「誤断」スタート

もう2回目が放送されちゃいましたが、少しだけ感想。

WOWWOWで玉山くん、何回か主役やっていますし、
主役じゃない作品も合わせたら結構WOWWOWドラマ出ているんですけど
初めて放送時にちゃんと見られています。
これ、めちゃくちゃ嬉しい・・・。
DVDになるのを待っていたら、どうしても期待感が薄れちゃうんですよね。
WOWWOWも一生懸命宣伝してくれているから
情報が出てくるのを楽しみながらドラマを見られるのはやっぱり嬉しい。

さてさて、今回はがっつり社会派の内容ですね。
私はWOWWOWのオリジナルドラマを全て見ている訳では無いのですが、
最近見て面白かったのが山一証券の最後を描いた「しんがり」でした。
いつの間にか忘れてしまっていたけれど、
山一が潰れていく時期のあの暗い感じ、
これから日本はどうなっていくのかなあ・・・ってニュースばかりが流れていた
あの頃の重い空気感を思い出しました。
会社が潰れる話や外資に買収される話や役人の不正のニュースばっかりの時期でしたねえ。
見終わってから、これ面白かったけど、
私が本当に見たかったのは、最終話で岸辺一徳さんが語られた部分、
つまり、不正へと流されていってしまったその経緯の部分こそが
ドラマとして見たかった部分なんだよなあ・・・って思いました。
このドラマ自体は正義感溢れる主人公が
どんな圧力にも負けないで自身の会社が犯した不正を暴いていく
という筋立てになっていて、ちょっとした英雄譚で見ていて気持ちよかったんだけど、
こういう形でしかドラマにしにくい題材なのかなあ・・・って思ったんです。

で、「誤断」です。
これ、まさに、不正に手を染めていくその最中のドラマなんですね。
「しんがり」を見た時に、私が見たいと思っていたドラマなんだ・・・。
やったあ・・・という思いと同時に、ドシン・・・と重い気分に・・・。
そっか、玉山君演じる槙田がその当事者になっていくわけやね・・・。

冒頭、ホームで一生懸命ゲームをやっていて、
いかにもふらふらしていてぶつかってくる怪しい人も横目でちらりと見るだけ。
何より、目の前で飛び込み事故があって、
血だらけの電車も見ているはずなのに、
騒然とする現場にまさに居合わせているのに、
そのことよりも会社に遅れることの方が気にかかる様子・・・。
人が死んだという事実よりも、会社の会議に資料が遅れることの方が心配な人なんだ・・・。
と、冒頭の10分足らずで主役の人物像をしっかりと見せてくれました。
そっかあ・・・そういう人物設定なんだ・・・( ̄_ ̄ i)
どうやら仕事は出来るみたいですね。
言われたことはきっちりとやるタイプみたい。
でも、言われたこと以上はしない。(副社長談)
婚約者が居て、結婚の準備に入っているみたいだけど、
どうもいろんな判断をパートナーに任せっきりで、
全体的にどうでもいいや・・・って思っている感じ。
というか、積極的な彼女に引っ張られているのかな。
典型的な今風の若者像なんですね。
かといって全く野心がないわけでもなさそう・・・。
汚れ仕事の見返りに昇進をちらつかせてくる副社長も副社長だけど、
それを真に受けてまんざらでもなさそうだし。
サラリーマンだから、上司の命令には逆らえない。
それはそうなんだけど、はなから自分で考える気はないみたい。
でも良心はちゃんとあるみたいで、
自分がやっていることに怯えてはいる。
学校の先輩である顧問弁護士に相談しようとしてみたり・・・。
(でもできない小心者(^_^;))
ただ、どちらかというと人としての罪悪感や職業倫理に苛まれて・・・
というよりも自己保身っぽい気もする。
つまり、ちょっぴり野心もあって、小心者の普通の若者。
どうかなあ・・・こういう薄ぼんやりとした人物を演じると、
あんまりはまらないことが多いんだよなあ・・・。
と、ちょっと不安になったのですが、
ラストの場面の表情にやられました。
薬の副作用と思われる症状で亡くなった3人のうち、
唯一薬害ではないかと疑った遺族に謝りに行く場面。
誠意を見せてこいと言われて腹を決めて行ったのに、
持って行った菓子箱から札束が出てきた時の一瞬の表情。
それから、受け取りを拒否されて札束を投げつけられ、
散らばった札を無様に這いつくばりながら拾い集めて
何かに憑かれたような目をして
「受け取って下さい」
と奥さんに迫った時の表情。
これはすごいと思いました。
この場でお金を奥さんに押しつけるだけの覚悟がこの人にあったんだ!
という驚き。
それからサラリーマンが会社のために働くと言うことは
ここまでの自己犠牲を強いられるということなのか・・・という暗澹たる思い。
サラリーマンの悲哀と覚悟が入り交じったすごい目をしていました。
こういう一瞬の瞬発力が玉山君にはあるんだよなあ。
こういう瞬間を見たくて、玉山君の演技を追っかけている気がする。
散らばったお札を拾い集める・・・というと、
やはり「ハゲタカ」の名シーンが浮かびます。
あの時は玉山君はお札を拾わせる側の人間で、
でもその悲哀に満ちた存在感が素晴らしかった。
今回はまた違った意味合いでの悲哀だけれど、
やっぱり大きな見所になる場面だったと思います。
このラストでぐっと次回が楽しみになりましたもん。
「マッサン」の後半は痩せていましたが、今はだいぶん戻したかな?
とにかくスーツがとてもよく似合っていて、
大人の色気を感じさせてくれます。
「プリズナー」の頃から比べるとずいぶん大人になったなあと思います。
その一方でまだまだ青臭さも残していて、
30代の社会人が板についてきたけれどまだまだ若輩者・・・という
微妙な感じが面白い時期ですね。
そんな玉山君の今の年齢、存在感にぴったりの役。
でも微妙なニュアンスが多そうで難しそうなこの役を
これからどう魅せてくれるのか楽しみです。


