闇金ウシジマくんPart3

見てきました。

本当は「怒り」の方を先に見ていて感想も書いている最中なんだけど

とりあえずこちらから。

「怒り」はもう少しじっくり考えて、整理してから書きたい部分があるんだけど、

「ウシジマくん」は今抱いている感想以上はないかなあと思うので。

 

 

 

土曜の昼間、子供がクラブに行っている隙に見に行こうと思って駅まで行ったら

たまたま電車が出たところで、

通常は7、8分に1本あると思っていた電車が

次15分待たなければ来ないことがわかって

それじゃあバタバタになると思って一旦やめました。

翌日の日曜にそっと行ってこようと思ったんだけど、

よーく見てみるとレイトの時間にいけなくもない。

終電も間に合ってるし。

レイトだと割安だし、しかもスクリーンがいいところ

(昔追加料金を払って見るような特別なシートのスクリーンが

今は普通に追加料金なしで使われている)

なもんで、夕飯が済んでから一人でそっと行って来ました。

夜遅いし、眠くなったらだめだし・・・とアイスコーヒーを買おうと並んでいたら

すぐ後ろに並んでいたラフだけど休日夜の映画館ではあんまり見かけない

白いスーツ着たおっちゃんが

「何見んの? 『君の名は。』?」

と聞いてきた。

おおこわっ・・・ってちょっと思ったんですが、正直に

「いえ・・・ウシジマくんを・・・」

と答えると、おっちゃんはびっくりした顔をして

「へえ、好きずきやなあ・・・」と・・・。

どういう意味や・・・。

別にこの映画が好みというわけでもないんですけどね。

どっちかというと、おっちゃんのほうが「ウシジマくん」見そうな雰囲気でした。

レイトってあんまり見ることはないんですが、

客層が違って結構おもしろいですね。

夫婦で来られているのを見るといいなあと思うし。

若いカップルも結構いるし、もちろんお一人様も。

もっとガラガラかと思っていたのですが、意外と混んでいてびっくり。

開始時間が「君の名は。」と重なっていたせいもあるのですが

チケットもぎってもらうところに列ができましたから。

「ウシジマくん」と「君の名は。」は入って右と左に別れるのですが

意外と「ウシジマくん」方向に行く人がいましたし。

結局、100席ないくらいの小さなスクリーンではありますが

8割がた埋まった状態でみました。

レイトということもあるのでしょうが、「怒り」とは客層が全然違っていてそれも面白かった。

で、映画の中身の感想です。

以下ネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は映画版もドラマも綾野君が関わりだしてから見ているので、

一番最初のドラマシリーズと、一番最初の映画はみていないのですが、

内容的には映画はPart2の方が盛り上がりと切なさがあってよかったかなあ。

もちろん今回も本郷奏多くんの顛末はよかったんだけど、

藤森君の方のエピソードがどこまでいってもゲス野郎で腹がたつのと嫌悪感しかなかった。

痛々しい終わりではあったんだけど、ざまあみろ的なカタルシスもあんまりなかった。

Part2の愛沢は腹立たしいを通り越して、

あまりのバカさに愛おしさまで感じかけていたんだけど。

その印象の違いが、映画そのものの印象の違いになったかな。

Part2は窪田君、門脇麦ちゃんパートもなんか切なかったしね。

なんといっても、Part2はカウカウファイナンスの危機も上手く織り交ぜていたので

緊迫感がものすごくあったんだけど、

Part3はドラマ版に近い感じで、ウシジマくんは要所要所に出るだけで

基本は登場人物達のエピソードだったなあ・・・という感じ。

とはいえ、短い出番で魅せる存在感は圧倒的だったし、

ここぞと言うときにはしっかりと締めていたし。

ウシジマくんの歩きは最高ですよね。

ズシンズシンと重い感じがする。

その重さが存在感の重さになってる。

ファイナルはカウカウファイナンスやウシジマくん自体もやっかい事に巻き込まれそうで

また緊迫感がある作品になりそう。

何と言ってもファイナルですもんね。

 

 

さて、戌亥ですが、思いがけず大活躍!!

