モザイクジャパン

突然ですが、wowwowに入りました。
「プリズナー」の時も泣く泣くDVD化を待ち、
「LINK」の時もぐっと耐えてきたのになんで今・・・かというと、
この春「カーネーション」の再放送に間に合うようにBSを導入したからです(*^-^)b
もともと、wowwowにするにはBSをまずなんとかせにゃ・・・アンテナどうする?
って言っている間に、だんだん、もういいや・・・コストかかるし・・・と
結局そのままになっていたので、
今回BS導入と共に一気にwowwowも入っちゃいました。
おかげでこの3ヶ月間で「ヘルタースケルター」「横道世之介」「その夜の侍」「LINK」が見られたので
私としては十分にもとを取った気分。
なかなか見られない&HDの空き容量がないので録れていないんだけど、
三谷さんの舞台も時々やっているし、蜷川さんの舞台も結構あるから
番組表見ているだけでも楽しい。
蜷川さんの舞台・・・といえば、「太陽2068」はなんで関西に来てくれないの~(T▽T;)
蜷川さんの舞台だからてっきり関西公演もあると思っていたのに、
待てど暮らせど発表されず・・・。
せっかく今度はちゃんとチケット争奪戦に参戦しようと思っていたのにな・・・(´・ω・`)
だからwowwowで放送してくれたらいいのになあ・・・と待ってるんですけど、無理かなあ・・・。



さて、「モザイクジャパン」です。
坂元さんのオリジナル作品で、
「mother」や「woman」を手がけた水田伸生さんが演出されると知って
とても興味を持ちました。
とはいえ・・・家族の前では絶対に見られない作品で・・・ヽ(;´Д`)ノ
いやあ・・・R15指定相当・・・とはいえなめていて、
どんな感じのドラマなんだろ・・・と迂闊に再生を押してしまって
数分で気まずくなって消しました・・・(;^ω^A
冒頭からかなりあけすけな表現。
ただあけすけなだけに、嫌ないやらしさは薄いかなあ・・・。
淫靡とは正反対で、からっとそういう行為を描いている。
いや・・・画的にはすごいんですけど・・・。
坂元さんが書こうとしたモザイクの向こう側、
隠されているものは何なのか、
隠しているのは誰なのか・・・。
主人公がAV女優を好きになって、
その娘を救おうとあえてAVの世界に飛び込んでいくんだけれど、
そのAV女優が主人公に言う台詞がいちいち重い・・・。
特に最終回で語られた友人の話は切なくて・・・(ノ_・。)
モザイクの向こう側でお金と引き替えに無残に消費される幾人もの女の子の人生。
そうなることが分かっていながらも、
そこでしか生きる場を見つけられない女の子たち。
モザイクに隠された映像の奥には
彼女たちの見えない涙や絶望があって、
そしてそれを食い物にする人たちがいる。
食い物にするつもりはなくても、
AV制作会社が過疎化が進む町に進出したおかげで
生活が成り立っている現実があって、
それもまたモザイクの向こうに隠されている。
主人公がAVによって変わり果てた故郷に驚愕し、
社長や友人たちにはき出す言葉は全部正しい。
けれども彼の正論は、現実の重さの前で虚しく響くだけ・・・。
この会社は売春斡旋にも関わっていて、
どうやらそこでトラブルがあったもよう・・・。
社長が「死体を返せよ」と電話口で叫んでいました。
電話の相手は政治家らしく、
結局社長は何者かに拉致されて自殺に見せかけて殺されました。
会社に警察が入ったけれど、
その辺の真相は闇に包まれたまま・・・。
これもまた、モザイクの向こうに隠された現実ということなのかもしれません。
ただこうした重い問いかけは
あっけらかんと描かれた性描写によってずいぶん印象が薄められて、
ところどころ、ん? この話はものすごく重い要素を孕んでるんじゃないか?
と思わせられるんだけれど、それが前面には出てこない。
ちょっとここ最近の坂元作品とは違ったテイストの作品になっているなあという感じがしました。
これ、絶対にwowwowじゃないと出来ないドラマだよなあ・・・(;^_^A
面白いか面白くないかは別にして・・・。


