八重の桜~敗戦の責任

今回は辛い回でした。
三郎と修理の死が描かれる回。
歴史的な事実としては鳥羽・伏見の戦いの2~4日目。
三郎が鳥羽・伏見の戦いで戦死するのは事実。
修理が自害するのも事実。
そして慶喜が容保をつれて江戸へ逃亡するのも・・・。
基本的な鳥羽・伏見の戦いの戦況は忠実に追いながらも、
この三つの出来事を核に事実を微妙に脚色して、
ドラマとして描き出されていました。
修理の最期は、容保が最後に孝明帝に拝謁した場面と同じ
作者の修理への温情を感じました。
と、同時に、容保には全面的に責任を負わす形に変えられていて、
なかなかシビアな描き方をするなあ・・・とも思いました。
これはおそらく後の展開へとつなげていくためなのだろうと思います。


容保さまはいくつもの岐路で会津藩にとっては過酷な選択をしていきますが、
たぶん、その多くは彼なりにちゃんと筋を通したものだったと思うのです。
結果的に悪い方向にばかり行ってしまったけれど、
もし同じ状況で同じ選択肢が与えられても、
やっぱり容保様はそっちを選ぶんじゃないかな。
京都守護職を引き受ける、とかね。
それくらい考えに考えて覚悟をもって選択している気がするんだけど、
でも、今回描かれた江戸への逃亡は、
どう考えても筋が通らない。
いくら慶喜に言いくるめられたからといって、
大将が味方の兵を見捨てて逃亡するなんてありえない。
武家の大将としてあってはならないことです。
この策をすんなりとやってのけて、
どうやらそのことに何の呵責も感じていなさそうな慶喜さんは
きっともう武家の統領ではないのだろうな。
統治者であり権力者・・・ではあっても。
長い長い太平の世が産んだ武士の心を持たない武家の統領。
でも会津藩は藩としての形をきちんと保っているし、
容保様も武家の統領たろうとしているから、
二人の間には大きな意識の違いがある。
だから今回慶喜公は念入りに手を変え言葉を変えて
容保さまを説得していました。

まず第一弾は
「兵を率いて江戸に向かったりすれば、そこで戦が起こる」
なるほど、ものは言いようです( ̄ー ̄;
確かに諸外国が虎視眈々と日本を狙っている状況下で
全国的に戦火が広まるのは避けねばなりません。
でも、これは全く容保さまに響かず。
だって、ついさっきまで最後の一兵になっても戦うって言ってたもんね慶喜公。
容保様のお心はもうそっちの路線で固まってます。

「偽物とはいえ、錦旗があがったうえは兵を引かねば徳川は朝敵となるのだぞ」
はい、出ました。
こういう場面で慶喜公が必ず口にする台詞です。
もっとこれを乱発するかと思っていたのですが、
このドラマではきちんと慶喜公は頭がいい設定で書かれていますから、
バカの一つ覚えみたいに繰り返したりはしません。
ちょっと意外だったのは、
このドラマでは慶喜も修理や秋月までも
錦の御旗は薩摩と長州の作った偽物だって見破っている点。
今までのドラマでは結構わかりやすく錦の御旗が揚がった途端に
「錦の御旗だあ・・・官軍だあ!」
ってなってましたもんね。
誰か錦の御旗について知ってるんかい!
もう何百年も使われていなかった物で言葉なので、
誰も見たことがないのは当たり前。
その辺りすごく冷静に描かれていました。

で、次に慶喜公は
「会津の家訓に徳川を朝敵にせよとの一条があるのか?」
攻撃を繰り出します。
会津が京都守護職を引き受けた際に
この御家訓で春嶽が容保様を脅していたのを覚えていたんでしょうか。
でもこれも空振り。
この場合、慶喜公について兵を捨てて江戸に行くことが
徳川宗家を守ることになるとは思えないですからね。
それに会津の御家訓をバカにしたような物言い( ̄へ  ̄ 凸
ふざけんな! って感じです((o(-゛-;)