基本戌亥ってあの黒い、細身のスーツだと思っているじゃないですか。

それが、2度ほど衣装を変えて登場します。

特に最初に衣装を替えて登場したときはびっくりしました。

ちょっとしたモブシーンになんか気になる人がいるな・・・と思ってまじまじ見ていたら

それが綾野君だったという・・・。

この時は戌亥の変装なんだけど通常の綾野君に近い髪型や服装でした。

そしておそらく「セカンドバージン」以来の宅急便やさんの扮装。

まあ厳密に言えば宅急便ではないんですが。

それぞれがいつもの戌亥とは雰囲気が違って感じられて、

綾野君の・・・というより戌亥の、かな

変装能力の高さに改めて驚いてしまった。

まさか情報交換だけでなく、変装してまで絡んでくるとは思わなかったものですから。

戌亥がゲットしたお金、どの取り立てよりも大きかったんちゃうん?

結構駄菓子屋のシーンも何度も小刻みに入るし、

独自で動いている場面もあるし・・・で、

思っていたよりも、綾野君を見るという点では楽しめました。

 

 

でも、ストーリー自体はしんどかった。

私、この手の作品をどう楽しめばいいのかよくわかってないんです。

本郷くんくらいのキャラクターだと将来息子がこうなってしまったらどうしよう・・・

と思っちゃうし

自分と同世代の登場人物がうまい話にころっとだまされたりしたら

自分もこんなことしでかしちゃうかもしれない・・・と思って怖くなるし、

自分が感情移入しようがないような人物だと、

正論で物事をみてしまって、

なんでそんな簡単なところでだまされるのよ! とか

今闇金からお金借りても返せないでしょ! とか思っちゃう。

本来はもう少し引いた視点で、

お金に一喜一憂して、愚かな行為を繰り返す人間の悲喜劇を

人ってこんなもんなんだよねえ・・・と達観して見るべきなんだろうけど、

不幸に自ら突っ込んでいく人たちをみていると

ひたすら気分が滅入るんですよね・・・orz

今回はかわいいものしりとり以外、笑える要素が少なかったのも大きかった。

次回、ファイナル・・・しんどいなあ。

でも、また違った展開が待ち受けていると信じて頑張って見にいこう・・・かな。

戌亥が今回くらい活躍してくれたらいいな。


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2016年夏ドラマ

いつもは「何年○○ドラマスタート」ってタイトル付けるんですが
もうつけられません・・・。
見てたドラマ、ほとんど終わっとる・・・。
一応、初回見たドラマだけ覚え書き。

・好きな人がいること
・ON
・せいせいするほど、愛してる
・家売るオンナ
・はじめまして、愛しています。
・営業部長 吉良奈津子
・遺産相続弁護士 柿崎真一
・ヤッさん~築地発!おいしい事件簿
・神の舌を持つ男
・グ・ラ・メ!
・時をかける少女
・HOPE
・仰げば尊し
・そして誰もいなくなった
・闇金ウシジマくんseazon3
・こえ恋い
・受験のシンデレラ
・希望ヶ丘の人びと
・賢者の愛

かな。もしかしたら深夜帯のドラマで
1回だけ見て忘れているのもあるかもしれない。
でも、まあ、こんなもんです。
もう放送は終わっているので
後は個々のドラマで感想を書こうと思うのだけど、
見なくなったドラマで感じたことを一つ。

今回月9は見なかったのですが、
一番の理由はあまりにも既視感にあふれたものだったからです。
月9という枠には、もっとパワーを取り戻して欲しいと
常々思っているのですが、
でもそれが過去の作品のコピーを繰り返して欲しいということではないんです。
90年代にキラキラしていたことも、
2016年の今響くとは限らない。
今の空気感をきちんと取り込んだ、今の作品が見たいんです。
それにはきっと過去作、ことに一世を風靡したような作品をまねしてもダメで
表現として何かに挑戦する姿勢を持ち続けない限り
陳腐ではない、今の時代に合致したドラマは作り得ない。
とはいえ、今回は月9だけじゃなかったんですよね。
火曜10時放送のTBS「せいせいするほど、愛している」もまた
フジとトレンディドラマの視聴率を競っていた頃の
いかにもTBS的な恋愛ドラマの空気感を感じてしまって
ちょっとがっかりしました。
ある意味TBSはフジよりもこのクールは焼き直し作品が多かった気がします。
最近TBSは力作が多かっただけにちょっと残念でした。
今年の夏はオリンピックも重なったし、
もともと夏のクールって視聴率が取りにくいって言われているので
ある意味、どの局も力が入っていなかったかなあ・・・という感じ。
無難にまとめている感じの作品が多かったな。
でも、名作「それでも、生きていく」も夏クールのドラマだったんですよね。
夏クールは視聴率が取りにくいから大型の企画はたてにくい
っていうのを逆手にとって、普通ならなかなかチャレンジできない題材をやってみたり
視聴率ねらいじゃないキャスティングしたり・・・と
冒険できる時期でもあったんですよね。
「それでも、生きていく」みたいな題材、きっとこの時期じゃなければ
企画として通らなかったと思うもの。
夏はそういうチャレンジングな企画が出てくるかと思ったのに
おとなしいドラマが多くて残念でした。


