「誤断」

ラストがそれなりに穏やかにまとまってよかったあ。
最初はつらかったですもん。
槙田くんが副社長の特命に振り回されていくのが
見ていてしんどくてしんどくて・・・。
サラリーマンってどこまで滅私奉公しなくちゃいけないんだろ
と常に考えさせらるのがしんどかったんだなあ。
私も今は会社員の端くれだからかなあ。
私がやっている仕事は事務なので
自分自身に槙田くんのようなシビアな状況が降りかかる事態は
そうそう発生しそうにはないのですが、
それでも周りの人たちを見ていると、
多かれ少なかれ納得がいかないことも
上司の命令だからの一言でやらざるをえなくって
(もちろん違法行為とかはありませんが)
サラリーマンってなんなのかなあと思うことが多かったところに
このドラマを見たのでなおさらそう感じたのかもしれません。
「会社のため」という印籠を振りかざされたら
それが自分の信義に反することでも、
倫理的に社会規範的に反することでも、
上司の命令に盲目的に従わなければならないもんなんですかね。
槙田はこの問題を真正面から突きつけられた主人公。
しかも、もともとの人物設定がかなりドライに
現代の若者っぽい感じで造形されていました。
だからなおさらここまで10年なんとなく経験してきたサラリーマン生活と
副社長にいきなり突きつけられた旧態依然とした会社員像の差が大きくて
戸惑っている様が見ていて苦しかった。
これがたとえば20代の設定だったら、
もっとドライに副社長の命令を断っている気がします。
でも、今の30代って槙田みたいな人多いんじゃないかなあって思う。
一世代前の会社に滅私奉公の精神を一応は理解している世代なんですよ。
積極的に出世しよう、のし上がろう・・・って意識は薄れているけれど
出世に対する色気はあって、
前の世代の価値観を一応社会人の常識として持っている。
そういう世代の雰囲気を上手く出していたなあって思います。
槙田が副社長の命令を断れない理由も
結婚を控えていること
出世すればよりよいマンションに住めること
と、きちんと作ってあって、それが弱くなってくると
子供ができたことが判明したり
父親が倒れて、副社長のツテを頼らなければ手術できなかったり・・・
と次々に槙田を縛る要因が出てくる。
槙田はどんどん退路を断たれていくわけですよね。
途中までは婚約者になにも打ち明けていなかったから
彼女の言葉一つ一つが槙田を追いつめているようで
彼女は悪くないんだけど、軽く恨みましたもん。
もともとあんたが副社長に仲人頼んだからこんなことになってるんやん! って。
でも、中盤で槙田が素直に悩んでいることを打ち明けてからは
そっと彼を支えてくれるようになったので
槙田くん、いい娘をみつけたね・・・と思い直しましたが(ゲンキン~(^_^;))
一昔前の男だったら、とことんまで自分で抱え込んでしまって、
パートナーには相談したりしないと思うんですよね。
副社長みたいに。
パートナーとの距離の取り方も、槙田と副社長は対比されているのかな。
私だったら断然槙田派で、
高価な高層マンションの高層階に住めなくても
将来大きな出世が見込めなくても
抱えている悩みや不安は打ち明けてほしいし、
その悩みに対してなにもできないにしても
一緒に苦しんでいたいと思う。
副社長の奥さんの空しさに比べたら、その方がずっといい。
この話は新旧のサラリーマンの話だったのだなあ。
もちろんタイトル通りに過去の「誤断」を巡る因縁を、過ちを
認めることで解決に向かうという話が中心なんですけどね。
というか、見ている間はこの流れでしか物語が見えていませんでした。
一度判断を誤ってしまったら、
その誤りを受け入れることがいかに困難か。
「会社の為」という言葉は安易に使われるけど、
それって本当に会社の為なんだろうか?
会社の為って言うのは詭弁にすぎなくて、
実は自己保身、時には自己顕示の手段でしかないんじゃないか。
そして、過去の成功体験を持っている人が、
その成功体験にしがみついて正しい状況判断ができていないときって
難儀だよなあ・・・。
そんなことをつらつら考えながら見ていました。