これもダメ・・・となると、慶喜公はまたまた方向転換。
「会津殿、この策は神保修理が戦況報告の折りに進言したものぞ」
ここで初めて容保さまは
「まさか・・・」
と反応します。
あの修理が言い出した策ならば、
この無茶な作戦にも何か意味があるのだろうか・・・
とでも思われたのでしょうか・・・。
でもね、殿、修理が進言したのは違うから!
修理は「全軍を率いて江戸に戻り、策を立て直す」って進言したのであって、
大将だけ逃げろ・・・とは断じて言っていない!
ああ、この時修理に殿が確認する時間さえあれば
殿がむざむざ慶喜公についていくことはなかったろうに・・・(´д`lll)
修理はこの時軍艦奉行の榎本武揚と軍議中。
終わったのは殿が城を脱出してしまってからでした。
この辺きっちりとつじつま合わせがされています。

お、藩士をつっつけばいけるか?
とふんだ慶喜公。
畳みかけるように
「皆を救うための策じゃ。これしかない。
家臣たちが朝敵の汚名をきて死んでもよいのか」
ときます。
今まで4年間、自分にしたがって京でつらい仕事を続けてきた会津藩。
彼らが朝敵の汚名をきせられる・・・というのは
殿にとって耐え難いことだったろうと思います。
結局これが決め手になっちゃったY(>_<、)Y
慶喜、孝明帝という決め技が仕えなくなると
今度は会津藩主従の信頼関係を使って殿を服従させるとは・・・(-""-;)
丸め込まれる殿も殿なんだけど・・・( ̄_ ̄ i)
慶喜公が大阪城を夜陰に紛れて抜け出した状況は諸説あるみたいです。
御小姓に変装して城を出たとか、
容保公や定敬公を半分拉致のようにして連れて行ったとか。
ドラマで容保様をひたすらいい人に仕立て上げようとするならば、
力尽くで連れ去られた、そこに容保さまの意志はなかった・・・
とすればいいはずなのに、
いくら口の上手い慶喜に説得されたとはいえ、
慶喜に従って城を出たのは容保様自身の判断とするところが、
山本脚本きっちり押さえてきたなあ・・・と思います。

そして鳥羽・伏見の戦後処理。
慶喜に進言した修理が責任を一身に背負って幽閉されます。
殿は重臣達の前で「わしのあやまち」と正直に言います。
殿様が臣下に自らの過ちを率直に認めるというのは
かなりすごいことだと思うのだけれど、
このドラマの容保様なら言いそうな気がします。
でも自分でも認めざるを得ないほどの失策。
会津藩主として義を貫くことで殿たろうとしていたのに
それを自ら根本から覆してしまった。
けれども、殿が自ら過ちを認めているのに、
藩士の怒りは修理へと向かう理不尽さ。
「出してはやれぬか、あの部屋から」
けれどもそれすら叶いません。
怒りの矛先は全て修理へと向かっているから、
出してしまえばかえって修理の命が危ないと言われ、
それ以上言えなくなる容保様。
容保様は藩主としてちゃんとリーダーシップを発揮して
自らが会津藩の行く末を決められていますが、
それはでっかい大本の部分であって、
細部では殿でもどうにも出来ないことが多い。
秋月の左遷の時も気にはしながら、
殿の鶴の一声で「許す」ということにはならなかった。
今回もそうですね。
修理の場合は特に家老等の上役の意向だけではなく
藩全体の意志として罪を問われているわけですから、
殿個人の思いはなかなか通りません。
ましてや自分に罪があるわけですから、
自分の思いを押し通して修理を助ける訳にはいきません。
そんなことをすれば、ますます修理が恨まれる。
慶喜公に切られてしまったので、
これから容保様には主君と呼べる人はいなくなると思いますが、
今後は特定の主君ではなく、
足下から沸き出すような民意に動かされていかざるをえなくなるんじゃないかな。
前回大阪城で慶喜と共に聞いた無気味な雄叫び。
慶喜は独特のカンでその危うさを悟ってさっさと逃げ出しました。
あの時ただ慶喜公の心情を聞く相手として、
あそこに容保様が配されたと思っていたのですが、
そうではなくて、まさにあの声に飲み込まれていく張本人として
あの場に慶喜と共にいたのかもしれません。