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君の名は。(ネタバレあり)

ネタバレありの感想です。

ついでに「シンゴジラ」のネタバレも書く気がします。

どちらもネタバレを避けたい方はお気をつけください。



 

 

 

 

 

 

 

 

私はこの映画大好きで、大人が見ても十二分に楽しめる映画になっていると思うんですけど、

内容的には間違いなく中高生向けのジュブナイル映画だとは思います。

十代の頃に免疫なしでこの映画見たら、どはまりしていただろうなあと思うもの。

40代の今、さすがにそんなどはまりはしないだけの経験は積んできたと思っているんだけど、

そんでもって今この感想も一定の客観的な冷静な視点は持ちつつ書いていると思うんだけど、

それでも、映画を見終わった直後、逡巡せずに久々にパンフレットを衝動買いしてしまったり、

ボーッとして思わず膝にかけていた上着を映画館に忘れてしまうくらいには

映画の中にのめり込んで見ていました。

それはちゃんと映画の中で心が大きく動いていたからなんですよね。

40代の私の心をも、劇中の高校生の主人公たちと一緒に

ドキドキしたり、ハラハラしたり、切なかったり、嬉しかったり・・・

ちゃんと気持ちが物語の中で躍動できた。

頭(つまり理屈)ではなく感情で、この映画好きって思えた。

ジュブナイル的な内容でありながら、

大人の気持ちをも十分に動かすことが出来るって言うのは

やっぱり作品の力がものすごくあるんだと思います。

物語の骨格がしっかりしているんですよね。

前半の入れ替わりのパートでいくつものキーが散りばめられていて、

後半それが見事に活かされて運命の回避に向かっていく仕掛けは本当に見事で、

新海さんってこんなに緻密に物語を組み立てる人だったっけ?

って、つい思ってしまったもの。

すごく事細かにつじつまを考えていったらアラは見えてくると思うんですけどね。

SF設定だし、ことに時間軸がずれている設定はつじつま合わせが難しい。

SF好きの人だったらアラが目につくのかもなあ・・・とは思います。

私はこういう時間がからむSF設定は、深く考えると頭がこんがらがってくるので

とりあえずあまり深く考えないように物語を見るクセがついているから

これくらいつじつまを合わせてくれたらもう十分。

とてもよくできたお話だと思うし、上手く作られているなあと思っているんだけど、

話自体が独創的で、今まで見たこともないお話・・・とまでは思わない。

ただ、この作品、2011年以前に見ていたら、今と同じ感想を抱くかどうか、わからないです。

それくらい、2011年のあの大震災が大きく響いている作品なのだと思います。

 

それは「シン・ゴジラ」も同じ。

「シン・ゴジラ」も見に行ったんです。

私は特撮にあんまり興味がないし、怪獣映画には尚更興味がない。

「ゴジラ」シリーズもほとんど見たことがなくて、

唯一記憶にあるのは、子供の頃、学校が休みの時にTVで

「ゴジラ」のどの作品かはわからないけど放送してて

他に見るものがなくて仕方なく見ていたけれど、

いくら待っていてもウルトラマンが出てきてくれなくて、

ひたすら怪獣が街を破壊するのを、

なんでウルトラマンが来てくれないの! と

イライラしながら見ていた記憶がうっすらとあるくらい。

でもあまりにツイッターのタイムラインでの評判がいいのと、

ChiChiに誘われたのでなんとなく見に行ったんですけど、

これが面白かった。

特撮映画(あ、「シン・ゴジラ」は特撮じゃなくてCGなんだけれども)としてよりは

災害シュミレーション映画として、とても面白かった。

この映画も震災がなかったらきっとこうは響かなかったと思います。

 