(もう第2回見ちゃったけどね(^_^;))


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「コウノドリ」第7回

もう7話まで来たんですねえ・・・。

今回は脚本家さんが違うそうで、最初は
ええっ! 山本さんじゃないの?! と
「八重の桜」の時のことを思い出して嫌な予感がしたのですが、
今回の脚本家さんの過去作をググって安心しました。
「開拓者たち」の脚本家さんなんですね。
あの作品も誠実に開拓団の姿をドラマにした作品でしたから
感じとしては山本さんの作風に近いんじゃないのかなあ・・・。
少なくともここまで丁寧に積み重ねてこられたドラマの雰囲気を
ぶち壊すような脚本を書く人ではないんだろうと・・・。
ただ、他の作品は「マッサン」のスピンオフくらいしか見たことないのですが・・・(^_^;)
放送前に公式のホームページでプロデューサーさんが
脚本家さんのことについて書いた日記をアップされていました。
山本さんとも話し合って山本さんの提案で途中で助っ人に入ってもらうこと、
話の大枠は山本さんが考えて綿密な打ち合わせのもと
坪田さんが2話分の脚本を書かれていることがきちんと書いてあって、
すごくほっとしました。
この作品は本当に情報の出し方が上手い。
もちろん、ドラマを見るときに脚本家に注目して見ている人ばかりじゃありません。
いや、どちらかというとそんな人はかなり少数で、
たぶん普通の人は途中で脚本家が変わっても気にしないと思います。
よっぽど作風が変わってしまうような場合は話題になるかもしれませんが・・・。
でも、脚本を誰が書いているかを気にしてドラマを見ている人は
途中で脚本家が変わると気になってしかたがないもの・・・。
もちろん、連続ドラマは長いですから
途中2,3話を別の人が担当することは珍しくありません。
最初から複数で担当するタイプのドラマもありますしね。
でも、名前の通った作家さんの場合は、
こちらもその人の作品としてドラマを見ていますから、
途中でクレジットが変わると気になって仕方ないんです。
あれれ・・・執筆が遅れているのかな?
裏は上手く行っていないのかな・・・等々・・・。
でも、最初にこんな風にさらっとプロデューサーさんから情報を出してもらうと
いらん勘ぐりをせずに済むからすごくほっとします。
実際、7話を見終わって
すごくスムーズに「コウノドリ」の世界観を引き継がれているなと思いました。
丁寧にいろんな立場のいろんな意見を取り入れながら
真摯にお産の現場を描いて行く姿勢はそのまま。
今回の題材のせいもあるかな?
ちょっと遊びのシーンがいつもより多かった気がします。
角田さんの妊娠告白シーンや、
角田さんの彼氏のコンサートシーンなど。
(あ、全部角田さんがらみだ・・・)
ようやくサクラ先生が焼きそば食べられたしね(*'-')b
サクラ先生と下屋と小松さんがバレバレの状態で茂みに隠れているシーン
ちょっと「空飛ぶ広報室」を思い出してしまった(^_^;)
防衛大で隠れながら稲ピョンと柚木さんを追っかけてる空井君と槇さん。
あったかいチームワークは相通じるものがある気がします。
それから小松さんに「スマイルスマーイル」ってほっぺむにむにしていたり、
「やめないで~」で抱きついている下屋の感じは
柚木さんに懐いていった稲ピョンみたいだし。
「空飛ぶ広報室」が持っていたお仕事要素は「コウノドリ」に
恋愛要素は「掟上今日子の備忘録」に受け継がれた感じですね。