容保さまが修理に会いに行った時、
殿がお忍びで会いに来てくれた~(´∀`)
これは、容保公が最後に孝明帝にお言葉を賜ったような
脚本家さんの優しいプレゼントのシーンか?
と思って嬉しくなったのですが、
殿が直々に
「切腹申しつける」
って言って、びっくりΣ(・ω・ノ)ノ!
え? 殿が直接言っちゃうの?
「さらばじゃ」
って、そんな、殿が修理を切り捨てちゃうの?
自分を守るために?
そんなん、慶喜公と一緒やん~。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
ってちょっとショックで泣きそうになったんですけど、
その後すぐに秋月が修理に逃げるように言ったので納得。
これ、「新選組!」の時の山南さんと一緒なんだ!
あの時も山南さんをなんとか逃がそうと、
みんなでいろいろ画策していたっけ・・・。
そう思ってもう一度この場面を見てみると、
なるほど容保様の目は「生きてくれ」って言ってる。
手を重ねたのも、少しでも真情を伝えようとするため。
お前を守りたかったのに守れなかった。
会津藩にいる限り命の保証がないのなら、
会津の外に逃げてくれ、そういう殿の必死な思いが伝わりました。
だけど修理は殿の心を理解しながらも、
自ら切腹を選んでしまう。
それはやっぱり自分が罪をかぶってここで切腹すれば、
殿を守れると思ったんじゃないでしょうか。
兵を置いて逃げ出す、
しかも江戸城の登城を禁止され、官位も剥奪され、朝敵扱い・・・
という状態ってやっぱり殿のお立場そうとう危ういですよね。
桑名藩なんかはこれくらいのタイミングで定敬を放り出していますし。
殿がちゃんと今まで通り会津藩のトップとして有り続けるために、
自分の命が役立つのなら・・・と。
そう言えば長崎で修理は
「自分は五体全てで殿にお仕えしています」
って覚馬さんに言ってたっけ。
まさに全てをかけてのご奉公。
しらしらと明るくなるまでまんじりともせずに
修理が逃げました・・・っていう報告を待っている殿が切ない(ノ_-。)
でも、届けられたのは切腹に使った脇差しで・・・。
脇差しを手に大粒の涙を零す殿。゚(T^T)゚。
たぶん、殿は半分分かっていたんだと思うんですよね。
修理は逃げるような男じゃないって。
自分が犠牲になって済むことならば・・・と考える男だって。
でも、だからこそ、願ったんじゃないのかな。
生きてくれ・・・って。
重ねた手に込めた思いを汲んでくれって。
ここも「新選組!」を思い出したなあ・・・。
山南さんが逃げずに切腹した後、
かっちゃんとトシは抱き合って泣いたんだった。
そして山南さんの切腹が悪しき前例となって、
新選組を縛り付けていったんだっけ・・・。
このドラマでも殿は修理の死に縛られていきそうな気がする。
でも、修理に視点を戻せば、
修理はすごく幸せな最期として描かれたのだと思うのです。
負け戦の責めを負っての自害という部分は動かせない。
でも、死に向かう心持ちは現実とドラマでは真逆なのだろうと思います。
実際の修理はずっと殿に面会を求めたけれど叶わず、
本当に君命かどうか分からない君命で切腹させられます。
後の人は私が無実なことが分かるだろうと書き置いて。
でもドラマでは殿との最期の面会が叶い、
そこで殿の思いを聞いて、
殿は自分が無実だと言うことを分かっていて下さる・・・
と知って自害する。
脚本家さん、優しい脚色だなあ・・・と思いました。
神保修理という人を初めて知った時のやりきれなさが、
ドラマで少し緩和された感じ。
でも容保さまに目を移すとこれってかなりシビアな改変。
史実の容保様が実際に修理に切腹を申しつけたかどうかはわかりません。
おそらく修理に切腹を申しつけることを承諾していただろうとは言われていますが、
真相ははっきりしていないようです(あ、私が知る限りです)
だから容保様は関与していなかった・・・と描くことも出来たはず。
部下が勝手に命令して止められなかったんだよお・・・的に
責任回避型で描くこともできたはず。
でも自らが直接切腹を申しつけることで、
きっちりとこの事態の責めを容保様に負わせたのだと思いました。
修理の死を背負ってこれから殿は生きていく。
脚本家の山本さんは容保さまが好きなのだそうで、
そのせいなのかどうなのか殿の出番が多い上に見所いっぱいなので
とっても嬉しく思って見ているのですが、
ふわふわと甘く描くのではないんだよなあ。
そういうところもとっても好きなんだけど。