この2作品を、あの震災でこうありたかった日本の姿を描いているという人がいます。

一方はゴジラに、一方は隕石の落下に仮託して、

あの震災を表現しようとした。

確かに、震災の時の様子を強く意識したと思われる表現が両方の作品にありますし、

あの震災を経験しなければ、こういう話の運びにならなかったかもな(特に「シン・ゴジラ」)

という気はすごくします。

でも、この2作品が、どちらも予想を上回る形で熱狂的に世間に受け入れられたのは

作り手だけの問題ではないと思うのです。

この2作品の成功に大きく影響したのは、

受け手の私達の意識、経験、感覚。

ゴジラが上陸してきた時、ゴジラの動きによって川が逆流し、

ボートが岸に無残に打ち上げられる様、

ゴジラの歩みと共に、なすすべもなく破壊されていく街、暮らし、

逃げ惑う人々、それを誘導する警察官、消防・・・

それらは実際に震災の時のTV報道で見た景色と重なって

決して絵空事ではない恐怖感を伴って迫ってきました。

ゴジラが放射線をまき散らしていると分かった時の恐怖、

それは、福島の爆発の後、肌身に感じた恐怖でした。

そして、ゴジラの動きを封じるために東京に核兵器を落とすというアメリカの決断に対する

言いようのない絶望感・・・。

たぶん、あの震災がなかったら、これらの場面でそれほど共感することはないと思うんです。

子供の頃から特撮に興味のない私でもなんとなく慣れ親しんだ

怪獣が街を破壊する映像。

それはあくまでもTVやスクリーンの中の絵空事の出来事として感知され、

自分とは関係のない世界の出来事として客観的に見てしまっていたと思うんです。

でも、震災を経験した今、スクリーンに映る逃げ惑っている人の痛みは

決して絵空事の出来事ではない。

観客がゴジラが破壊する街の痛みをリアルに感じるからこそ、

その後の展開に胸躍らせ、結末に大きなカタルシスを産むのです。

初代「ゴジラ」もそうだったんじゃないでしょうか。

初代「ゴジラ」が作られたのは、戦後9年経った年。

まだまだ戦争がリアルに記憶としてある時代です。

あちこちの都市が焼かれ、多くの人が亡くなった・・・

そうした喪失感が日本中の心に残る時代、

「ゴジラ」がやって来て傍若無人に街を破壊するという物語は

ある種の実感を伴った感情で受け入れられた。

けれども、その後シリーズとして作り続けられるうちに

初代にあった実感を伴った熱狂は忘れ去られ、

特撮の技術やストーリー展開へと関心がうつっていった。

平成シリーズ辺りになると、もう「ゴジラ」をどう表現するかということにのみ

注目されるようになってしまって、本来のパワーを失っていったんじゃないでしょうか。

日本人が共通体験として持っていた戦争という破壊の記憶は、遠くに過ぎ去ってしまっていた。

「シン・ゴジラ」は原点回帰のだと言われますが、

一番原点回帰した点は、日本人の共通の喪失体験に訴えかける

という点をきっちりと意図して作られたということだったのだと思います。

 

