サイケデリックペイン

サイケデリックペイン見てきました~ヾ(@^▽^@)ノ
ってブログ、本当に書けるとは思っていませんでした。
幸せ~o(〃^▽^〃)o
というわけで、今更・・・なサイケデリックペインの感想です。
「リッチマン、プアウーマン」8話の感想を書いたときに、
コメントで是非行くべきだよ! とお声をかけていただいて、
一気に気分がグラリと動き、
思い切ってChiChi(旦那)に
「行きたいんだけどなあ・・・」
と言ってみたところ、
あっさりと
「行ったら?」
と・・・。
あり? そんな簡単なことやったん?Σ(・ω・ノ)ノ!
なんとなく下のチビが小学生の間は舞台とかコンサートとかは我慢!
と自分の中で勝手に思い込んでいて・・・。
綾野君が舞台をやるって聞いても自分は参加できないし関係ないな
・・・って決めてかかっていました。
でも、よくよく考えてみれば大阪公演は土、日、月。
土日ならChiChiがチビのめんどうを見てくれるやん!
そんなに罪悪感を持たなくても夜に出掛けられる!
と今更ながらに気がついて・・・。
でも、行くなんて全く考えていなかったので、
すでにその3日間のうち日、月はパートのシフトに入ってしまっていました。
通常の時期ならば無理を言えば休ませてもらえるんだけど、
間の悪いことにこの時期は締めの期間なのでどうしても休むことができない・・・(>_<)
ということはチャンスは土曜の夜か日曜の夜。
夜の部なら仕事終わりで行けるけど、
月曜はChiChiが仕事で遅くなるし、
長男も塾の日なので小学生一人で夜遅くまで留守番になってしまうので・・・。
行こうと決めた時点でもちろんのこと全ての前売り券は売り切れで、
当日券に並ぶしかないから、土曜の夜しかチャンスはないなあ・・・。
でも一人で並ぶの心細いなあ・・・(><;)
といろいろ考えながら日々を過ごしていました。
結局、ミクシィのコミュで日曜夜のチケットを譲って下さる方がいて、
10歳も年下のかわいらしいお嬢さんと一緒に観劇することができました\(^_^)/
その場で感想を言い合えるお連れができて嬉しかったです(´∀`)
当日は当日で長男のフェンシングの試合があったり、
ChiChiが体調を崩したりして、何もかもがこの日に重なって
神様は私にサイケデリックペインを見るなって言ってるんだろうか・・・(T▽T;)
ってどたばたしたんだけど、それはまた別の話。
ここまでで長くなってしまったけど、とりあえず舞台の感想。
もう大阪千秋楽も全て終わったのでネタバレしてもいい・・・のかな?
いつもの通りネタバレありの感想です。





生の舞台を見ること自体が本当に久しぶりで、
それだけで妙に緊張・・・。
私の初めての舞台体験は蜷川幸雄演出の「身毒丸」でした。
藤原君じゃなくて武田信治君が演じた初演のやつです。
いかにも蜷川&寺山ワールド全開のおどろおどろしいねっとりとした怪しい舞台でした。
それでも鬼気迫る白石さんの演技と、
非現実的な空気感に生で触れて衝撃を受けて帰った覚えがあります。
2回目はまだChiChiと結婚する前、
「私三谷幸喜さんが好きなんです~」
と言ったら、
知らないうちに当時再演していた「君となら」のチケットを取ってくれていました。
三谷さんらしい笑いが途切れないホームドラマで、
客席全体が笑いと暖かい空気に包まれる舞台でした。
そして十数年ぶり3回目の生舞台が「サイケデリックペイン」。
舞台というのは本当に表現の幅が広いなあ・・・と改めて思いました(^▽^;)
どの舞台にしても、生身の役者さんが今そこで演じているそのパワーは、
劇場に行かないと体感できないものだなあ・・・と思います。
行くと心からそう思うんだけどね・・・。
やっぱり舞台ってチケットとったりがいろいろ大変だし、
チケット代も結構したりするのでついつい遠ざかっちゃう・・・σ(^_^;)
「サイケデリックペイン」は今まで経験した中でも
ピカイチで観客席と舞台が一体になった舞台でした。
客席をライトで照らしたり,役者さんが客席に下りて演技したり・・・。
内容は本当に演劇とライブが渾然一体となった感じで、
見るまではお芝居部分と生演奏のライブ部分はどうやって繋ぐんだろう
・・・って思っていたのですが、
ものすごくうまくスムーズに繋がれていました。
全然違和感がなかったもの!
舞台転換、場面転換も上手くて
舞台があっという間にステージになったり博士の研究室になったり。
下半分だけ閉まる扉とスクリーンが大活躍していました。
そうかこの二つを組み合わせるといろんなパターンが生み出せるんだ・・・。
すごい想像力だなあ・・・と感心しきり。
結構めまぐるしく場面が変わる舞台なのに、
バタバタした感じは全くありませんでした。
あのテンポのよさがいのうえひでのりさんのカラーなのかなあ・・・
劇団☆新感線の舞台って前から気になっていたんだけど、
一回ちゃんと見てみたいなあと思いました。
自分で見たいところをずっと見ていられるのが舞台のよさ。
だからかなり意識してずっと綾野君ばかりを見ていたつもりなのに、
それでも幾度か、あ、しまった、今、綾野君から目を離してた!(´Д`;)
っていう瞬間があって、
演出の視線誘導のうまさにも脱帽・・・。
事前にネットでネタバレの感想を探しては読んでいたので、
結構大切な結末は知った上での観劇でしたが、
映画やドラマ以上にネタバレしててよかったなあと思いました。
ストーリーを追うエネルギーを演技を見る方に向けられたから。
結末を知っていたおかげでいろいろ気づけた仕掛けも多かったし。
魁人の登場シーンも、
おおっ! なるほど! そうくるか!
っていう演出だったし、
みんながメガネみたいなのをかけてバーチャル空間を体験して身体ゆらゆらしているときも、
天使である北乃きいちゃんがみんなを順にタッチしていく中で、
魁人だけはタッチしないんですよね。
両手でふわっと囲む感じ。
ちょうど歌詞も救世主って歌うあたり。
ほほ~、なーるほど( ´艸`)
あと、博士が「救世主に護衛を増やさねば」という台詞の後、
魁人が退場するとき天使側の戦士(白いてるてる坊主みたいな人たち)が二人
そっとついていっていたり。
席がちょうど魁人側の出入り口の近くだったので、
おお、ついていってるついていってる( ´艸`)って思いながら見ていました。
きっと、何度も見た人ならもっともっといろんな仕掛けが見えていたんだろうな。
一度見ると欲が出ちゃうもんで、
何度も何度も見たくなってしまう・・・。
嬉しいことにDVD化決定だそうですから、
あれ? あそこ、どうなってたっけ?
っていうような箇所はDVDでいろいろ復習できそうです。
ただ、家で落ち着いて見てしまうと、
お話自体のアラがいろいろ見えてしまいそうで怖いけど・・・σ(^_^;)
お話は・・・あんまり深く突っ込まないようにしようと、
行く前から決めていました(;^_^A
だって、天使だし悪魔だし救世主にアンドロイドでしょ?
でもすごいなあって思ったのは歌の力。
ところどころ「うーん( ̄_ ̄ i)」と思っても、
歌が始まると何となく納得してしまう・・・。
その展開は強引では・・・と思っても、
歌が力ずくで物語と登場人物の気持ちを繋いでいってくれる。
・・・歌ってすごいなあ・・・:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
あんまりミュージカルとか見たことなくて、
見たとしてもビデオやDVDだったので、
生の歌の力にやられてしまいました。