それにしても、次回から修理がいなくなって寂しい(ノ_・。)
修理が殿の側にいてくれるだけでなんか安心できたんですよね。
あんまり中の人の事情をあまり持ち込んではいけないのだろうけど、
綾野くんと斎藤くんはお友達。
それはドラマが始まる前から知っていたので、
尚更斎藤くん演じる修理が殿の側に座っていてくれるだけで
妙な安心感を感じていました。
あんまり台詞はなかったですけどね。
京に行ってからかなりの割合で殿と一緒にいてくれました。
特に綾野くんは最初の頃、
出番と言えば大御所のベテラン俳優さんに囲まれてましたから。
初めての大河で大ベテランの諸先輩方の中で演技するって言うのは
すごくいい経験になったろうなあ・・・とは思うものの、
なんとな~くこちらまでちょっと緊張してしまっていたのですが、
たぶん同世代の若手の中では修理が一番早く側に来てくれたんですよね。
尚のこと勝手に画面の中で頼りにしていました。
ドラマの中でも容保様は修理にだけ辛い心情を吐露する場面があったり
修理が殿の心中を慮って発言する・・・という
二人の心が通いあっている描写がありましたっけ。
だから尚さら、今回は辛い回でした。


一方、八重の弟の三郎くんも戦死。
え? なぜなぜそんなふらふらと前に出て行くの?
それで撃たれて死んだら無駄死にやんo(;△;)o
って思ったのですが、ツイッターでつぶやかれている人の意見を見てみると
結構あれって新人兵士にあることらしいです。
大砲の砲弾を浴びるって言うのはかなり精神的にきついものだそうで、
その爆音と衝撃で精神がやられ、
判断力が低下したままふらふらと前に出て行ってしまうそうです。
つまり三郎はまだまだ実戦経験のない未熟な兵士だったっていう描写ですね。
三郎の死の場面に大蔵くんが居合わせました。
大蔵くん、相変わらず態度がLです。
とっても西洋式の軍服が似合っていますが、
これからずっとそういうキャラでいくのか?
智将じゃなかったの?
ちゃんと「智」が伴ってる?
と、ちょっと心配になったりしますが、
とにかく三郎の最期に居合わせたので、
彼の死を八重さんに報告するという重い役目を背負いました。
遺品の軍服も大蔵が八重の届けるのかな。
それを着て八重は戦うわけですね。
覚馬が捕らわれて、山本家を贔屓してくれた林さんが戦死して、
今の所八重に三郎の遺品を運んでくれそうな
つながりの深い人物は大蔵だけ。
ここに来てようやく大蔵の幼なじみ設定がちょっとは活きそうです。


来週はまた辛いな。
殿はどんな顔で会津に戻るんだろう。
あんなに帰りたがっていた会津なのに、
こんな風に帰ることになるなんて・・・。
会津の人々は殿をどんな面持ちで迎えるんだろう・・・
って考えたら、いまからドキドキしてきた((゚m゚;)

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空飛ぶ広報室 第6回

わお、もう今日7話の放送だ・・・(;^_^A
今更な感じですがちょこっと6話の感想。
5話で空井くんが稲ぴょんの誘いを断ったせいで、
二人の仲は一気に停滞気味。
でも個人的にはこれくらいのほうが好きです。
露骨に好きだ嫌いだをぶつけ合うよりも、
隠してるんだけど、相手を想う気持ちがちょっと滲んじゃう・・・的な。
今回も稲ぴょんが好きだっていう気持ちをちょっと封印して、
仕事の同士として空井くんに握手を求めていました。
「稲葉さんの作る番組、全面的に信頼しています」
という空井の言葉が本当に嬉しくて、
この関係を壊してまで好きだという気持ちに拘るのをやめようと思った。
その吹っ切ろうとした顔がよかったです。
でもね、この二人、好きという気持ちを押し込めて、
同士として話した言葉や行動が相手に響く。
好きだって意識しまくって言った言葉や行動は
たいていスルーされちゃうんですけどねσ(^_^;)
5回の空井くんのエレメント発言もそうだし、
今回の稲ぴょんの握手もそう。
それはこの二人の気持ちが、
浮ついた気分・・・的な所から発生したものじゃなくって、
人としてのあり方にお互いが惹かれている・・・からなんだろうな。
そういうところがしっかり描かれていているから、
このドラマのラブストーリーは見ていて気持ちいいんだろうな。
今回冒頭では空井くんが
「稲葉さんの作る番組、全面的に信頼していますから」
って言って、
終盤で稲ぴょんが
「横で見ていますから」
って言う。
ちゃんと対になっている。
ちゃんと両思い。
好きだ嫌いだっていう感情じゃなく、
相手の存在そのものを「信頼している」っていう二人の言葉は、
下手な告白なんかよりもずっと相手の心に響く。
自分が一番頑張っている部分を、
「信頼している」「見ている」って言ってもらえるのって、いいよなあ・・・。
空井くんは、片山と比嘉さんにけしかけられて
ちょっと前向きになろうとしているし、
次回予告を見ても
「稲ぴょ~ん!」
って嬉しそうに叫んでるし、
おそらくこれから二人の仲はどんどん進展していくんだろうけど、
ここまで6話かけて二人の関係を丁寧に作り上げてきたから、
素直に恋の進展を応援できるんですよね(・ω・)b