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ルーズベルト・ゲーム

途中、1回抜けたりしているんですけど、
かなりしっかり見ていました。
たぶん野球パートだけだったり、企業パートだけだったら
よくあるタイプのドラマだったんだと思います。
特に企業パートは途中いらいらする時間が長くって、
面白みが増してきたのは最終回手前くらいでしたから尚更。
でも勢いがあった野球パートも、
連ドラのあれくらいの割合だったから引き締まって見えていたんであって、
あれだけだったらやっぱり単調に見えたような気がする。
野球も企業も敵が一緒(イツワ電器)で、
野球が盛り上がってくるにしたがって企業としても一体感が出てくる感じがよかった。
それから、企業パートでは「良いものを作る」という企業理念が絶対的な是として描かれたのがよかった。
ここ、企業もので一番大事なポイントなんだと思うんですよね。
仕事に対する情熱が「良いものを作る」というところに集約している作品って
作品として成功している気がする。
これって日本人のツボなんじゃないのかなあ。
「いいものを作る」って、日本人の自尊心をくすぐるキーワードですよね。
コスト至上主義の会社に、物作りの魂を失わなかった会社が勝利する・・・って
物作り系の企業ドラマの王道で、
このドラマでも十二分にそのカタルシスを味わえました。
イツワ電器の社長がこれまた分かりやすい悪い奴。
主役の唐沢君が最初は結構厳しくリストラしたり、
野球部の価値も分からないまま廃部にしようとしたり・・・で
いいやつなのかわるいやつなのか分かり難いところからスタートしたのですが、
それでも敵対する側があれだけ悪さ全開だと
主役のぶれが気にならないくらい憎らしい・・・(  ̄っ ̄)
憎らしいと言えば、イツワ電器のピッチャーも絶品の憎たらしさ。
沖原をつぶそうとしたエピソードもひどかったんだけど、
あのニヤニヤした顔が腹がたつったらありゃしない。
野球パートは味方側が分かりやすくいい人に描かれていて、
特に沖原君の素直さ一生懸命さは見ていて気持ちよかった。
工藤阿須加君は「八重の桜」の時も真っ直ぐさがきちんと伝わるいい青年だなあ・・・と思いましたが
今回はそれが役柄としてもぴったりでした。
お父さん譲りと言われるフォームも美しかったし( ̄▽ ̄)=3
企業パートの「良いものを作る」という基本精神は
野球パートでは「野球が好き」という精神となって
これまた最後まできちんと貫かれていました。
すごく当たり前のことなんだけど、物語に核があってそれがぶれないというのは
本当に見ていて気持ちがいいものです。
そういえば「カーネーション」でも「ええもんを作る」という糸子の基本精神は
終始ぶれていなかったなあ・・・。
野球パートでは大道監督の存在がすごく大きかった。
彼の存在が野球パートを面白く、そして分かりやすくさせていたんだと思います。
戦術なんかは彼が言葉で説明してくれて
それを分かりやすく絵でフォローしてくれたおかげでかなり楽しく見られましたから。
野球をあんまり知らない人でも、それなりに楽しんで見られたのではないかな?
役者の手塚とおるさんのキャラクター作りも面白くて、
一癖も二癖もある、けれども人の心の機微も分かる魅力的な人物になっていました。
なんといっても、野球がすごく格好良く映っていました。
スピード感もテンポもよかったし、アングルもかっこよかった。
江口君が裏切るのか・・・っていう回では本当にどきどきしたし、
野球の勝敗もはらはらしながら見守ったし、
エンターテイメントとしてちゃんと楽しめるように作られたドラマだったなあと思いました。
「半沢直樹」は視聴率をバカみたいにとっちゃったので、
それの2番煎じとしては大人しい数字だったのですが、
「半沢」がドラマそのものというよりも、いろいろな外的理由が重なって
お化け数字をとっちゃっていただけで、
「ルーズベルト・・・」だって十分に立派な成績だったと思います。
企業ものは今はほとんどNHKとwowwowが独占しちゃっている感じなので
TBSのカラーで、エンタメ色の強い企業ものドラマをどんどん作るようになったら
刑事ものや病院ものに偏っちゃっているドラマ業界にいい風穴をあけるんじゃないかなあ・・・。