副社長が「会社の為、社員の生活を守るため」って言う度に
秋頃WOWWOWでやっていた「しんがり」というドラマを思い出しました。
確かあのドラマの中でも、
「会社の為」という言葉を隠れ蓑にして偽装が繰り返され、
挙げ句の果てに山一証券という会社はつぶれました。
決してドラマの中の話でなくて実際にあった話ですし、
現実では最近でも東芝という大きな会社で同じようなこと起こっていました。
どの場合も、最初に誰かが誤った判断で、誤った指示を出したのです。
それ以降は「会社の為」という言葉を印籠のように使って
次々と罪を重ねていって、
最終的には「会社の為」と言っていた人たちが
もっとも会社に害をなしていた。
ただでさえここのところそういうことを考える機会が多かったものですから、
やたらと「会社の為」という言葉を繰り返す副社長に腹が立って腹が立って・・・。
一方副社長がほぼ独断で進めている合併話は明らかに不利な条件で、
今、いろんな事実を隠蔽して力づくで合併を押し進めるのは
果たして本当に会社の為なの? っていう・・・。
ここで槙田くんが会社員とはそういうもの(上司の命令には盲目的に従うもの)だって考えて、
ついでに自分の出世に固執して
副社長の命令を忠実に実行していたら、
訴訟を起こされて、裁判の勝ち負け以前に合併話はつぶれるだろうし、
何より風評被害で会社はつぶれていただろうなあ。
このドラマ、つらい展開が続きながらも
途中からぐいぐいと引き込まれたのは
槙田が自分の頭で会社にとってどの道を選ぶのが正しいか
その為に自分になにができるのかを考え初めたから。
過ちを認めて会社の本分に立ち返ること。
それが病に苦しむ人をその目で見てきた槙田くんが見つけた答えでした。
初回で副社長に命じられるまま
薬剤の副作用で死んだ方の家族にお金を持って挨拶に行き土下座して懇願したときは、
サラリーマンってこんなことも命令されたらしなくちゃならないんだ
っていう悲哀しか感じなかったのですが、
後半で長原病の特効薬を開発してくださいと頼むために土下座したときは
しっかりとした意志を感じました。
槙田くんが成長したっていうことなんだなあと思いながら見ていました。
言われたことをそつなくこなすけれど
言われたことしかしない、しようとしない、サラリーマンから
仕事とは何か、会社が社会に対してできることは何かを考え
自分にできることを積極的に見つけ出せる本物の会社員に
槙田くんはなっていったんだなあ・・・。
槙田くんが記者会見を終えた副社長に
「時代が変わったんですよ」
と言った時には、槙田くん本当に変わったなあ・・・とうるうる。
息子を見守る母親のような気持ちになりました。
と、同時にこの台詞に違和感があったんですよね。
時代が変わろうが、変わるまいが、
40年前に当時の社長が下した判断は間違ってたやん。
それに盲目的に従って出世し、今また同じ過ちを犯そうとしていた副社長も
やっぱり間違ってるやん。
それを時代のせいにしてしまうのは優し過ぎやろ。
ただ、この引っかかりをつらつら考えているうちに、
先に書いたように、このドラマがサラリーマンのあり方を
副社長と槙田を対比させて描いていたんだと思い至りました。
その対比を明確にするために台詞だったんですねえ。
5回の段階でなお長原病の責任を認めようとしないどころか
大切なカルテを燃やしてしまった会長と副社長。
彼らはこの期に及んで、
病に苦しむ人の命と会社の保全を秤に掛け、そして会社を選んだ。
そうまでして守らなければならない会社ってなんなんだろう・・・
未だに長原病をそうまでして認めないのは合併を成功させるため・・・
ひいては会社の存続をはかり、社員の生活を守るため
だけど、合併後は多くの社員がリストラされ
合併とは名ばかりの外資に吸収されるだけのものだということは目に見えているのに、
それは会社を守るということになるんだろうか。
結局は「会社を守る」というのは「自分の地位を守る」ということでしかないんちゃうん?
でも、そんな単純なものでもなかったんですね。
彼らは彼らなりに抱えていたものがあった。
最終回で「長原病の原因が長原製薬にあったことを認める」ことを受け入れる時に
会長が見せた咆哮。
そのあまりの激しさに、彼が今までいかに迷い苦しんできたかが表れていました。
息子が病を得て、なお、認めることができなっかった過去の自分の誤断。
当時、その決断を出すために悩み苦しんだからこそ
容易に誤断だったと認めることはできなかったんだろうな。
そして、その迷いを吐露された副社長もまた、哀れでした。
若き日の副社長は、社長の命令だからこそ
盲目的に従って、汚れ仕事をやりきったんです。
それを今更、命令を下した本人から「間違いだったかもしれない」なんて言われたら
自分の会社員人生、生き方そのものを否定されてしまう。
だからこそ、副社長は最後まであがき続けたんですよね。
自分で自分の人生を肯定するために。
けれども、それは叶わなかった。
自分と同じ道を歩ませようとした槙田の手で、
副所長の人生は否定されてしまった。
最後、人混みの中に消えていく背中が寂しそうでした。
会社の為に、仕事に生きた人が、
その全てを否定されて終わることはつらいだろうな。