今回は小松さんがクローズアップされた回でした。
珍しく四宮先生の言葉をまともに受け取ったりして・・・。
いつも頼りがいがあって明るい小松さんの助産師という職業に対する思い。
みんないろんなものを背負っているって言ったのって小松さんでしたっけ。
病院で働くことを選んでいる自分の生き方に自信が持てない小松さんに
「病院で働くのと助産院で働くことと違いはない」
「命と向き合う現場では臆病なくらいがちょうどいい」
と助言をくれるベテラン助産師に冨士眞奈美さん。
この方最近意地悪なお姑さんとかを演じられることが多かったので、
今回も胡散臭い助産師さんなのかと思いきや、
ちゃんとした職業意識の高い助産師さんでした。よかった・・・。
あからさまな悪役が登場しないのもこのドラマのいいところですよね。
順調にお産が進んで行く場合だと、
確かに助産院で産んでもなんの問題もないんですもんね。
最近の過剰に自分でお産をプロデュースしようとする風潮には多少疑問はありますが
分娩台の上で産まなければいけないという道理もないし、
家族と一緒に出産できたり、出産後も家族で一緒に赤ちゃんと過ごせるって
確かに素敵なことだなと思います。
そういえば、私の友人にもこだわりをもって助産院で出産した子、いたなあ・・・。
今橋先生の「産後に家族川の字寝た」・・・という話で思い出しました。
友人もこういうの話していた気がする。
私は病院での出産経験しかないし、
しかも一人目の時は子宮口が開くまで数時間分娩台の上で独りぼっちでほっておかれて
ものすごく心細かったので、
家族に囲まれて産んだって言う友達の話がとても羨ましかったっけ。
とは言え、何が起こるかわからないのがお産の怖いところ。
スタイルにこだわって赤ちゃんや自分の命を危険にさらしてしまったら本末転倒。
冨士さん演じる助産師さんがその辺のこと分かっている助産師さんでほっとしました。
自然分娩にこだわって帝王切開を嫌がる妊婦さんに助産師さんが言った
「あなたが一生懸命頑張っていたことはよく分かってる。
でもあなたは何の為に頑張ってきたの? 自分の為? 赤ちゃんの為?」
「私も2度帝王切開で赤ちゃんを産んだの」
という説得の言葉、すごくよかった。
「帝王切開」が事実にしろ、この場だけの嘘にしろ、何よりも説得力がありましたから。
お産にしても、その後の育児にしても、
自分の思い通りにならないことにどう対処して、どう心を切り替えていくか、が
一番大切なことなんじゃないかという気がします。
産後鬱になりそうなお母さんのシーンでも思いましたが・・・。
「なんでおっぱい飲まないの?」
「なんで泣き止まないの?」
「なんで寝てくれないの?」
「なんで?」「なんで?」
そう思って自分が泣きたくなったり、投げ出したくなったことがないお母さんはいないと思います。
理想と現実の狭間で、上手く理想と折り合いをつけて、
現実と向き合う術を自分で見つけていくのが親になっていくことなのかなあ。
そういう意味で、痛みに耐えて(耐えて・・・という感じでもなかったですが)
自然分娩したにも関わらず、産後鬱になりかかって
「赤ちゃんがかわいいと思えない」と言った山田さんと
自然分娩にこだわった森さんを対比させながら描いたのは上手かったなあと思いました。
どちらも理想と現実の狭間で揺れ動いた姿ですものね。
また、小松さんがお母さんの影を追っている姿と
森さんが幼い頃に経験した母の姿にこだわっている姿を重ねて描いたのもうまいですよね。
帝王切開の手術中、記憶の中の母親のお産と
手術台の上で横になっているお産の様子を対比させて描いていましたね。
森さん役の南沢さんの表情で、
「痛みにも耐えずに、自分の力で産むんじゃないお産で、いいんだろうか・・・」
っていう逡巡する思いが痛いほど伝わってきました。
「帝王切開も立派なお産ですよ」
っていうサクラ先生の言葉が、少しでも多くの人に届けばいいな。
できれば、自分は帝王切開を経験していなくて、帝王切開蔑視している人にも。
今回のエピソードは自分自身のこだわりというところでまとめていましたが、
結構、周りがやいのやいの言うんですよね。
そっちの方が辛かったりするから・・・。
サクラ先生の言うとおり、確かに考えてみれば帝王切開の妊婦さんって、
自分の怪我や病気を治すためではないのに、
自分から手術台にのるんですよね。
ただ、赤ちゃんが無事に生まれるために。
そう考えると、すごいことだよなあ・・・と改めて思いました。