同じように「君の名は。」もまた、

震災での共通体験に裏打ちされて成功した物語なのだと思います。

高校生同士の入れ替わりで、テンポよく主人公二人の日常が描かれた後、

唐突にその入れ替わりが終わる。

その理由が分からないまま、瀧は現実の三葉に会いに行こうとする。

そして明かされる残酷な事実。

彗星の欠片が直撃したことで、三葉は三年前に死んでいた。

同時代を生きる高校生の男女二人が入れ替わっているのだと思っていたのに

実際は3年前を生きる三葉と現在を生きる瀧が入れ替わっていたのだ。

二人の時間が3年ずれていたということの驚き。

でもそれ以上に、ついこの間まで、当たり前にあった三葉の日常

それがすでに失われていたという衝撃がとてつもなく大きかった。

妹がいて、”てっしー”や”さやちん”がいて、

自動販売機の前のベンチカフェや巫女としてのおつとめ、

小学校の古びた屋根や鏡のように空を映す湖・・・

昨日もあって今日もあって、明日も明後日も1ヶ月後も1年後も

ずーっと、ずーっと、そこにあるものだと信じて疑わなかった世界。

変わらないことを嘆きながら、それでも目に見えないくらいゆっくりと変化し続けるその町で

皆が時を刻んでいくことを疑わなかったのに、

突然、その時間の流れが断ち切られてしまった。

この瀧君が感じた喪失感は、そのまま震災を経験した時の喪失感につながる。

当たり前のように続くと思っていた日常が、

自分たちの力の及ばないところで断ち切られてしまうやりようのない思いが

リアルな感覚を伴って伝わる。

その痛みが後半の、運命を変えるために奮戦する主人公二人の心情に

深く、深く、共鳴していくのだと思う。

そして、運命を変えることができた二人に襲いかかる「忘却」という痛み。

忘却は罪だよな・・・。

それはまた、何度繰り返されても、どんなに自然の恐ろしさを目の当たりにしようとも、

その痛みすら時の流れと共に記憶の向こうに忘れ去られていくことを

まさに今進行形の問題として抱えている現代の日本人の心に響くのだと思う。

「シン・ゴジラ」も「君の名は。」も、そういう今の日本人が抱えている共通の思いを

うまく刺激することで、物語の力を倍増させている作品なのだと思う。

もちろんどちらの作品も、作品そのもののクオリティがとても高いんだけど、

例えば、外国の人がこの2作を見て、

今の日本で巻き起こっている現象のような熱狂的な思いを描くか・・・というと

難しいのではないかな。

もちろん、熱狂的に反応してくれる層はあると思うんだけど、

日本で今巻き起こっている、一種のブームのような熱狂は起こりえない気がする。

映画館に足を運ばない人、映画そのものに興味がない人は実感ないと思いますが、

今、映画館はちょっとびっくりするくらい異常事態になっています。

私が行くような地方のシネコン、しかもスーパーに併設されているようなシネコンって

そうそう満員にはならないもんなんです。

ジブリが記録的なヒットを出していた頃も、

満席で見られないという事態にはほとんど遭遇したことがなかった。

でも、そんな地方のシネコンでも、満席、売り切れの上映回が続出しています。

先週は公開3週目に入る週末だったのに、です。

大きなスクリーンが毎回満席近くの入場者があるせいで、

いつもはそんなでもないのに、

「君の名は。」入れ替え時間のロビーの人だかりといったら!

中高校生のグループが多いから、なんか微笑ましくなってくる。

普段映画なんて観ない子達が、連れだってきているんだな・・・感が満載で。

これくらいの年代でこの映画を友達と見たら、いい思い出になるだろうなあ・・・

大勢の人が映画館に詰めかけている・・・その大きなムーブメントを同時代で体験している感じは

なんかワクワクしますね。

なまじ、普段自分が見ている映画があまり一般受けしないものですから・・・(^_^;)

というより、ドラマの続編以外の邦画だと、必然的にそうなっちゃうんですよね・・・。

DVDで見るとなると、もっと映画を見る人の数が増えると思うんですけど、

映画館に足を運んでまで・・・という人は結構限られているもんです。

 

閑話休題

 

「君の名は。」に話を戻します。

ポストジブリの一人として、新海誠が一気に躍り出た・・・

という評価もあちこちで見ました。

でもそれは次回作しだいなんだろうなあと思います。

最初から大きな数字を期待されてつくる次回作、

新海監督が何を目指すのか・・・にもよると思う。

今回のようにエンタメ作品として非常に完成された一般受けしやすいものを作るのか、

これまでの作品のようにもっと内に向いたものを作るのか。

ただ、ジブリは一種の社会現象みたいなものだったから

ポストジブリうんぬんなんてどうでもいい気はする。

才能あるアニメクリエーターに予算がちゃんと与えられて、

一部のオタク向けではなく、一般の観客に向けてつくられる良質なアニメが

これからも作り出されていくような土壌が、細田監督、新海監督なんかの活躍で

きちんとつくられていけばいいと思う。

 

