
それって映像的にはとてもいい感じなんですよね。
風景とのバランスがとてもいい。
特にラストなんかは青空の分量が大きくて
その真ん中の下の方で秋田さんのシルエットが小さめに映る。
たぶんアーティストをアピールすることが目的のMVならば
表情をとらえるためにもっと人物に寄るんだろうけど、
その辺は大胆に画面を構成できるのかな。
アーティストの顔(表情)を使えないというのは
ものすごく大きな制約なんだっろうけど、
逆にその制約を長所に変えているんですよね。
1番は昼(朝?)2番が夜のシーンで
間奏に入ると空に黒い雲が立ちこめてきて雨が降り始める。
そして叩きつけるように語られるポエトリーリーディング。
amazarashiファンは「ああとってもamazarashiらしいなあ」と思う箇所なのですが
ヒロアカで気になって始めてこの部分を聞いた人は
どういう感想をもつのかなあ・・・。
バンド名のamazarashiが「日常に降りかかる悲しみや苦しみを雨に例え、
僕らは雨ざらしだがそれでもという思いでつけられた」ので、
そのamazarashiが「その時、すでにもう雨はあがっていた」と歌うことは
とてつもなく大きな意味を持つんですよね。
映像はここから大きく切り替わってライブシーンへ。
驚いたことにここで音源も変わって、実際のライブの音源に。
始めてそのことに気づいたときぞわっと鳥肌が立ちそうになりました。
「雨があがっていた」という歌詞の後切り替わる映像、
それまで誰も聞いていない場所で必死に歌い続けてきた秋田さんの歌が
レコーディングされた音源より少し粗く、でも力強い音が
ライブ会場に集ったファンに届く。
このライブ会場は撮影用に集められたものじゃなくて、青森での凱旋講演。
撮影はライブがすべて終了した後、観客の協力を得て撮られたそう。
MVで映像として残されたライブがメジャーデビューして始めて行った青森でのライブ
というのが、何とも胸熱。
もう1番2番で出ていた光線のようなものは出なくて
秋田さんの声がそのまま観客に届いている感じがすごく好き。
ずっと認められない者の思いを歌ってきたamazarashiが
ジャンプの王道と言われるアニメのオープニング曲を歌う。
それも今までにない聞きやすい感じの曲で。
長さもamazarashiの曲としては短めだし、
MVも今までのアーティスティックなものから
ちょっとアーティスト寄りになった。
今回はラジオにも何回も出たし、
心なしかネットメディアでのインタビューも多い気がする。
ここらで勝負にでているのかなあという気がひしひしとします。
でもそれは売れにいっている、売れ線を狙っているというのではなく、
ちゃんと自分たちの路線を守りながら、
少し門戸を広げつつある・・・という感じ。
売れたらいいなあ。
決して万人受けするバンドとは思わないので
大ヒット・・・とまでは言わないけれど、
でも今よりももっと多くの人に届けば
きっとその何割かの人の心には大きく響くはず・・・。
それってなんか同志が増えていく感じがするのです。
本当に、売れたらいいなあ・・・。

で、カップリング曲の「たられば」は
この春から行われていたメッセージボトルツアーで初披露された曲。
優しいメロディに乗せて「もしもぼくが・・・」と繰り返される曲。
歌詞的には、構成の仕方が「僕が死のうと思ったのは」と同じかなあと思いました。
ずっと一つのお題を繰り返していって、
そこに続く言葉を展開させていきながら、
最後の最後にお題そのものをひっくり返す・・・っていう。
でも、そのお題にあたる部分が非常にネガティブな(ある意味amazarashiらしい)
「死にたい理由」という重いお題ではなくて
もっと一般的でライトなものに変わったというのが大きな変化。
歌詞そのものも「僕が・・・」のほうは言葉の選び方が叙情詩的な感じがします。
一方「たられば」はもっと平易な言葉で散文詩的。
曲調も明るい。
でも、ラストのオチが「たられば」は2段階あるんですよね。
いったん、ああなるほどな・・・って思わせておいて
ラストのワンフレーズでその一旦提示したラストに疑問を呈す。
このラストのワンフレーズがとてもamazarashiっぽいなと思うんです。
もちろん「たられば」で夢想される内容やその表現に
どこか悲観主義的な匂いがしてそれも秋田さんっぽいなとは思います。
ただ、もう「死にたい」というようなところから歌い起こさなくとも、
もっと日常的でささいな感情の動きからでも
amazarashiらしい掘り下げ方をして何かを語ることができるのだという意味で
この曲はこれからのamazarashiの行く末を示唆する曲なのだなあと思うのです。

