季節は次々死んでいく

今週は「ルパン三世」のDVD発売もあったんだけれど、
同じ日にamazarashiのシングルが発売されるので、
すっかりそっちに気がいってしまっていました(;^_^A
だって、amazarashi初のシングルなんだもん!
とは言え、普段シングルってあんまり買わなくて、
(アルバムでもamazarashi以外はダウンロードやレンタルが多い)
今回も最初はどうしようか迷っていたんだけど、
息子がさっさとタワーレコードで予約してました(;´▽`A`` 
ラッキー!(^ε^)♪
息子が予約してからは2月18日になるのが楽しみで楽しみで・・・
「ルパン」のDVDの発売日が同じ日だって言うのは
当日ツイッターのタイムライン見て知りました・・・おいおい。
ま、もともと全てのDVDを買いそろえているわけではないので、
はなから買う予定はなかったのですが・・・σ(^_^;)
「季節は次々死んでいく」は「東京喰種」という深夜アニメのエンディング曲。
あんまりamazarashiはタイアップがないので、
ちゃんとしたタイアップは「ヘブンズフラワー」以来2度目・・・のはず・・・。
昔からのファンの人が「ヘブンズフラワー」の時はあんまりファンが広がった感じはしなかったけど
やっぱりアニメとのタイアップはすごい・・・的なことをネットで発言していて、
そっか・・・やっぱり「ヘブンズフラワー」の時はあんまり効果なかったんだな・・・(´・ω・`)
視聴率よくなかったし、ほとんど打ち切りのような状態だったし・・・。
私は「ヘブンズフラワー」がきっかけでamazarashiを知ったんだけど、
放送から1年以上たってからだったもんな・・・と、ちょっとしょぼん・・・。
私自身はアニメのタイアップでもそんなに変化を感じないんだけど、
(というかそもそも周りに趣味を語れる人がいない(>_<))
息子は結構肌身に感じているらしく、
今までamazarashiを薦めてもピンときてもらえなかった先輩が興味持ち出した、とか、
友達が「東京喰種」見てamazarashiに興味持ち出してお薦めの曲を聞いてきた・・・
ということがあったらしい。
さすが、高校生は反応いいなあ・・・。
そんでもって、アニメ見てるんだなあ・・・。
「季節は・・・」は歌詞はすごくamazarashiらしい・・・
というかいつも以上に詩的な(つまりは堅い)言葉で
amazarashiらしい世界観(絶望から希望へ)を歌っているんだけれど、
いつもの曲以上にメロディアスな曲調が言葉の堅さを緩和している気がします。
曲として聞くと、言葉としてよりも音として聞いてしまう感じ。
歌詞と曲調のちょっと乖離した感じがとても心地いい(^~^)
いつもはamazarashiの曲を聴くときは一生懸命歌詞を追っかけてることが多いんだけど
この曲に関してはメロディを聴いていて時々音が頭の中で意味を結ぶ・・・という感じ。
詩だけを読むと非常に濃い世界観を持っているんだけど、
曲として聞くとそれが前面に出ない・・・というか・・・。
アレンジがそうさせているんだろうなあ・・・。
4曲目に収録された生ギター1本で歌われた「季節は・・・」を聴くと、
この曲が本来持っていた泥臭さや力強さがストレートに伝わってくるから。
いつものamazarashiの曲よりも歌詞が前面に出てこないって言うのは、
ある意味エンディングにぴったりだなあって思う。
アニメの世界観を邪魔しないから。
歌詞の意味が作品の内容に寄り添いすぎていないというのもいいですね。
ドラマや映画やアニメのエンディングって内容に沿いすぎてるものがあまり好きではないもので・・・。
ちょっと離れていた方が、作品の世界観を広げてくれる気がする。
アニメのエンディングなので、合間にこの曲のCMが流れるのだけれど、
夜空から歌詞がばらばらと降ってくるCMを見て、
早く「季節は・・・」のPVが公開されないかなあ・・・って心待ちにしていました。