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BORDERとMOZU

今期一番力が入っていたドラマがこの2本だったと思います。
今回(というか最近)警察もののドラマが乱立していて
少しでも新機軸を・・・とそれぞれのドラマが模索しているのはわかるのですが、
イマイチ同じような作品ばっかり・・・。
そんな中でこの2本は作品の世界観を確立していたと思います。
製作側にきっちりと作品に対するビジョンがあって、
それが全てにおいて貫徹していたように見えました。
同じ刑事物でありながら、全く違うテイストだったのも面白かった。
だからこそ、同じ時間帯にかぶったのが本当に残念でした。
最初、圧倒的に視聴率がよかったのは「MOZU」だったんだけど、
途中で「BORDER」が抜いたのって、
私と同じように、どっちをリアルタイムで見るか迷った人が、
内容を知るにつれて、
伏線と人物関係が複雑で密度の濃い「MOZU」を録画でじっくり見ることにして、
とりあえずリアルタイムでは「BORDER」って振り分けた人が多かったんじゃないかって気がする。
実際に1週遅く「MOZU」が最終回を迎えて、
一気に視聴率を戻したって、そういうことですよね・・・。
本当にもったいなかったなあ・・・って思います。
せめてNHKみたいに、深夜の変な時間帯でもいいから、
再放送が毎週あったらいいのにな。
見逃しちゃってもこっちでフォローできる・・・みたいな。
特に「MOZU」は内容が濃かったので、
1週とばすとかなりわけわかんなくなってました・・・(T▽T;)
基本的に「MOZU」は録画してたんだけど、
「とんねるずのみなさんのおかげでした」を録画した週は
泣く泣く飛ばしたんですよね・・・。
(ちなみにこの週はどうしてもリアルタイムでも綾野君を見たかったので
「BORDER」も見なかった・・・。
なんでこんなに木曜の9時に重なっちゃったんだ!o(TωT ))
ついでに「BORDER」はリアルタイムで見ていたのに、
所々寝堕ちしています・・・。(´д`lll) 
面白く見てたのに・・・瞬きしただけのつもりが真夜中だった・・・という回が何回か・・・。
今期は他のドラマも大半が最後まで起きて見られない状態なのですが、
「BORDER」は本当に楽しみにしていて、
毎週木曜が来るのが楽しみで仕方なかったのに、
それでも寝てしまうなんて・・・ドラマ好きの片隅にもおけない・・・orz
実は石川を撃った犯人が判明する8話も後半記憶がありません。
ニュースを見たいChiChiからチャンネル権ぶんどって見てたのに・・・。
もっと酷いことに、一番問題となった最終回のラストも見ていません・・・。
石川が安藤を追い詰めて屋上から落とそうとしている所までは見ていたんです。
でも、瞬きしたらCMだった・・・(-_\)(/_-)三( ゚Д゚)
後で、最終回だけ熱心に見たChiChiと、
最終回のラストだけはしっかりと見届けた次男から
顛末を聞いてびっくりしました。
え? 越えちゃったの? 主人公・・・(  ゚ ▽ ゚ ;)
あかんやん・・・ここ見てなかったら、何にも語れへんやん・・・(>_<)
いやあ・・・BORDERってそういう意味だったんだあ・・・って書いても
何の説得力もない・・・orz
でも、面白いと思ったんです。
数ある刑事物とは一線を画したドラマだとも思ったんです。
死者が見えるというとんでもない設定を持ち込みながら、
その他の部分を丁寧にリアリティを持って描いたおかげで、
色物には絶対に見えなかった。
人物造形も決して大げさにせずに描かれていて、
そういう、おさえた表現もよかった。
おさえているけれども、画面からぴんと張り詰めた空気感はずっと伝わっていました。
死者が主人公に見えて、多くの場合、その死者が犯人を(もしくはヒントを)主人公に教えるので
刑事物の一番核となる謎解き部分はあまり意味を持たなくなって、
その代わり、真実を知った主人公がその真実を貫こうとすると
思わぬ権力の横やりが入ったり、何者かの思惑が絡んだり・・・で
この世界の矛盾や歪みがクローズアップされました。
主人公の正義感がそうした矛盾にぶつかって歪んでいく様が丁寧に描かれて、
単なる謎解きではなく、人情話でもなく、
刑事という職についている一人の人間の、心の物語としてきちんと成立していました。
行きすぎた正義は悪と変わらないということを
ラストで、多くの視聴者の予想を裏切って、主人公に体現させたことで
作り手の覚悟の大きさが分かる気がします。
(見てなかったけど・・・(;^_^A)
一番好きだったのは、やっぱりクドカンの回でした。
終始ちょっとコメディタッチで、
自分の死体を検死している検死官が美人だと照れたり、
興味津々の顔で石川の後をついて回ったり・・・。
最終的に記憶が戻って、死因が単なる不幸な事故だったのも
なんとも嫌味がなくてよかった(^-^)
最後に石川が岡部(クドカン)の思いに寄り添うことで
岡部が成仏していったのも・・・。
死者がいろいろな形で出てきて(必ずしも犯人を知っている訳でもなく
協力的であるわけでもない)
その辺も工夫がされていて連続ドラマとして面白かったなあと思います。
なんといっても小栗君がよかった。
さすが、最初から小栗君を念頭に置いて作られた人物だけはある!
とは言え、一番イケメンイケメンと騒がれて、
ドラマの主役をやり始めた頃(たぶん彼が一番忙しかった頃)も
小栗旬ありきでドラマの企画が立てられていたとは思うのだけれど、
あんまり小栗君の魅力を上手く活かした作品はなかったように思います。
たぶん、単に私がこの頃小栗君のことあまり好きじゃなかったから・・・
っていうだけじゃないと思うんですよねえ・・・。
でもここんところ「リッチマン・・・」にしても「BORDER」にしても
本当に役者小栗旬の魅力を存分に見せて、尚かつドラマ自体もなかなか面白い!
という作品が続いている気がする。
今回の石川役は繊細な雰囲気で、
でも内面は熱い正義感がみなぎっているという人物で、
表面的にはあまり極端に特徴があるキャラクターではない。
けれども画面の中で佇んでいるだけで、
ああ、この人は死者が見えるんだ・・・と納得できる。
物語が秘められているのが伝わって来るんです。
やっぱりすごい役者さんだと思いました。
アクションシーンもすごくよかったし。
この作品は石川が小栗君じゃなければ成立しなかったのだと思いました。