で、今回の本編は片山と比嘉さんの話。
比嘉さんが昇任試験を受けない理由・・・って、
稲ぴょんが思いついた程度のことだったら
結構みんなそう思うもんなんちゃうん?
いつまでも現場で働きたいんだなあ・・・って。
ま、実際は特殊な自衛隊の広報という現場で、
経験をつなげていくため・・・っていう、
もうちょっと踏み込んだ理由だったんだけど。
試験を受けない理由を、いつまでも気楽でいたいから・・・
と受け取っていた片山のすねかたがよく分からなかった( ̄ー ̄;
でもまあ、つまんないわだかまりが解消してよかったよかった。
今回空井くんがやたら片山にくってかかるのが面白かったです。
比嘉さんにちゃんと「すみません」って言わなかったからカチンときたんだろうけど、
ま、前回からずいぶん酷い目にあわされていますしね。
ボールペンとられたり、仕事押しつけられたりヽ(;´ω`)ノ
空井に協力してもらおうと一生懸命になっている片山に、
結構つれない態度・・・。
でも、第1回の時にどこかお客さんのようにあの端っこの席に座って
おずおずと鷲坂室長のヘリ真似に参加していた頃から比べると、
ずいぶん広報室に馴染んだよなあ・・・とにっこり(^~^)
あれからもう半年っていう設定なんですね。
打ち合わせの時に飛行計画を予想したりして、
元パイロットという経験を活かせるようになってきたし、
片山にお説教したりしてまっすぐで熱い一面も見せてくれたし、
「寝ぼけたように笑う」空井から脱して、
本来の空井くんらしい面がどんどん出てきているのかな。


比嘉さん役のムロさん。
私がムロさんを認識したのは「勇者ヨシヒコと魔王の城」だったので、
とりあえず「うさんくさい人」というのが第一印象(^▽^;)
でもあまりにもそのうさんくささが印象的だったので、
なんか気になって・・・
で、次に見たのは「サマータイムマシンブルース」のやっぱりうさんくさい部員。
その後何かの折りに見かける度に、
うさんくさい役をされている気がしてました(;^_^A
「シュアリーサムディ」は役的には決して胡散臭くはなかったんだけれど、
ムロさんが高校生を演じていると言うだけでうさんくさい印象は変わらず・・・(←おい)
だからこのドラマでもてっきり胡散臭い人なのかと思っていたら、
実に味のある頼りがいのある先輩役でびっくりΣ(・ω・ノ)ノ!
なんかすごく誠実なあったかい人に見える・・・(  ゚ ▽ ゚ ;)
役者さんってすごいなあ・・・。
公式HPで見られるムロさん司会の特別動画では、
やっぱり従来の印象通りにうさんくさいムロさんなので、
比嘉さんは演技としてあの雰囲気をだしているんだよなあ・・・。
今回も、空井に「間を持たせといて下さい」って言った後の
「やっべ」
と呟きながら会議室に急いで、
えらい人に頭下げたりしててきぱきと段取っているところ、
ちゃんとした社会人っぽくてかっこよかったです。
鷲坂さんとの二人のみのシーンもなんかいいですよね。
大人の雰囲気で。
2話で空井が稲ぴょんの前で泣いていたことを
みんなにゼスチャーでばらすところも面白かったなあ・・・。
ムロさんと片山と空井の三人揃った時の雰囲気もすごく好き。
今回空井の部屋で3人でお酒を飲みながらわいわい話しているシーンは
本当に楽しかったです。
並んだ時のバランスも大中小って感じでいいですよね、デコボコさ加減が。
綾野くんってTVで見るとなぜかちっちゃく見えるんだけど、
ムロさんと並ぶと、ちゃんと、
ああ、この人背高かったんだって思える。
っていうか「八重の桜」にしろ「空飛ぶ広報室」にしろ
でっかい人が多すぎるんですよね・・・(*v.v)。