誤断の恐ろしいところは、その判断がシビアであればあるほど、
重大であればあるほど、
間違っていると気づいたときに引き返せなくなるところ。
たとえば柳葉さん演じる高藤弁護士も、
槙田に打開案を示された後も裁判にこだわります。
長原製薬に対する恨みから、
患者にとって一番よいのはどの方法かと考えるだけの冷静な判断力をなくします。
あのまま強引に裁判に突き進んでいたら、彼もまた誤断によって道を誤っていたかもしれません。
槙田だって、長原病に苦しむ人たちを切り捨てて
副社長に言われるがままの汚れ仕事を完遂する道を選んでいたら・・・。
誰だって常に判断を迫られている。
そしてその答えが正しかったのか、間違っていたのかがわかるのはずっと後のこと。
ただ、間違っていたかもしれないと気づいたときに
過去の判断にこだわらずに新たな判断を下せるか、
過去の判断にこだわって間違いの上塗りをしていくのかが
大きな分かれ目になるんだろうな。
そんないろいろなことを考えさせてくれたドラマでした。

最初、小林薫さんが副社長ということになかなかなじめませんでした。
もっとがちがちの会社人間って感じの人の方がこの役にはあうんじゃないかと思いました。
私の小林薫さんのイメージってもっとアウトローというか、組織に合わない人って感じ。
今までそういう役をされている作品ばかり見ていたせいかもしれません。
でも後半の哀愁というか、寂しさみたいなものは小林さんにあっていて
小林薫さんでよかったなあと思いました。
玉山君は小林さんのこと好きだったんですね・・・知らなかった。
柳葉さんは、ぴったりでしたねえ。
柳葉さんの優しい面と厳しい面が上手く活きた役でした。
途中だまされましたもん、まんまと。
蓮佛さんは思った以上に玉山君と並んだときに絵になっていて、
特に後半、辛い日々が続く槙田くんをそっと支える感じがよかったです。
ラストの二人の新生活の始まりの一連のシーンかわいらしくって大好きでした。
そして、玉山君。
始まった時はぼんやりした人物だったので、
大丈夫かなあ・・・って不安になったのですが、杞憂でした。
玉山くんってぼんやりした役だとあんまりあわないんですよね。
勝手な思いこみなんですけど。
一生懸命だけどちょっと抜けていてかわいげがあるタイプの役が一番はまる。
あとは演出家との相性次第かなあ・・・って個人的に思っているんですけど、
このドラマはそういうタイプでもなかったからどうかなあと思っていたんです。
でも成長していく主人公を一生懸命に演じていましたね。
特に、自分で答えを見つけてからの槙田は魅力的でした。
実年齢にあった等身大の人物だったので、
槙田役に必要な青さ甘さが無理なくいい感じで出ていたと思います。
とにもかくにも、カメラマンさんがやたらときれいに撮ってくれましたね。
スーツもよく似合っていたし。
とにかく何気ないシーン、ちょっとしたショットがやたらときれいに映っているので
ひたすら眼福眼福なドラマでした。
よいドラマに巡り会えてよかったね。
今まで玉山君が出演したWOWWOWドラマの中でも
一番うまくまとまった作品だったんじゃないかなあ。