CMの映像があまりにこの曲のイメージにピッタリの映像だったので、
これはPVの一部なんだろうなあって勝手に思っていたんです。
ところが、実際にPVが公開されてびっくり!
全然違う作品だった!
あのCMの映像は何だったの?∑ヾ( ̄0 ̄;ノ
本物のPVは「穴を掘っている」のPVを作ったのと同じクリエーターの本山敬一さんが作られたんだけど、
ちょっと・・・何回もは見られない・・・(´・ω・`)
女の子(これがかなりかわいい)が延々と生肉(に見える)を食べてる映像。
「穴を掘っている」と同じように一つのコンセプトで貫いた作品なんだけど、
「穴を掘っている」は曲の世界観に近いコンセプトだったんですよね。
でも「季節は・・・」の方はアニメの世界観をまんま持ち込んでいて・・・。
曲に全く沿っていない・・・とは言わないし、映像的に上手いとは思うんだけれど、
amazarashiファンとしては、アニメのエンディングでアニメに沿った映像が流れているのだから、
この曲単独の世界観を提示して欲しかったかなあと思う。
アニメから切り離したときにこの曲でどういう映像が作られるのか見たかった。
それに、このPV、映像の力が強すぎるんですよね。
「穴を・・・」の時は映っているものがプリンターだったので、
映像と曲がちょうどいい比重で存在していたんだけれど、
「季節は・・・」は映っているのが人間なので、思わず映像に見入っちゃうんですよ。
この女の子は何者なんだろう・・・って。
全然曲が頭に入って来ない。
それはPVとして残念だなあと思うのです。
あと、どうでもいいやんと自分で思いながらどうしても気になるのは、
この女の子、お腹壊さないかな?(><;)
生肉って大丈夫なんだろうか・・・(・・;)
まさか危険を冒してまでPV撮るようなことはしないと思うので
何らかの形で安全策をとってあるとは思うのですが、
どうしても気になってしまう・・・。
これじゃなくて、CMの映像をフルバージョンで見たかったなあ・・・っていうのが正直な感想。
考えてみれば、amazarashiでTVCMが流れるって言うだけでもすごいことなんですが・・・。
・・・と、PVでちょっとがっかり来ていたところに、
シングル発売直前になってカップリング曲の「自虐家のアリー」のPVが
これまた期間限定で公開されました。
これがすごくいい!!о(ж>▽<)y ☆
シンプルな、歌詞のみをフィーチャーしたものなんですが、
曲の世界観が前面に出て、まるで短編小説を読んでいるみたい。
ずっと歌詞が曲にのっていろんな形で画面に現れるんだけど、
これ実存するスピーカーなんだそうです。
曲をかけると曲調に合わせて歌詞を表示する。
文字って豊かな表現方法だなあと思わせてくれます。
でもこのスピーカー、開発だけされて発売はされていないそうなんです。
販売に向けて出資者を募集中なんだそう。
それを全面に使ったPV。
すごくシンプルな作りなのですが、
非常に物語性が強いこの曲にぴったり。
様々なフォントでメロディに合わせて踊るように表れる歌詞を目で追っかけている内に
どっぷりと曲の世界にはまり込んでいくよう・・・。
amazarashiは秋田さんの実体験に根ざしたと思われる曲が多いのですが、
物語性の強い曲もいくつかあって、
「無題」とか「ピアノ泥棒」とか「夏を待ってました」みたいな曲がその代表になるのかな。
でも、そういう曲も視点人物だったりメインで描かれる人物は男性が多い。
「自虐家のアリー」は女性が主人公として歌われるので
ちょっと新鮮な感じがしました。
でも「アリー」と名前で呼んでいるので、
一人称的な視点で歌われる「ピアノ泥棒」や「夏を待っていました」よりも
「彼」と三人称で歌う「無題」くらいの客観性を持って世界が作られているのかな。
この曲を聴いて思い浮かべたのは「Mother」で芦田愛菜ちゃんが演じた怜南ちゃんでした。
もうちょっと大きくなった怜南ちゃんのイメージ。