今回は空井が結構いろんな顔を見せてくれて楽しい回でした。
マンガ家先生を待たせるために一生懸命マニアックな戦闘機の話をしている顔とか、
稲ぴょんと握手した後のちょっと寂しげな顔、
浜松で地図に線を書き込む喜々とした様子、
Fー4を見てのちょっと切ない表情、
片山に一生懸命お説教する熱い様子、
打ち合わせを兼ねて部屋飲みしているときに
せっせせっせとつくえを片付けている様とか・・・。
空井くんは役が大きいだけあっていろいろな表情が見られて楽しい・・・(*⌒∇⌒*)
次回予告では「稲ぴょーん、稲ぴょーん」って叫んでますからね。
なにがどうやってそうなったんだか(・・;)
前に片山が「稲ぴょん」って呼んで
「あ、酔ってなら言える、『稲ぴょん』」
って言ってましたから、お酒に酔った勢いかなあ・・・って思ってるんですけど、
なんか半分ぶっこわれちゃったような空井くん、楽しみですo(^▽^)o
あ、陸自が蹴って、空自が受けたっていうアイドルのPVって実話なんですね。
いかにもドラマ用のエピソードっぽかったのに、
結構リアルな話盛り込んでいるんですねえ。


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八重の桜~開戦! 鳥羽伏見

今回は綾野くんファンの目線で見ると、
本当に素敵な殿がいっぱいで・・・(〃∇〃)
洋室で一人着物姿で椅子に座っている、いわゆるお殿様姿もよかったし、
久々の陣羽織姿も凛々しかった・・・。
殿は本当に赤い陣羽織がお似合いになる・・・(*v.v)。
そして、じっくりと描かれた三献の義(あれ、そういう名前でいいんですよね?)
出陣式で大将が杯を飲み干して、杯を割り、
鬨の声をあげて「いざ出陣じゃ~!」っていうのは見たことあった気がするけど、
これだけちゃんと所作として見たの初めてな気がする。
杯をあけて、ついで、を繰り返し、
干しアワビだか勝ち栗だか昆布だかわかんなかったけど、
なんか硬そうなのをかじって、
鬨の声もちゃんと三度あげていたし。
殿のお姿、表情がとても凛々しくて美しかったのもあるんだけれど、
所作の美しさに見とれてしまいました(〃∇〃)
このドラマ、全体的には会津の話と京での政治を詰め込んでいるせいもあって、
結構ぎゅっと濃縮して次々と話が展開しているんだけど、
時々きっちりと所作を見せるようなシーンが用意してある。
記憶に残っているシーンだと、
照姫様が容保様のお手紙を丁寧に文箱にしまうところ、とか、
孝明帝の前に容保様が進み出られるときの所作とか。
従来だったらちゃっちゃっと流される動き、
もしくはカットされてしまいそうな動作を、
しっかりと時間をとって見せてくれる。
一瞬、物語の流れが停滞してしまうようなその「間」のシーンが
このドラマではすごく意味があるように思えるし、
「八重の桜」という作品の特色の一つになっている気がします。
この作品は現代ではない時代の物語なんだ。
決して幕末の扮装だけした現代劇を作っているわけじゃないんだ・・・
っていう気概をこういうところで表現している気がする。
最近の大河では多かったですからね。
格好はその時代の人でも感覚が現代人の話(;^_^A
そして、こうした「間」が伝える情感っていうのも大きくて、
台詞じゃないところで物語を支えている。
今回、これだけ盛りだくさんのエピソードの中で、
あれだけじっくりと時間を取って出陣式をしたのは、
やっぱりこの物語が戊辰戦争、
ことに会津戦争を一つのクライマックスとして、
組み立てられているからなんだろうなあ。
いよいよ戦いが始まる・・・と同時に、ドラマも本格始動するぞ~!
っていう宣言みたいなものなのかなあ・・・。
大河ドラマって小説に例えると長編小説なんだと思うんですよね。
1冊の1冊の厚みがちゃんとあって、
それが何冊もあるような、ちゃんとした長編小説。
普通の連ドラは文庫本1冊分くらいの小説、
朝ドラは新聞連載小説って感じかな。
で、そういう長編小説って、序盤は淡々と進むことが結構ある。
舞台になる土地柄の説明だったり、
登場人物の説明だったり、
これは何の話なんだかわかんなくなるような淡々とした描写が続いて