で? 次の作品を見られるのはいつなんでしょ?
CMは新しいバージョンがあがってきましたね。
一時期ほど、今なにしてんの?
ということがなくなったにしろ、
来年はもうちょっとたくさんの作品を見られると嬉しいなあと思います。
(ま、考えてみれば今年の3月までは毎朝見られていたので
今年ほど姿が見られた年はないのですが・・・)


web拍手 by FC2

「サイレーン」

これは一番見る前の印象と見てからの印象が変わったドラマ。
これどうなるの? 来週の展開が楽しみ!
・・・という点では
一番このドラマがわくわくしました。
「コウノドリ」は先がわからなくてドキドキというドラマではなかったし
「下町ロケット」は大丈夫、最後には主人公側が勝つ・・・と確信していたので・・・。
刑事物でありながら、1話完結の物語じゃないのがよかったかな。
もちろん前半は1話完結的な部分もありましたが、
カラという悪役が全話通じて主人公の前に立ちはだかったこと、
そして、そのカラが非常に魅力的な悪役だったことが
どんどんドラマの世界に引き込まれていった要因だったと思います。

とにもかくにもカラが魅力的でした。
カラは表情が少ないんですよね。
特に悪事を働くときには。
でも、獲物を前にしたときの圧倒的な美しさ、怖さは、
野生の肉食獣(豹とか?)に似たものがありました。
大きな瞳が見開かれたときの威力といったら・・・。
モデル出身の美しい女優さんは数多くいますが、
これほど振り切れて演技できる人はそうそういない。
これほど雰囲気を持って悪を演じられる人もそういない。
このドラマの成功は、魅力的な悪役を作り出せたことに尽きると思います。
そして、主役の松坂くんもカラに負けずに
まっすぐな主人公を見事に演じていました。
これ、主人公が悪役にパワー負けすると、
物語が成り立たないんですよね。
今回の主人公は考察好きで、非常に頭の切れる人物だったけど
それほど大きな特徴を持つ人物ではなくて、
(途中まではアクティブな猪熊に隠れがちだったし)
その上で強烈な個性を持つカラに対抗しうる人物造形を・・・
というのは実はかなり難易度の高い役だったのではないかと思います。
松坂君、魅力的な俳優さんになってきたなあ・・・。
最近いろんな役に挑んでいて、
その経験がちゃんと積み重なっていっている感じがしました。
数年前のいかにもイケメン扱いの役ばっかりだった時期に比べると
活き活きとしているように感じるのは気のせいなのかな。
特に後半はアクションもかっこいいし、
主役としてしっかりと存在感を示していた気がします。
でも、アクションシーンは対女性っていうシーンが多かったので
大変だったでしょうね。


ただ、公式のあおり方にはちょっとついていけなかったかな。
このドラマの公式Twitterも非常に上手く機能していて
毎回物語の展開にちなんだハッシュタグを作って
Twitterでの盛り上がりを演出していたんだけど、
正直「#松坂桃李にまもられたい」というハッシュタグを初めて見た時は
非常に冷めた気分になりました。
もちろんファンの方にはうれしいあおり方だったのでしょうが、
なんかやっぱりアイドル俳優的な扱いで盛り上げようとしているのかな・・・という感じがして。
そんな盛り上げ方しなくても、
ドラマを見ていたら桃李くんの魅力は十分に伝わったのになあ・・・。
こういうあおり方がいかにも今のフジの雰囲気だなあ・・・とも思いました。


最終回、リアルタイムで見られなくて、録画で見たんですが、
うっかりTwitterのタイムラインで
「猪熊とカラは双子」というネタバレを読んでしまいまして、
最終回を見る前は結構がっかり気分でした。
最終回の前の回が、
え? カラは本当に死んだの?
もしや、助けたと思っていた猪熊はカラだったの?
っていう、ものすごくドキドキする状況で終わったので、
突然の双子設定に、そんなんあまりにご都合主義ちゃうの?
と、楽しみだった気分もシューッとしぼんでしまって・・・。
でも、実際に見てみると、思ったほどにはご都合主義の感じがせず、
双子設定にもそれなりの説得力があったので、
あの結末にも納得できました。
ただ、カラの素性がわかったことで,カラの底知れない恐ろしさが矮小化されてしまった気がします。
まあ、これはモンスター的な悪役を描く作品ではよくあることなのですが・・・。
なんでこんなとんでもない悪人が生まれたんだろう・・・って想像している段階が一番楽しくて
種明かしをされてしまうとイメージが広がらなくなるからなんでしょうね。