さて、今回のサクラ先生。
今回はいきなりアップで始まってびっくりしました。
しかも、どこかちょっと思い詰めた表情。
え? 何? 何?
しかもピアノの前に居るのにカツラ被ってないし・・・。
と思ったら、オフの時間で作曲中だったんですね。
話ながらポロンと印象的なフレーズをなぞってみたり、
もう、本当にピアニストみたいな風情・・・。
1年弱の練習で、本当によくぞここまで・・・(ノω・、)
とピアノのシーンを見る度感動してしまう・・・。
今回の曲のテーマは父だそうで・・・、
これは小栗君演じる永井さんのことなのかな?
そう言えば先週も下屋に父親のこと聞いたりして、
「お父さん」という存在について考えている感じでした。
サクラ先生自身はお父さんのことを知らないんですよね。
これが、最終回に向かって繋がっていくテーマの一つになるんでしょうか・・・。
母親の姿を描くことの多い本作で
父親をどういう風に取り上げるのか・・・まだちょっとわかんないな。
でも、サクラ先生が将来親になるとしても父親なわけで・・・。
あの曲・・・完成したのを早く聞きたいな。

と言うわけで次回はまたまた重そうなテーマですね・・・。
最近どこぞの教育委員が不適切な発言をして、
とても不快な気分になったのですが、
そんなこともいろいろ考えられそうなテーマだなあ。
次回もまた坪田さんが脚本を担当されるんですね。楽しみです。


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「コウノドリ」第6回

最近職場で「コウノドリ」話題に出ることが増えました。
今まで見いなかった人も、ネット上で公開されたダイジェスト版を見て
興味を持ってくれたみたい。
関西は地上波での放送はなかったのですが、
ネット上で公開するのもちゃんと効果があるんだなあ・・・と実感。
基本1話完結ですから途中から見てもほぼ大丈夫ですしね。
意外だったのは独身男性で、このドラマは興味ないだろう・・・と思っていた人
(でもドラマ自体は好きでいろいろ見ているみたい)が
かなり気に入って見てくれている様子・・・。
そうか・・・興味を持つ層は狭いだろうなあ・・・と思っていた題材だったけど
意外と広いんだなあ・・・。
それに最近満足度が高いドラマとして話題になっているから
最初気にしていなかった人たちもちょっと引っかかってくれているみたいだし。
視聴率そのものは目立ってよくはないんだけど(でも悪くはない)
こういう形で評価してもらえるのは嬉しいなあと思います。