でもある部分から急に物語が展開し始める。
そうなると長さも気にならずにどんどん読み進められる。
で、読み終わってじっくり考えると、
最初の描写が本編にいかに必要なものだったかがよく分かる。
読み返してみると、気にもせずに流していた部分に
思いがけない情感が潜んでいたりして。
(あ。これ、私の勝手なイメージです(;^_^A)
長いだけに構成が文庫本一冊ほどの長さの小説とは、明らかに違う。
このドラマも普通の連ドラ1クール以上の時間をかけて
丁寧に丁寧に下地を整えてきて、
いよいよここからドラマとして躍動し始めるのだと思います。
出陣式を丁寧に描いたのは、
きっとその幕開けの宣言だったんでしょう。
これから今まで地道に描いてきたものが実を結び始める。
それは大半(というか・・・全部?)が
悲しい物語になって行くのだけれど・・・(T_T)
それでもこれからは鬱展開だから見る気がしない、
とは思わないんですよね。
だいたい人が悲劇が嫌いだったら
シェイクスピアの悲劇なんて存在出来ないわけで・・・。
結末は悲しいと分かっていても
悲劇を描く物語が決してなくならないのは、
やっぱり人はそこに何かを求めているんだと思うんですよね。
ただ、ここから10話くらいの描き方が、
このドラマの評価を決めるんだろうなとは思います。
今までの流れを見てきて、大丈夫だとは思うんですけどね。
脚本として狙っている方向はいいと思うし、
演出陣もキャストもちゃんと脚本が目指すのと同じ方向を向いているなって思うし。
確かに、運命に翻弄されて負けていく様を見るのは辛い。
でも、今までドラマの中で描かれてきた会津の人々が
どのように生き、そして死んでいったかをきちんと見届けたいと思う。
とりあえず今回は口火を切って、林権介が亡くなりました。
先週、覚馬と人情味溢れる会話をしていたのは、
今回の死のフラグだったんだな・・・(ノ_・。)
目を見開いたまま、真っ直ぐ前を見て・・・。
会津武士らしい最期として描かれました。
(史実ではちょっと違うそうです)
殿が自ら前線に出ようとして、皆に止められて、
縛り出すように
「権助・・・」
と、林の名を呼んだのが切ない。
これから殿はどれほど多くの藩士を失うことになるんだろう・・・(ノ_-。)


もう一つ、今回非常に印象的だったのは、
大坂城で慶喜が開戦を決意するシーンでした。
外国の使者を呼んでいた広い豪華な部屋は薄暗くて、
そこにいるのは慶喜と容保さまだけ。
(あ、報告に来た武士は隅に控えていました(;^_^A)
部屋に響いてくるはやり立つ武士達の声。
今は江戸で騒動を起こした薩摩に対する怒りでわき上がっているその声が、
いつ何時慶喜を討つために上がる声に変わるかわからないということを
慶喜は敏感に感じ取っている。
まさに革命前夜ともいうべき様相。
TVで見た独裁者の姿をふと思い出しました。
大衆というはっきりとは目に見えない圧力によって
まさに押しつぶされようとしている旧勢力の権力者を、
モブの群衆を映すことなく、
広いけれども閉塞感がある豪華な部屋に、
二人だけをぽつんと配置して、
声だけで民衆の存在を示すことで、
それによって追い詰められていく様を見事に表現していたと思います。
映画のように大規模なロケやエキストラを大勢使うようなシーンは
予算的にここぞと言うときにしか使えないでしょうし、
実際に猛り立つ武士達一万人・・・の圧力を実際画にするとすれば、
結構難しいシーンになる気がする(・・;)
そういう意味で、とてもよく工夫されたシーンだったんじゃないかな・・・と思います。
数年前の「天地人」のスポット演出
(なぜか戦闘中に真っ暗闇になって主人公だけスポットがあたる)
みたいな、何がやりたいんだかよく分かんない、
ああ、予算がなくて戦場のセットすら組めなかったのね・・・!(´Д`;)
としか思えないようなとんでも演出とは雲泥の差です!
結局このドラマでは慶喜公は、
ここで兵を挙げなければ矛先が自分に向いてしまう・・・
それだけは避けなければ・・・
という自己保身の為に開戦したということなのですね。
次回はきっとお約束の
「朝敵になるわけにはいかぬ」が連発されるんでしょうね(-"-;A