抱きしめられたくて嘘ついたあの日を今も悔やんでる

という歌詞は、最初ちょっとイメージしにくかったんだけど
ドラマの中で母親が男と旅行に行くことになったときに、
玲奈ちゃんに言った言葉を思い出しました。
一人でお留守番出来るか聞いた後、否定する余地も与えずに
「ママが幸せだったら玲南も幸せでしょう?」
って言ったんですよね。
玲南ちゃんは、本当は心細くて、そんな旅行に行って欲しくなんかなかったのに、
「うん」
って答えてしまう。
きっとアリーもこういう嘘をついたんじゃないかな。
お母さんに褒められたくて、優しくされたくてついた嘘が、
ますます自分を孤独にしていくような・・・。
とにかく秋田さんが作る歌でこれほどシンプルに「愛されたい」思いを歌った曲ってなかった気がする。
PVとともにとても好きな曲。
残念ながらPVはシングル発売前に24時間限定で公開されただけだったんだけれど、
「穴を掘っている」のPVみたいに、また改めて公開してくれたらいいなと切に思います。

そして、そして、発売日にはニコ生の番組で紹介されたり、
発売日翌日はニコ生で生ライブがあったりと大忙し。
生ライブではまさか「無題」や「ムカデ」が聴けると思っていなかったからびっくり。
やっぱりファーストシングル発売ともなるといろいろ仕掛けてくるなあ・・・(^~^)
ニコ生はコメントが流れるので、大勢の人と一緒に聴いている感じがしてとても楽しいし、
こういう形でプロモーションが出来るのって今の時代ならではですよね。
そんなこんなでamazarashi一色の1週間でした。

2015.2.26追記
「自虐家のアリー」のPV再び公開されていました(^^)
Lyric Speakerって面白いですよ。

「自虐家のアリー」

web拍手 by FC2

表彰式ラッシュ

2月上旬は表彰式が続きました。
今まで映画賞の表彰式って
去年まではこの映画が話題になったのだなあ・・・という感じで
ぼんやりとしてしか見ていなかったのですが、
この時期にこんなに表彰式が重なっていたのですね。
今年に入ってからメディアの露出があんまりなくて、
ここしばらくは久々に賑やかで嬉しかったです(^-^)
最初のヨコハマ映画際のときはネットにあがってきた写真が満面の笑顔のものが多くて
よかったなあ・・・よかったなあ・・・(ノ_・。)と思いながら見ていました。
最近こんな無防備な笑顔見ることが少なかったので。
ヨコハマ映画際という舞台がアットホームだったのかなとも思うのですが、
キネマ旬報と毎日映画コンクールではちょっと堅い感じの印象でした。
キネマ旬報も毎日映画コンクールも歴史のある賞なんですね。
数ある映画賞の中でも、映画ファンや映画好きが選ぶタイプの賞を受賞できたのが嬉しい。
それもプロの評論家達が選ぶ賞から市井の映画好きが選ぶ賞まで幅が広くて
それもまた嬉しかった。
だんだん表彰式での表情が硬くなったように感じたのは、
受賞することの重みを(しかも主演男優賞という個人賞の重みを)
綾野君自身が感じていたからかもなあ・・・。
単にネットであがった写真やTVで切り取られた部分がそうだっただけかもしれませんが。
コメントで話していた言葉はだいたい同じ感じで、
作品に関わった人たちに対する感謝と、
「そこのみにて・・・」という作品がやっかいなライバルになったということ。
回数を重ねる毎に表現がこなれてきて分かりやすくなっていってました(^▽^;)
記者さんのまとめかたもよかったのかもしれないけれど・・・。
あ、でも、毎日のは動画で見たのですが、
やっぱりヨコハマで出たコメントよりもずっとずっとまとまって聞こえました。
何にしろ、綾野君の視線はちゃんと前に向いているっていうことですよね。
「そこのみにて・・・」を1年で乗り越えるって言うのはかなり無謀な気がしますが
(だって同じように一生懸命役に取り組んでも、必ずしも同じ結果が出るとは限らないのが
こういう業界の難しい所。役者一人の力ではどうにも出来ない部分が多すぎる)
それでもそう言い切っちゃうほど、今年控えている作品に手応えを感じているって言うことなのかな?
撮影が済んでいるものも、これからのものも含めて。
だったらいいな。
実は「新宿スワン」の時に事務所の社長が出したコメントに不安を禁じ得ず・・・(゚_゚i)
もともとこういうタイプの社長だっていうのはわかっていたんですけど、
今まではこういう社長の意気込みというか熱意みたいなものは
真っ直ぐ小栗君にだけ向かっているように感じていて、
小栗君には申し訳ないんですけど、
どっかでそのまま社長の注意が小栗君にだけ集中していればいいな・・・って思っている部分もあって・・・(;^_^A
社長がプロデューサーとして関わっている作品がことごとく苦手なタイプのもので、
作品について語っている社長の言葉もどこか苦手で・・・。
社長の言っていることはわかるんですけどね。
アマチュアとしてやっているんじゃない限り、
必ず結果を出さなければならないのは当然のこと。
その為の手腕が長けたプロデューサーだというのは理解出来るんだけれど、
だからといって社長が目論んだことがきちんと成立しているとはあまり思えなくて・・・( ̄ー ̄;
たぶん、この事務所に入ると決めたときから、
社長の言う金銭面や数字面での結果をシビアに背負うことも含めて
覚悟してメジャー路線に行こうと決めたのでしょうから、
一ファンがやきもきする部分じゃないんでしょうけど、
なんとなく、もや~っとする思いは、あります。
とにかく、興行成績に対しては祈るしかないですよね・・・。
宣伝費をいくらかけても、それが興行成績に直結するものじゃないっていうことは
さんざん見てきていますし・・・。
「新宿スワン」に対しては、事務所制作と聞いてから一抹の不安はあったんですけど、
でも、園子監督も雇われ仕事であったにしては楽しんで撮影された様だし、
予告で伺い見られる、今までの役とはまたちょっと違ったはじけっぷりを楽しみたいと思ってたのに、
社長の言葉でなんか無駄にハードルだけあげられた感じがしてしまった・・・ヽ(;´Д`)ノ
だいたい作品を楽しむ為に邪魔になるような情報は出さなくてもいいと思うんだけどな(  ̄っ ̄)
宣伝費をどれくらいかけるとか、どのくらいの興行収入を目指すとか、
そんなの、見に行く観客には関係がないことだもん。
そういう計算があるのは当然としても、別に公開前にメディアで話すことでもないような・・・。
というか、そういう数字を見たら反発を感じる人、結構いると思うんだけどな・・・
いかんいかん、またマイナス思考に・・・(;^_^A