この曲は大阪のFM802で1週間独占先行オンエアーされました。
こういう取り組みは私がファンになってから始めてでした。
ありがたいことに大阪のFM曲だったので聞くことができました。
(秋田さんが出演した東京のFMは聞けなかったけど)
毎日仕事が終わってから、今日はどの番組でオンエアしてくれたんだろう・・・
と探すのが楽しくて・・・。
本当にradikoさまさまです。
「たられば」をかけてくれた番組を1週間いろいろ聞きました。
DJの紹介の仕方を聞くのも面白かったし、リクエストハガキも楽しかった。
こうやってラジオで改めて聞くと、本当に「たられば」はある意味耳障りのいい曲で
でもがっつり歌詞を聞き込んだらやっぱり深いものがあるから、
こうやってラジオでオンエアーされることでこの曲に出会う人が一人でも増えて
amazarashiに興味を持ってくれるといいなあと思いました。
結構いろんな番組でかけてもらったみたいなんだけど、
特に一人、熱くamazarashiを語ってくれるDJさんがいて、
もしかしたらこのDJさんは以前秋田さんを大阪にまで呼んで
ラジオに出演させてくれた人かなあ・・・って思いました。
番組名とか覚えていないので定かではないのですが。
確かあの時もFM802だった気がするんですよね。
だとすると今回のFM802独占オンエアーも
もしかしたらそのDJさんの尽力があってのことなのかもなあ。

そう言えば、今までもシングルは必ず弾き語りバージョンが入るんですけど
表題曲ではなくてカップリング曲が弾き語り・・・というのは初めてですよね。
そういう意味でもとても大事な曲なんだなあという気がします。
今までシングルはカップリング曲もMVが作られているので
「たられば」でも作ってくれないかなあ・・・。

うちは初回生産限定版Aっていうのを買ったのですが、
Aの特典っていうのが、ラバーバンドとライブDVD。
3曲入っているのですが、これが6月に行われた中野サンプラザのライブ。
シングルの発売で一番心待ちにしていたのはこの特典DVDでした。
というのは、このライブ、途中で中断されたんですよね。
今度10月に振り替え公演があるんですけど。
amazarashiの今回のメッセージボトルライブツアーは本当にアクシデントが多くて、
まず札幌の公演がサポートメンバーの出羽さんの体調不良で中止。
アレンジからサウンドプロデューサー、そしてリードギターを担っていた人だったので
もう大ショック。
残念ながらまだ体調は完全じゃないらしく、
その後のライブは他のギターのサポートメンバーとなりました。
このころはライブの日になるとTwitterで検索かけて
無事ライブが行われているか確認していました。
新しいサポートメンバーでなんとか残りの日程乗り切れるかなって思った頃、
今度はドラムのサポートメンバーである橋谷田真さんが中野サンプラザでダウン。
それもライブの途中で中断されたと知った時には
もうどうなることやら・・・と心配で心配で・・・。
結局その後のライブはもう一人ドラムのサポートメンバーを入れて青森公演まで終了。
サマソニから真さんは復活されたようで、嬉しかったなあ・・・。
出羽さんも真さんもTwitterをされていてそれなりにつぶやかれていたんですけど、
ダウンされている間はお二人ともプツンとツイートが途絶えて
それもまた心配で心配で・・・。
幸いなことに、今はお二人ともポツポツとTwitterの方に戻ってきてらっしゃいます。
よかった・・・。
サポートメンバーとは言え、ライブは最初からこのメンバーで固定していたそうで
もうサポートメンバー以上の思いがあります。
それは秋田さんもインタビューで言ってましたね。
amazarashiはライブは5人のメンバーが真横に一列に並ぶんです。
それもそんな思いの現れなんだろうなと思います。
amazarashiに関わる以前からプロミュージシャンだったのは出羽さんと真さんだけで、
二人がamazarashiのサウンド面を引っ張ってくれたっていうインタビューも
どこかで読んだっけなあ。