さて、「MOZU」のほうです。
こっちは録画して見たので、見ている量的には多いと思うんだけど、
いかんせん・・・密度が濃い・・・濃すぎる・・・( ̄ー ̄;
ついでに名前がちゃんと頭に入っていないまま見ていたので、
だーっと会話が続くときには、え? それ誰だっけ?ヽ(;´Д`)ノ
と迷子になる時も・・・。
だからどっちかというと、謎解き主体の回よりは
アクション主体の回が面白く感じました。
映像を見ながらひたすら、えーっ! ドラマでここまでやるのーっ!
と、驚愕しながら見ていました。
商店街のアーケードを逃げ回るシーンやら、病院での大乱闘やら、
最終回の大がかりなアクションしーんやら・・・。
ドラマでここまで暴力的なシーン、破壊シーンが続く作品って
久しぶりに見た気がする・・・。
最近のドラマは自主規制しちゃっているようなところあるから・・・。
暴力的なシーンって見ていて気持ちいいもんじゃないんですけど、
この作品にはこの描写が必要だから、覚悟を決めて描いているんだな・・・
っていう部分は熱く熱く伝わってきました。
役者さんたちが身体はってる緊迫感も。
それを撮すカメラも凝りに凝っていて、
作っている人達のマニアックなまでのこの作品に対する思いみたいなものを感じました、
ハードボイルドな原作を男性が思いっきり趣味に走ってドラマ化するとこうなるぞ・・・
っていう典型例を見せられた感じ。
「ロンググッドバイ」がハードボイルドの世界を女性が描くとこうなる・・・という例とすれば、
見事に好対照をなしています。
この二つのドラマが同時期に放送されていたっていうのも(偶然とはいえ)面白かったなあと思います。
とはいえ、どっちがどう・・・というつもりはさらさらありません。
どっちもそれぞれに面白かった。
私自身はハードボイルドな物語の中から情の部分を拡大して描いて見せた「ロンググッドバイ」のほうが
ハードボイルドな世界観をそのままハードに映像化して見せた「MOZU」よりも
心情的にのめり込みやすくはありましたが、
「MOZU」の西島さんの演技に対する女性の評価が非常に高かったことを考えると、
こういう方向性の映像化は決して男性にだけアピールするわけではなく
ちゃんと女性も受け入れるんだっていう証明になったとも思うし。
羽住監督は、私のイメージでは、「逆境ナイン」「銀色のシーズン」「海猿」といった
男の世界なんだけれども、
どちらかというと素直で真っ直ぐでおばかな男達を描くのが好きなんだ・・・と思っていたのですが
「MOZU」にはそんな甘さは全くなく・・・。
そう言えば、「ダブルフェイス」もハードな感じだったなあ・・・。
ちょっと羽住監督のイメージが変わりつつあります。
どちらにしても「男の世界」を描きたい監督さんなのかなあ・・・。
好きな役者さんである池松くんがこの作品で注目されたのは嬉しかった・・・。
「Q10」の池松君の演技が大好きだったんだけど、
「MOZU」でこんなに動ける役者さんなんだって初めて知りました。
(「Q10」では病気の少年役だった)
池松君のまた違った面を見られて満足・・・。
それから生瀬さんを初めてかっこいいと感じた・・・(  ゚ ▽ ゚ ;)
死んじゃったんだねえ・・・二人とも・・・。
とはいえ「MOZU」はまだ続きがあります。
池松君もまだまだ出るんですよね?
後半・・・ちゃんと物語についていけるんだろうか・・・(;´▽`A``


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