閑話休題


表彰式が続いて居ることのお祝いを書いているんだった・・・(;´▽`A``
連日ワイドショウを出来るだけ録画して、表彰式部分だけを編集する作業をしていると
あまりに多くてなんとなく感覚が麻痺していたのですが、
ブルーリボン賞の授賞式を見てはっとしました。
これは綾野君が主演男優賞を逃した映画賞だったので、
録画じゃなくリアルタイムでふと見たのですが、
主演男優賞を受賞されていた浅野忠信さんがスピーチの途中で言葉を詰まらせてらして・・・。
私のイメージでは浅野忠信さんは国内外でたくさんの映画賞を受賞されていて
映画俳優として第一線で確固たる地位を築いているというイメージで
こういう映画賞の授賞式は慣れっこになっていらっしゃるのかと思っていたものですから
ちょっとびっくりしてしまった。
これだけ、世間的に認められていると思っていた俳優さんでも
やっぱり若手の俳優さん達と同じような不安の中で仕事されているんだなあ・・・って思って。
そして、やっぱり賞というのは重いことなんだなあと改めて思いました。
「そこのみにて・・・」でもらったたくさんのトロフィーが重しではなくて
これからの確かな糧になりますように・・・。



そして、サントリーの新CMが発表になりました。
いいですねえ・・・このCM(〃∇〃)
すごく、表情がいい!
微妙な味を見極めようとしている表情も、
檸檬を搾る時の真剣な眼差しも、
そして、満足のいく味が見つかったあとのふっとした笑みも。
横長で構成された人物の配置は、よくよく考えると不自然なんだけど、
綾野君がOKを出した後、みんなで喜ぶ感じがすごく伝わって来て
上手いなあと思いました。
サントリーのCMは「オールフリー」も「白州」もよかったけれど、
今回のも雰囲気があります。
やっぱりサントリーはCMの作り方が上手いなあ・・・。
「マッサン」を見ているとそれもしかりという感じがします。
昔から宣伝戦力が上手かったんですねえ。
最初見た時は、シチュエーションがちょっとマッサンみたい・・・と思ったんだけど
何度も見ていると、すごく綾野君自身が持っている雰囲気を活かしてあるなあと思えてくる。
落ち着いたナレーションもいいです。
白州の新作CMが作られないかなあ・・・と思っていたんだけど、
商品を代えての起用と言うことで、もう白州はないのかな?
白州のCMも好きだったんだけどな。
でも、商品を代えながらも継続的に使ってもらえるって言うの、嬉しいですね。
放送回数も多いですし、
しばらくはTVを見ている時に突然綾野君に出会える幸運を楽しめそうです(^~^)


web拍手 by FC2

2015 冬ドラマスタート

すっかり冬ドラマも始まっていますね。
ようやくハードディスクに録り貯めていたドラマも初回は見られました(^^ゞ
今回のクールは、始まるまでの情報ではあまり気になる作品がなかったのですが、
いざ初回を見てみると、案外バラエティに富んでいて面白いドラマがそろったなあ・・・という印象。
とりあえずざっとした感想としては・・・