最終回のカラは猪熊と同じ顔になっているので、
もう七緒カラは見られないのか・・・と思いきや
ところどころで七緒カラになっていました。
木村文乃さんもアクションすごく上手かったしがんばられていましたが
やっぱり七緒さんの姿がカラのイメージになってしまっているので
最後の対決で七緒カラが登場しないのは寂しいですもんね。
七緒さんはこれまでも美人な悪役いくつかされていますけど、
カラ役はちょっと突出した役だった気がします。
今、auのCMで乙姫さん見たらぞわっとしますもん・・・。
金太郎君に「まいどありー」って言う顔怖いもん。
金太郎君逃げて~と毎回心の中で叫んでます。
でも、この役をやりきったことで、
七緒さんの女優としてのイメージがぐんと膨らんだ気がします。
今期のフジのドラマの中では一番好きな作品でした。


web拍手 by FC2

「下町ロケット」(TBS版)

最終回あまりに局をあげてのプッシュにちょっとびっくりしましたが
やっぱりこういう「正義は勝つ」みたいなドラマって
なんだかんだ言っても見ていて楽しいしすっきりする。
すっきりするけど・・・最後はちょっと食傷気味になったかな?
みなさん、ものすごい顔芸なんだもの・・・。
その大げさな表情をアップで撮り続けるし・・・。
このドラマに出た役者さんは、しばらく演技が大げさになっちゃう癖が・つくんじゃないの?
と、余計な心配をしてしまいます。
「半沢直樹」の時もちょっと思ったけれど、
「下町ロケット」はよりその傾向が強まった気がする。
人物造形も、悪い奴はとことん悪く・・・
味方はどこまでもいい人たち・・・という構造もあからさまで、
いいんですけどね、見やすくて。
話の展開もおもしろいから見てられるんだけど、
これ以上続くと見飽きるかなあ・・・。
そんな風に感じてしまうのは、
やっぱりwowwow版のイメージが強く残っているからなんだと思います。
初めて見た作品が、どうしても一つの基準になってしまいますもんね。
お正月明けに久々にまとめて再放送してくれるようですから、
是非見たことがない人に見てみてほしいなあと思います。
TBS版から「下町ロケット」を知った人がwowwow版を見たら
物足りなく感じるのかなあ・・・。
細かい違いはあるとはいえ、
ほぼ同じように展開する物語なのに、
演じる人が変わり、演出が変わると、
こんなにドラマのカラーが変わるのかと驚かれると思います。
特に主役の佃社長は、阿部寛さんと三上博史さんで
ぜんぜん印象が違いますから。
池井戸さんの話は「半沢直樹」にしろ「空飛ぶタイヤ」にしろ
スカッとする展開が魅力なのですが、
「下町ロケット」はそこに物作りの精神という
日本人が大好きな要素もあるから
そりゃ人気も出るよなあ・・・。
「ガウディ編」は全く初めて知る物語だったので
純粋にはらはらドキドキしながら見られたのですが、
正直、サヤマ製作所に出し抜かれる辺りは、
またここからなのか・・・orz
とちょっとがっくし・・・。
大丈夫、最後には大逆転があって
小憎たらしい椎名をぎゃふんと言わせるはず・・・
と思ってはいたのですが、
ものすごく「またか・・・」感があって、
余計にいらいらしました。
とりあえず、真野がまじめないい技術者になっていてびっくり。
WOWWOW版も真野は自分がやっtことを反省して
会社に戻り、ロケット発射をみんなと一緒に見届けるまでになるのですが、
TBS版だとやめて、ガウディ編に入ってから急にキャラが変わってでてくるので
最初は違和感がありました。
真野になにがあったんだあ!
でも真野がまじめな人になったとたんに、
佃製作所には第二の真野とも言うべき中里が出てきて、
能力はありながらも会社に反発する・・・って流れも
またか・・・感を強めていました。
椎名の小泉孝太郎はよかったなあ。
この人はいい人をやってもちゃんとはまるけど、
悪役をやるときの方が実力を発揮できるタイプな気がする。
「八重の桜」の徳川慶喜もよかったもんなあ・・・。
ただ、最終回の見せ場、阿部ちゃんとの長いシーンは
ちょっとだれた感じがしました。
演出も結構単調だったからかな・・・。
なんにしろ、このドラマの視聴率はすごい。
おもしろければリアルタイムで見る人も増えるってことなんですね。
ただ、今期は本当にバラエティに富んで、
おもしろいドラマがいろいろあったのに、
一般的な世論のドラマの話題がほぼこの作品1色になったのが
ちょっと残念だったかな。


web拍手 by FC2