7回は高齢出産の回。
冒頭で運び込まれた高齢の妊婦さんの赤ちゃんが助からなかったことが
軽くショックでした。
ここまで第2回でお母さんが亡くなった以外は助かることが多かったので
やっぱりどんなに手を尽くしても駄目なこともあるんだと、
冒頭でガツンと見せてくれました。
苦しい不妊治療を乗り越えて、やっとの思いで赤ちゃんを授かったのに、
赤ちゃんも助けられず、子宮も失ってしまったお母さんの悲しみを思うと
言葉もありません。
赤ちゃんを助けられなかった悔しさから
「もっと早く子供を産んでおけばよかったんだよ」
と、思わず短絡的な意見を言ってしまう加瀬先生。
確かにね、そうなんですよ。
若い時に出産しておけば避けられるリスクはいっぱいある。
でもね・・・。
下屋は女性の立場から加瀬先生の言葉に噛みつきます。
若いうちに産んでおく方がいいことはわかっているけど、
社会情勢がそれを許してないでしょ! って。
下屋は主に女性のキャリア形成の面から言っていましたが、
バリバリ働きたい! という女性でなくっても
やっぱり今は若いうちの出産ってかなり難しいんですよね。
だいたいこれだけ結婚の平均年齢が上がっているんですから
パートナー見つけるのに時間がかかるんですよ。
若いうちに結婚できても、収入が追いついていないから
なかなか子供を作れない。
奥さんが産休をきちんと取れる会社に勤めていない場合も多いですから・・・。
マタハラはもちろんもっての他なんですが、
正直、ちっちゃい会社で事務員数人で経理回しているような場合、
産休・育休に入る人の為にポジションをあけておく余裕がないってことあると思うんですよね。
何よりそういう会社の実情を感じながら仕事をしていたら
自分から産休・育休を言い出せない・・・。
派遣だったら尚更ですよね。
子供を産んだら一旦仕事をやめるとなると、
旦那さんの収入だけが頼りなわけで・・・。
結局、ようやく子供を迎えられる体制を作れるのが20代後半から30代・・・
っていうパターンも多いと思う。
私の親世代だったら30代の初産って、めちゃくちゃ遅い感覚のはず。
そこからのスタートで、ましてや妊娠しにくいかも・・・
って気付くのはその後になるわけですから、
それから不妊治療が始まるとどうしても高齢出産になってしまいますよね・・・。
だからそういう親たちの思いを汲んで、
一生懸命不妊外来の先生は不妊治療をしているんですよね。
そこでようやく芽生えた赤ちゃんを一生懸命助けようとする産科の先生の気持ちも
そのためにリスクをかかえて生まれて来る赤ちゃんが増えて
悲鳴を上げている新生児科の気持ちも、それぞれ至極当然の思い。
それぞれ一生懸命仕事に向き合っているからこその衝突なんだけど、
このドラマでは各科の連携がとても丁寧に描かれてきたので
白川先生の不満に、ひやっ・・・。
すわっ、このドラマでも各科の衝突が始まるのか?
と思いきや、今橋先生がうまく納めてくれました。
「子供ができたら(不妊外来の仕事は)終わり、生まれたら(産科の仕事は)終わり、
そんな風に考えている人はいないよ」
とぴしゃりと言ってくれました。
確かに不妊外来の先生も、自分が担当した患者の経過がどうか気になって
産科の方に足を運んでいましたし、
産科の先生だって、生まれた後の赤ちゃんの様子、
何度も何度も見に行っていますよね。
救命救急や麻酔科との連携もいいようだし、
本当にこの病院はいい病院だなあ・・・。
とは言え今回、若い白川先生に率直に不満を言わせたのはよかったと思いました。
連携が上手く行っている状態がきれい事になりすぎないというか、
絵空事にならない為に・・・。
新生児科の過酷さは今橋先生がなかなか家に帰れてなかったり
新井先生が仕事が忙しすぎてプライベートが上手く行っていないみたい・・・
って感じでぼんやりと描かれてきていて、
今のペルソナの理想的な連携も
医師の自己犠牲的な献身で支えられているからこそ成り立っているんですよね。
今の社会の情勢で高齢出産が増えるのは仕方ないにしても、
「行きすぎた」不妊治療はどうなの?
っていう問題提起はあってもいいと思うんですよね。
今橋先生の言うようにどこで線ひきをするかは難しい問題ですが・・・。
不妊治療で燃え尽きて、いざ子供が生まれたら育てられないっていう
四宮先生の話はぞっとしました。
親自身が「子供が出来る」ことをゴールにしてしまったら本末転倒。
でも、こう言うようにいろんな意見に気を配って
バランスよくそれぞれの意見を見せるというのは
山本さんの脚本の特徴ですね。
そう言えば、下屋の力説の後、
自分のキャリアの為に今回は産むの諦めます・・・という妊婦さんを登場させて
四宮先生にピシャリと言わせていたのが面白かった。
女性が望んだときに産めるのがいい環境とはいえ、
度を超えるとただのエゴだよってことですよね。
赤ちゃんって授かり物ですからねえ。
自分の意志や希望で簡単にコントロール出来るものではない。
欲しいと思ったら簡単に授かるもんじゃないんだよお。
こういう場面もすごくバランスとっているなあ・・・と思いました。
めちゃくちゃむかつきましたもん。
四宮先生がぴしっと言ってくれてスカッとしました(^^)