・山田孝之の東京北区赤羽
とりあえず、一番気になったのがこれ。
ドキュメンタリーとドラマが入り交じった作品で
ちょっと今まで見たことのないような作品になっている。
山田君が去年の夏に
作品にする予定ないまま山下監督に記録を頼んだ映像素材を
山下監督がドキュメンタリーを得意とする松江監督に託し、
松江監督がテレビ東京に掛け合って番組になった・・・
という経緯が事実なら、映っている山田君自体の行動は
作り物ではなくリアル(事実)だということなんですよね。
もちろんそこに撮影、編集という過程が加わっているので
番組自体がリアル(事実)とは限らないんですが・・・。
このフィクションとノンフィクションが入り交じった感じがものすごく面白い。
いわゆるドキュメンタリーよりはドラマ(フィクション)寄りだと思うんだけど
でも考えてみれば、「情熱大陸」みたいなドキュメンタリー番組も
やっぱりリアル(現実)ではないわけで・・・。
見ながら、改めて作品として提供されている映像を
どう捕らえてどういう距離感で楽しむべきなんだろう・・・と考えさせられる。
とは言え、きっと山田君自身は「情熱大陸」での綾野君と一緒なのかなあという気がします。
『ウヒョッ! 東京都北区赤羽』の世界に飛び込むにあたって
カメラと一緒でなかったら飛び込みにくかったのかな・・・。
役者としてのあり方に悩み、その救いを赤羽という土地とそこに住む人たちに求めた自分の姿を
カメラで切り取ることで、
その悩みそのものを客観化しようとしたんじゃないかな。
カメラが回っていない状態での山田君だったら
あんな風に赤羽の世界に飛び込んで行けなかったかもしれない。
カメラが回っていることで、役者であることに悩む山田孝之を演じることができる・・・というか・・・。
山田くんにしてみれば、そこまでがっつりと赤羽の人たちの中に入り込む必然性があったってことなんだろうけど・・・。
フィクションの世界で生きる役者が生き方に悩んで、
マンガというフィクションの世界に落とし込まれた現実の街に
その答えを見いだそうとする。
その姿をカメラで追うことで、リアルな悩みがまたフィクションという形に結実していく・・・
という、フィクションとノンフィクションの境目がどんどん分かんなくなっていくようなドラマです。
正直、山田君の言動は頭では理解出来るけど、
感情的にはどっか「ん?」って言うか、
もし実際に身近にこういう人がいたらめんどくさいな・・・って思う部分もあったりします(;^_^A
山田君自身があえてそういう方向に振る舞っている部分もあると思いますが・・・。
でも2話でジョージさんがばしっと言ってくれてすごくすっきりした。
やっぱり「赤羽」に住んで生き方を見つけるって言う山田君の理論はどこか不遜に聞こえる部分もあるんです。
『ウヒョッ! 東京都北区赤羽』は清野さんが赤羽で生活することによって見いだした世界であって、
それが素晴らしく見えるって言うのは、清野さんがそういう視点でもって赤羽に住む世界を切り取ったからなんですね。
赤羽という土地が特異だから個性豊かな人たちが集まってるわけじゃない
(と思う。面白い人の密度は高そうな気はするけど)
『ウヒョッ! 東京都北区赤羽』に感銘を受けて、清野さんのようにいろいろなタイプの人と関わりたいと思うなら
本来は自分の住んでいる街で、そこに生活している人の中に入っていくべきなんだろうと思う。
それをせずに、清野さんの世界に丸々乗っかっちゃう形で自分探しをしている山田君に対しての
ちょっと厳しいジョージさんの「喝!」
でも、まあ、山田くんの立場であったら、それは難しいことでもあるし、
たぶん、やり方がずれているというのは山田君自身が一番分かっていることでもあるんじゃないかな。
それを承知で、それでも自分が住んでいる世界とは違う世界に飛び込みたかったから、
あえて、カメラを伴うという形で断行した。
ただ、そういう行動は見方を変えれば、そこで生活している人たちにとっては失礼なことでもあるので
あそこでジョージさんの喝をきっちり入れてきたのはよかったなあと思います。
山田君の本気度が伝わりましたもん。
そして、カメラを回している、もしくは編集している側もまた
ちゃんと山田君の行動に対して冷静な視点を保っているのがよく分かる。
冷静な視点・・・という点では、カメラにちょこちょこ写り込んでくる山下監督が面白い!
私、山下監督の作品って「リンダリンダリンダ」と「天然コケッコー」しか見たことないんですけど
こんな面白い人なんですねえ・・・。
面白いというか・・・こんなに弱気な人なんだ・・・とびっくり。
映画監督って、そりゃやり方は人によるんだろうけど、
ものすごく山田君に腰が引けた感じで話しているのがなんか意外で・・・(;^_^A
この山下監督が、ちょこちょこといらんこと言うんですよね。
気弱で、山田君に自分の意見を通せなくて、
山田君の機嫌を損ねたらおろおろしちゃうくせに、いらんことを必ず言う。
大きなマスクをしたまま記念写真を撮ろうとする清野さんを見て
マスクしたまま記念写真は・・・とかごにょごにょごにょごにょ言ってたり、
有名ブランドのTシャツに自作デザインの刺繍を入れようとする山田君に
もっと安い(ブランドものじゃない)Tシャツでやれば・・・とか( ´艸`)
でも、この山下監督の余計な一言ってとっても大切な気がするんですよね。
これはもしかしたら純粋な山田君のファンの方はまた違った風に感じられているのかもしれないなあ。
山田君の言動一つ一つを全肯定する視点で見れば、
きっと山下監督の存在って邪魔でしかたないんだろうな。
いちいち気をそぐようなこと言わないでよ! って思うのかもしれない。
でも、私は山下監督のちょろっと漏らす言葉がいい感じでバランスをとってくれているように思うんです。
ちょこちょこ山田君の行動に批判的な言葉を交えることで
ファンのための山田崇拝プロモーションビデオにならずにすんでいる気がする。
このドラマを見てとりあえず思ったのは、
私は綾野君の目を通して見た山田君が好きだったんだなあ・・・ということです(;^_^A
でも、俳優さん(しかも第一線で活躍している)がどんな風に悩んで
どんな風に「演じる」ことと向き合っていこうとしているのかということはとても興味があるので
山田君の試行錯誤を楽しんで見ています。
ただこれ、純粋に『ウヒョッ! 東京都北区赤羽』の映像化という観点で見ると
ものすごく面白い発想ですよね。
こういう現実の一コマを切り取ったタイプの(つまり明確なストーリーのない)マンガを
実写化するのってとても難しいと思うのだけど、
山田孝之という実在の人物を挟むことによって、
半ドキュメンタリーの形で映像化できちゃう。
マンガを映像化する可能性を大きく広げる作品なんじゃないのかな。
もちろん、途中のどこかで「綾野剛」として綾野君が登場するのもものすごく楽しみ。
というわけで、今期一番気になっているドラマです。