「君の名は。」を見て、ジブリ作品にも細田作品にもない特徴だな・・・と思ったのは

都会の風景が美しいこと。

ジブリ作品はほとんど現代日本の都会を描きませんでしたよね。

それは宮崎監督、高畑監督の指向性が大きく影響しているんだろうけど。

人の暮らしはもっと自然と共にあるべきだっていう思いがずっとありましたもんね。

高畑監督は「おもいでぽろぽろ」や「ぽんぽこ」で都会を描いているけど、

そしてそこで描かれた都会の風景は見事だったけれど、

作品としてはアンチ都会がベースになっていましたから、

都会の風景よりも自然描写の方が美しいと感じられる作りでした。

宮崎さんは現代の都会をほぼ描いていないしね。

細田監督はそこまでアンチ都会ではないと思うけれど、

「おおかみこども」や「バケモノの子」、「サマーウォーズ」なんかを見る限り、

やっぱりどこか都会よりも自然の描写の方が力が入っているように思う。

でも、新海監督は都会の風景も美しいんです。

「君の名は。」でも明確に東京の風景と糸守の風景が等価で描かれている。

作品の世界観的にも東京と田舎の生活、どちらに価値をおくかではなく

あくまでも違うということを描いているんですよね。

それも、入れ替わりによって、違う生活環境を持つ二人が互いの生活の中に入り込むから

都会の人間が感じる田舎の景色のいいところ

田舎の人間から見た憧れに満ちた東京が

ものの見事に描かれていて、そこは面白いなあと思いました。

こういう視点で都会を捉えられるのいいなあって思ったんですよね。

私も田舎ものですから、やっぱりたまーに東京に行くと

思わずビル見上げちゃいますもん。

で、雲がガラスに反射してたりしたら、きれいだなあって思いますもん。

そういう自分の都会に対する思いと、作品中の風景がぴったり一致したんですよね。

この点が一番新海さんらしいなあと思ったところです。

 

それから声もよかったな。

瀧役の神木君も三葉役の上白石さんもどちらもとても上手かった。

神木君は本当にアニメにぴったりくる声質ですよね。

そして幼い頃から上手い。

俳優さんが声優すると、声だけで演技することに慣れてないから

声に感情がのりにくい感じがすることがあるんだけど、

神木くんはものすごく見事に声に感情がのるんですよね。

逆に声優さんだと今度は上手すぎて、型にはまった感じがしちゃうことがあるんだけど

そんなこともなく・・・。

そんでもって、私は、なんですけど、神木君に関しては声を聞いていても

神木君の顔が浮かばない。

あれだけ売れている役者さんなのに。

その上今回は神木君が新海さんの大ファンだったそうで

そういう熱量もいい方向に働いたのかもしれない。

そんでもってその神木君が一生懸命TVに露出してくれたからこそ

ロケットスタートが切れたと言うこともあると思う。

神木君のファン、多いですもんね。

 

三葉役の上白石さんは声がとても素敵。

柔らかい声質なんですよねえ。

彼女、今度レコードデビューするそうで、

この映画のエンディングをカバーするそうです。

「めざましテレビ」でみた舞台挨拶の映像で

生歌を披露していたんだけれど、これがまたいいんだ・・・。

RADWIMPSの声もいいけれど、上白石さんバージョンも大好き。

 

「君の名は。」は久々に2回見に行った映画でした。

1回目はこども達と一緒に。

ChiChiは今仕事が非常に忙しくて、

落ち着くのを待っていたら見逃すかな・・・って思ったので最初の週に行って。

こんなに大ヒットするって全く思っていなかったから

大きないいスクリーンで上映している間に見たかったんですよね。

そしたら思っていた以上によくって、是非ChiChiを連れて行きたくなって。

で、まだいいスクリーンでやっている2週目に無理矢理行ったんだけど、

上の息子は彼女とデートでも1回見ると言い出し、

下の息子は友達と一緒に見ると約束して帰って来たので、

結局同じ日に家族バラバラで同じ映画を見ることに・・・(>_<)

なんなんだ! この事態は・・・(^_^;)

結果的の思いもよらない大ヒットとなったために、

近所の映画館ではその後も大きくて音響のいいスクリーンで上映しています。

なんや・・・いそいで行かんでもよかったんやん・・・orz

 

とまあ、たいした感想書いていないのに長くなっちゃったな。

ま、「シン・ゴジラ」の感想も合わさっているからいいか。


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