「朝敵」と言えば、冒頭でこの言葉によって、
はやり立つ官兵衛や大蔵を修理が押しとどめていました。
えっと、ちょっとあやふやになって自信がないのですが、
会津で「殿が朝敵になってしまう」という言葉が出たのって、
これが初めて? ですよね?
薩長側が密勅を用意して容保さまを朝敵として扱おうと画策している・・・
様は描かれましたが、
基本的にここまで朝廷の覇権を巡る勢力争いはしていても、
負けたら朝敵・・・という意識は容保様たちにはなかった・・・よね?
で、前回で薩摩藩に御所の護衛をとって変わられて、
門の内外がひっくり返った・・・ということが描かれて。
そして絵的にもまさに蛤御門の変の時の配置が真逆になって、
あの時の久坂の立ち位置で覚馬が呆然と立ち尽くす。
その上で発せられた修理の言葉でした。
あの時、長州は御所に向かって発砲した故に、
朝敵と言われました。
今ここで薩長軍に向かって攻撃すると、
禁裏に向かって攻撃することになる。
それはあの時の長州と全く同じ・・・。
まるでオセロで終盤にいっせいに石がひっくり返されるように、
状況が反転していく・・・。
自分たちが正義だと信じて行ってきたことすらひっくり返され、
いつの間にやら悪にされてしまう。
そのことを最初に明確に指摘したのが修理というのが、
これまた意味深でいいですね(・ω・)b
猛り立った官兵衛や大蔵、
いえ、あの場にいた会津藩士全員の
「殿を朝敵にするわけにはいかない」
という思いが伝わってきました。
慶喜公は朝敵と呼ばれないために自分で一生懸命画策しますが
容保様は会津藩一丸となって「殿を朝敵にしてはならぬ!」と
守られている感じがする・・・(;^_^A
守りたくなる殿ですもんね、綾野容保さま。


で、今週の大蔵くん。
出番は少なかったですが、なかなか猛々しい様子でした。
とりあえず、もう将軍職は下りたとはいえ
徳川宗家の慶喜公に向かってその態度は大丈夫なのか・・・(゚_゚i)
いや・・・気持ちはわかる・・・
わかるけど・・・留学以来キャラ変わりすぎちゃうん?(・・;)
殿に
「ひかえよ」
ってしかられてるしさ。
でも、殿が出陣する! と廊下を爆走しているシーンでは
修理と共に体当たりで押しとどめて
「それがしがまいりやする」
と殿を説得していました。
すぐ後の次回予告では、洋装の軍服姿? の凛々しい様子で、
戦場を走っていましたね。
三郎とも再会できるようです。
ネタバレスレでこの辺りの撮影風景を読んだ時に、
そっかあ・・・鳥羽・伏見の戦いで
会津藩から実際の戦場に行ける人物って
結構限られているんだ・・・と気が付きました。
覚馬は薩摩藩に捉えられているし、
平馬は江戸だし、
もちろん殿は行けないし・・・
そうか、大蔵はここで活躍できるんだ・・・と思って数ヶ月。
ようやく大蔵が活躍できる時が巡ってきました!
がんばれ! 大蔵くん!!
やっぱり玉山くんは和装よりも洋装が似合う気がする・・・。
でも、たぶん次週は大蔵くんが活躍しても、
修理や三郎にもっていかれるんだろうな・・・( ̄ー ̄;
がんばれ! 大蔵くん・・・。
あ、でも、今撮影している辺りもかなり見所多そうですね、大蔵くん(・ω・)b


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