・デート~恋とはどんなものかしら~
これはもう「高等遊民」っていう言葉に笑ってしまった。
学生時代、夜な夜な友人と語り合っていた時によく使っていた言葉だったんですよね。
就職も決まらず、自分たちが今やっている勉強は研究者にならない限り活かせそうもなく、
全く未来が見えなかった頃でした。
このまま勉強を続けて行くためには高等遊民になるしかないよなあ・・・、
でも、遊んで暮らせるほど実家が裕福な訳もなくって、
現代社会でどうやったら高等遊民になれるんだろう・・・と不毛なことを語り合ってたっけ・・・。
長谷川さんが「高等遊民」って言う度に、ノスタルジックな思いがむくむくと・・・(;^_^A
だから長谷川さん演じる巧を見て、こんな男は嫌だなあとは思うものの、
どっか憎みきれないって言うか、そういう気持ちも分からないでもない・・・。
ただ彼の場合はニートを「高等遊民」という言葉でごまかしているだけな気もしますが・・・( ̄ー ̄;
脚本が古沢さんということで、台詞の応酬もとても面白い!
長谷川さんは舞台で経験を積まれているから、長台詞が上手くてしかも聞き取りやすい。
古沢さんと前回組まれた「鈴木先生」でこれは証明済みだったのだけれど
杏ちゃんもすごいですねえ。
ロボットみたいな依子さんをかわいさを感じさせながら演じてる。
お母さん幽霊役の和久井映見もかわいい。
恋愛に無関心な二人でラブストーリーというとんでもない設定を考えつくのも
古沢さんらしいかなあと思います。
第2回ではサプライズプロポーズが面白かった。
何んらかのタイムリミットを設定してはらはらさせるのはドラマ作りの王道ですが、
そのタイムリミットがサプライズのスタートだなんて、なんてお洒落!
しかも、依子に自分の生き方の説明しながらも振り付け通りに踊っている巧のおかしいこと!
そのサプライズに感動&驚くどころか無反応で、普通に会話を続けようとする依子・・・。
こんな感動のないフラッシュモブってすごすぎる( ´艸`)
久々に恋愛を主軸に置いた月9でもありますし、楽しみな作品です。


・ゴーストライター
これはタイトルから思い浮かぶイメージそのままの
すごく正当なドラマだと思います。
去年ゴーストライター騒動があったから出てきた企画だと思いますが
このテーマに真正面から向き合って、
ゴーストライターになってしまう側の心の動きも、
ゴーストライターに頼ってしまう側の心の動きも
丁寧に追って描かれて行く。
ものを書こうとする人間、
いいえ、もっと広く言えば、何かを表現しようとする人間が抱く、
様々な欲望、葛藤、喜び、悲しみがきちんと描かれている。
真っ当すぎて遊び部分が少なく感じてしまう面もありますが、
こういう誠実なドラマの描き方は橋部さんらしいなあとも思います。