というわけで、中野サンプラザは途中で中断してしまったライブだったので
まずDVDに入るとは思っていなかったんです。
もしかしたらここの映像を核にしてセル用のDVDを作ろうとしていたんだけど
中断によってできなくなったから3曲だけシングルの特典につけた
ということなのかもしれませんが・・・。
何にしろそのアクシデントがあった特別なライブが
一部とは言え形になって残ったのがすごい。
そして何よりも聞きたかったのが「命にふさわしい」
ライブ当日、必死で行かれた方のツイートを探してなにがあったのかを調べました。
なんとなくわかったのは
・真さんは最初から首にギプスを巻いていたこと
・「少年少女」(この曲は秋田さんと豊川さん二人で演奏された)の後
 秋田さんと豊川さんが舞台袖に引っ込んで舞台からだれもいなくなった。
・そのまましばらく時間があって、真さんの体調不良のため中断が発表された
・秋田さんが一人で舞台に出てきて弾き語りで「命にふさわしい」を歌った。渾身の歌だった。泣いているようだった。
という感じ。
だから特典映像に「命にふさわしい」中野サンプラザって見たときには
本当に驚いてしまったのです。
実際にDVDを見ているとたぶん慌てて録画の準備をしたんでしょうね。
出だしの画像がちょっと乱れている。
カメラの数も少ないのかな。
というより予定外の弾き語りだからカメラワークの打ち合わせがない中で
秋田さんの左右と正面と後ろ姿の映像だけなんとか押さえました
というようなシンプルな映し方で、
でも、だからこそ歌の力がストレートに伝わる。
一本の真上からのスポットライトに照らされて、
いつも通りつばが広い帽子をかぶっているから顔は見えないんだけど
声の感じから時折「ん? 泣いてるのかな」って思えるところもあって
いつものライブ映像よりもずっと生っぽい感じがしました。
本当によくぞこのライブ映像を記録したな、
そしてそれを特典映像として出してくれたな・・・。
あのライブの映像の説明はなにもなかったから、
もしも中野サンプラザのライブについて何も知らないまま
たまたま「空に歌えば」の曲が気に入って、限定版Aを買った人がいて
なんで「命にふさわしい」のライブ映像だけこんな粗いんだろう
って疑問に思う人もいるかもな。
あのライブ映像はこういう理由で他と違ったテイストになっていると思われます。
だからこそファンの方で、もしまだ買うのを躊躇している人がいたら、
このライブ映像は本当に必見の貴重な記録ですので
是非是非買ってもらいたいなあと思います。
ライブ映像1曲目の「ヨクト」は出羽さん不在ですが
代わりのサポートメンバーが入ったこれまた貴重な映像です。
幕にタイポグラフィで歌詞を映すスタイルではなく
照明で見せるタイプの演出でバンドスタイルの演奏が際だっています。
2曲目の「少年少女」は本来はバンドアレンジなのですが
このメッセージボトルツアーでは秋田さんと豊川さん二人の
最初のあまざらしスタイルで演奏されました。
これも映像としてはやはり貴重だと思います。
そして秋田さん絶唱の「命にふさわしい」
この三曲を特典映像にしたというのも
このシングルを一つの大きな勝負点としているのだなあと感じます。
どうか、結果がちゃんと付いてきますように・・・。

明日から(あ、もう今日か)はCMソングとしてamazarashiの歌が
テレビから流れるはず・・・。
世代を越えて受け入れられる音楽が生まれにくい昨今、
どうすれば広い層に音楽を聞いてもらえるか・・・と考えたら、
やっぱりCMというのはとてもいい場です。
アニメや映画やドラマよりも多くの人が触れる可能性がある。
一人でも多くの人にamazarashiの音楽が届くことを願ってやみません。

posted by HaHa at 01:35Comment(0)音楽