四宮先生と言えば、今回の手術シーンよかったなあ。
前と逆パターンですよね。
できるだけ子宮を残したいサクラ先生と、
なによりも母胎の安全を確保したい四宮先生。
でも今回は前回よりもずっと母体の状況が切迫していて
出血量がどんどん増えて止まる気配もない。
サクラ先生をぐっと見据えて、
「サクラ!」と諭した四宮先生かっこよかったあ。
そして、それを受け入れるサクラ先生も。
信頼している者同士のやり取りって言う感じがしましたもん。
この二人の関係は決してベタベタしたものではなくて、
かといって不必要に反発しあうようなものでもなく、
ちゃんとお互いを尊重しあっている感じ、その距離感がすごくいい。
それにしても、この手術シーン、赤ちゃんを取り出した後、
あんな風に急変してしまうなんて思いもよらなくってびっくりしました。
やっぱりお産って予測がつかないことが多くて命がけなんだなあ・・・。
そんな助かるかどうかの緊迫した部分と
「(骨折箇所が痛くて手が止まる船越先生に)死ぬ気で押し込め!」や
「呼ばれてないけどジャジャジャジャーン」なんかの落差が面白かったです。
「俺が来て助かったろ?」
という加瀬先生に、サクラ先生と四宮先生が声を合わせて
「すっごく!」
という所も好きでした。
かわいい・・・
何より思いがけずに助っ人に登場してくれた加瀬先生のかっこよかったこと!
何とか無事に手術が終わって、屋上でみんなで談笑する様子も楽しかった。


みんなの談笑と言えば、ラスト間近の小松さんの女子会もたのしかったですね。
まさか、まさかの向井さんの結婚発覚!
小松さんと向井さんの会話がテンポよくて・・・。
そう言えば、小松さんは四宮先生とのやりとりも
うまくテンポで笑わせてくれますよね。
吉田洋さんのお芝居のテンポの作り方が上手いんだろうなあ。


今回は小栗君演じる永井さん再登場。
かなり子育てにテンパッテいる様子です。
そんなに肩肘張らなくていいよ・・・大丈夫だよ
と言ってあげたくなるような一生懸命さです。
永井さんは「妻が生きていたらもっといろんなことをスムーズにこなしていた」って言いますが
きっとそうでもなかったんじゃないかなって思います。
サクラ先生も伝えていたように、一人目を育てている時って
お母さんだって初体験で未知のことばっかり。
みんな多かれ少なかれやらかしていたりします。
もしも奥さんが生きていて、子育て中にテンパったり、悩んだりしていたら
永井さんは「そんなに頑張らなくても大丈夫だよ」って
言ってあげていたんだと思うんですよね。
だから一人で背負い込まずに、
自分が力不足だからと自分を責めずに、
どんどん周りを巻き込んで、周りの人に協力してもらうのが一番。
怖がらずにSOSを出せることが、
密室育児にならないために必要なことだと思うのですが、
これからまだまだ追い詰められて行っちゃうのかな。
夜中にぐずる赤ちゃんを抱っこしている顔がどこかうつろなのが気になりました。
本来産科医の関与する段階ではない永井さんの子育てが
どんな風にサクラ先生に影響を与えていくのか、まだちょっと読めないな。


読めないのは西田尚美さん演じる相沢さんもですね。
不妊治療をしているようだし、
これから妊娠してサクラ先生と関わって来るんだろうか・・・。
BABYのコンサートから病院に急ぐサクラ先生にニアミスしてたり
一応職業はマスコミ系みたいだったりするので、
BABYにも関わっていくのかな・・・。
それから助産師の角田さんも、もしかしておめでた?
と、これからの展開の種がちらほら描かれた回でもありました。

さてさて、最後に今回のサクラ先生。
今回は前回よりもぐっと後ろに下がった回だった気がします。
主役なのでもちろん出番は多いのですが
物語全体の役割としては、一歩下がって
今回のお話の中心になる人物達をそっと支えるような役回り。
そんななか、やっぱり手術シーンは見応えがありました。
今までで一番おろおろしたサクラ先生でしたよね。
いつものように、手術台に寝ているお母さんに対しては
「だいじょうぶですよ」
と声をかけるのに、その声に余裕がない・・・。
手術の時は帽子被って大きなマスクしているから、
目だけしか見えないんだけど、その目が緊迫感を伝えている。
今までこういう余裕がないサクラってあんまりなかったので
ちょっと新鮮でした。
等身大の中堅の医師という感じで。
ドラマが始まる前に綾野君がこのドラマはスーパードクターが出てくる話ではない
って語っていましたが、まさに今回はそのことが前に出た回でした。

やった! 第7回放送までに6回の感想書けた! 間に合った!
何とか追いついた・・・。

ドラマはいよいよ折り返し地点を過ぎました。
これからはドラマオリジナル要素も増えてきそうなので
ますます目が離せません、



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