・銭の戦争
「ゴーストライター」と作風が真逆なのが面白いですね。
エンタメに徹しているというか、
山有り谷ありの展開、分かりやすいカタルシス、
畳みかけるように展開するストーリー。
見る人を楽しませることを主眼に置いたドラマです。
初回が長くって、しかも主人公がこれでもか・・・というくらいに転落していく話だったんだけど
それでも視聴者をぐっと惹きつける要素がきっちりある。
初回の展開の大きさにびっくりしていたら、
なるほどこれ原案が韓流ドラマなんですね。
だったら尚更韓流ドラマの展開に慣れた人は見やすいかもしれない。
私は草薙くんの演技に惹かれて見続けています。
草薙君はいい人の役をすることが多いけれど、
単純に「いい人」の役をすると面白くないんですよね。
あんまり感情が前面に出ない感じでお芝居されるので、
悪い人の役をしてもちゃんとそれなりに悪く見える。
悪い人を演じながら、その人の中に良心が芽生える、
もしくは本当は純粋な面を持っている・・・という人を演じさせると
すごく深みのある人物を演じることが出来る役者さん。
結局SMAPの中で一番上手に役者として年を重ねたなあと思うのが草薙君だったりします。
この白石役も草薙君だから説得力を持てているところがあるように思います。


・「○○妻」と「残念な夫。」
同じ時間帯にドラマが重なっている枠ですけど、
今回見事に裏表の関係性のドラマになりましたねえ。
タイトルも対のようだし。
内容も手法は違うけれど、どちらも夫婦関係を見つめるもので。
こういうのって他局間で打ち合わせしているわけじゃないんですよね?
って思わず聞きたくなるくらい見事な編成でした。
残念ながら視聴率では圧倒的に「○○妻」が高いのですが、
これは「家政婦のミタ」のスタッフ・・・というブランドによるものの気がします。
「残念な夫。」がそれほど質的に劣っているとは思えない。
むしろ、私は「家政婦のミタ」の時にも感じたようなあざとさを
「○○妻」に感じてしまって、こちらの方が苦手です。
ただ、「残念な夫。」もそれほど強く面白みを感じているわけでもないんですよね・・・。
確かに夫あるあるはいっぱいつまっているんだけれど
それを越えるものを今はあんまり感じないというか・・・。
結局、共感できるかどうかでドラマを見ている訳でもないんだなあ・・・と気が付いた今日この頃。

・問題のあるレストラン
初回で面白いなあと思ったのは、主役が登場しないで
周りの人間の語りで人物像を浮かび上がらせたところでした、
一気に(後の)レストランスタッフを初対面のまま集まらせて、
それぞれに自己紹介させながら、
主役との関係性を語らせて、
そうすることで実際に主役が実際に登場する時には
ああ、この人はこういう人なんだって了解させる。
面白い手法だけど、これって脚本のテクニックがきちんとあるから成立させられるんだよなあ・・・
と、感心しきり。
でも、やっぱり初回に印象に残ったのは強烈なセクハラでした。
私のタイムラインでは今時こんなセクハラはない、いやあるという話題で持ちきりでした。
でも私が今の会社に入ってすぐに思ったのは、
世の中にはまだまだ普通にセクハラって存在してるんだ・・・Σ(゚д゚;)
っていうことでした。
それまでのパートは数十人女性パートがいる中に、男性の指導者が一人・・・という状況だったので
セクハラしようがなかったんですよね。
どっちかというと女子校のノリで、
大人になってもそんなイジメするんだ・・・っていうことで驚いたことはありましたが・・・。
今の職場は男性の方が多いのでちょっとカルチャーショックでした。
だから職場の男性を思い浮かべると、このドラマの会社の状況って、
さもありなん・・・とすんなり思えたんですよね(;^_^A
初回がセクハラ問題で、2回目が夫婦間の問題で、
専業主婦がエリート夫に精神的に虐げられる話だったので
このドラマ自体を女性問題を取り上げたドラマと見ている人が多い気がします。
レストランの仲間がみんな女性(一人はおかまさん)で
これからそれぞれ一人一人の問題を描いて行くのだとしたら
やっぱり女性差別的な内容になるとは思うんですが、
私にはそういうことを問題提起するためのドラマには思えないんですよね。
セクハラや主婦の地位の低さっていうのは一つの形でしかない気がする、
世の中にはいろんな形で強者と弱者が存在していて、いろんな差別が存在する。
そんななかで、人はどんな風にどんな言葉で傷つけられるのか、
それをいろんな形で見せたいんじゃないかな。
人は凶器を用いなくても言葉だけで簡単に殺せてしまうものだから・・・。
ただ、レストランのメンバーを女性ばかりにしたのは意味があるのでしょうから
それはこれからドラマを見て行く中でまた何か見えてくるんじゃないかなあとは思います。
でも、3話だと親子の話なので男の子でも成り立つんですよね・・・。
3話ですごいなあと思ったのは、千佳ちゃんが自分の本心を一切口にしないこと。
初回では五月の思いはレシピの片隅に記されていたし、
2回目では鏡子の思いをたま子が代弁した。
でも、3回目では千佳ちゃんの思いを言葉に置き換えるところはなくて・・・。
代わりに千佳ちゃんは仲間に石のつぶてのような言葉を投げつける。
みんなが一番弱っていて、助けを必要としているときに、本当のことを言ってしまう。
傷つけられたからと言って、人を傷つけていい道理はどこにもなくて、
でも、気持ちと裏腹の刃のような言葉が、千佳ちゃんの気持ちを伝えていく。
千佳ちゃんの放つ言葉が辛辣であればあるほど、千佳ちゃんは傷ついてきたんだ・・・。
そして、たま子に一喝されて作り始めた料理の中に千佳ちゃんの気持ちがこもっていく。
泣きながら料理を続ける千佳ちゃん・・・彼女はきっとこんな風にお母さんに料理を作ってきたんだろう。
言葉に出来ない思いを込めながら・・・。
人を簡単に傷つけてしまう言葉、言葉に出来ない言葉・・・
たぶんいろんなところでものすごく考えて書かれているんだろうなあという脚本。
「Mother」や「Woman」とはまたひと味違ったテイストで、
「最高の離婚」ともちょっと違うアプローチで作られているんだろうドラマ。
最終回まで見た時に、どんな感想が書けるのか楽しみです。



・流星ワゴン
「仁」や「とんび」を作ってきたこの枠にふさわしいヒューマンドラマ。
どうしても「選タクシー」を思い浮かべてしまうのは、ちょっとかわいそうな巡り合わせだったかな。
それでも、心が通じ合っていなかった父親と二人で
人生の分岐点をやり直していくというのはとても面白いですね。
しかも、やり直したはずの人生は現実に反映されていかない。
ただ、反映されている部分もあるので、
これから「やりなおし」にどういう法則があるのかを探るという点も見所なのかな。
安心して見ていられるドラマです。


あと、見たのは
・五つ星ツーリスト~最高の度、ご案内します!!~
・保育探偵25時~花咲慎一郎は眠れない!!~
・DOCTORS3
・ウロボロス


かな? 今回は(も?)深夜枠のドラマ見落としているの多いなあ・・・(;^_^A



あ、大河「花燃ゆ」は見ています・・・が脱落予定・・・。
去年より早いかも・・・。
思った以上に自分の中で「八重の桜」が大きくて・・・。
とにかく初回はそこそこ面白いやン・・・と思ったものの、
ずっと八重と比較していることに自分で嫌気がさしてしまったんです。
方言がほとんど気にならないなあ・・・八重で何言っているのかわからないって言われたからか?
政治パートってほとんどないんだね・・・八重で八重が主役に見えないって言われたからか?
・・・てな具合に・・・(-。-;)
でも、同時に八重の巧さも再確認したんですよね。
初回、容保様の初のお国入りを利用して会津藩の特色を分かりやすく説明していたよなあ・・・とか、
「花燃ゆ」でも軍事訓練のような場面があったけど、
八重の「追鳥狩」は八重のおてんばさを描く場面であり、
会津の軍事的な統率を示す場面であり
同時に軍備の西洋化が遅れていることを見せる場面でもあり、
本来あり得ない幼少期の八重と容保さまとの対面場面を創作することで
八重の心に容保さまへの忠誠心を刻みつける・・・という幾重にも意味が織り込まれて
本当に上手く設定された場面だったなあ・・・とか。
「花燃ゆ」の伊勢谷松陰も好きだけど、
「八重」の小栗松陰も短い出番ながら、
まっすぐに未来を見つめる聡明さと無鉄砲な情熱は十分に伝わっていたよなあ・・・とか。
そして、それほど史実に矛盾しない方法で、松陰と佐久間象山そして覚馬を繋げて
あの時代の先端の学問を志す熱気を表現出来ていたよなあ・・・とか。
もうどんどん「八重」のことばっかりになっちゃうので、
これは冷静に見られないな・・・と(;^_^A
主人公が同時代に生きた無名の女性ということで、
どうしても物語の構造が八重に似てしまうし、
けれども立場がが真逆で、しかもどうも「八重」を反面教師にしているらしい・・・だけに
「八重」を思い出さずに、比較せずに見ることができません。
したがって今年も大河はお休み。
来年は頑張って見ると思います。


web拍手 by FC2