福士くんはやっぱり上手いですよね。
歌もお芝居も。
テレビで見る福士君とは違って、
身体も大きく使っているし、台詞回しも舞台っぽい。
いい意味で、今までのどこかまじめそうなイメージが覆されました。
堂々とした主役っぷり。
舞台に慣れているんだなあ・・・って感じでした。
北乃きいちゃんは本当に歌上手ですねー。
天使の歌声って言われても充分説得力がある良く延びる澄んだ声。
そして天使という役の割にはすごく殺陣が多い役で(なんでやねん・・・)
がんばってましたね~。
片瀬さんはいろんな所の感想でも見かけましたが、
本当に振り切った感じで見ていて楽しかったです。
とにかく悪魔側の皆さんが出てくると、
文句なしに楽しい!o(^▽^)o
客席を利用しての登場、客席でのお芝居も悪魔の方が多いので尚更かも。
魁人の恋人役内田さんは独特の声が素敵でした。
2幕が始まったばかりのところで、
リナと詩音がお互いの恋心を歌うところがすごい好きでした。
詩音の素直にまっすぐ延びる声と
リナの甘いちょっとハスキーな歌声。
舞台手前で客席に向かって歌う詩音と、
舞台後方の階段の上で上手に向かって歌うリナ。
全く別のベクトルを持つ二人の恋心が、
同じ空間でハーモニーを奏でるって言うのがいかにも舞台的な感じがして。
バックのスクリーンにはCGのソフィと映像の魁人。
映像の魁人を見ているだけでドキドキ・・・(*^.^*)
博士役の橋本さんは本当に舞台を中心に活躍されている役者さんだなあ・・・って感じ。
客席の空気を読んで即座に活かすっていう感じで、
橋本さんが出てくると客席がわく。
客席の視線をぎゅっと集めて自在に操る感じがさすが!




そして、そして、綾野君です。
生まれて初めて生で綾野君を見ました。
席が出入り口に近かったので、目の前数メートルの所を
何度か退場して行かれました(///∇//)
ちゃんと等身大で存在を感じられたことにドキドキ・・・。
走って退場されることが多かった気がするのですが、
やっぱり独特の雰囲気・・・。
舞台を見る前、一番の関心事項は、
映像の作品で見ているときに感じているあの独特の雰囲気は、
果たして舞台ではどうなるんだろう・・・っていうことでした。
雰囲気って本当に曖昧でニュアンスとしかいいようのないものだから、
映像作品だって監督やカメラマンさん次第で、
いろいろ微妙に変わってしまうくらい曖昧なものだから、
舞台の距離感で、強烈なライトの中でそれはどうなるんだろう・・・って思っていました。
けれども、舞台の強烈なライトの中でも、
肉眼で表情は判別しづらいかなという距離感でも、
綾野君は綾野君でした。
舞台の強烈な光の中で、よりその色合いを強めて存在していたような気がしました。
家に帰って、まだ興奮冷めやらない中で、
子供達に
「で、どうやったん?」
って聞かれて、ぼんやりした頭で開口一番に答えたのは、
「綾野君は、綾野くんやったわ」
でした(^_^;)
当たり前と言えば当たり前のことなんだけど、
でもやっぱりそれだけの個性ってすごいと思うのです。
そして、ソロナンバーの「ハンマー」
事前にネットで「俺のギターはハンマー」と綾野君が歌っていたっていうのを見て、
「俺のギターはハンマー」ってなんやねん!(゚_゚i)
と思っていました。
森さんってプロの作詞家なのに、なぜに「ハンマー」・・・
もうちょっと詩的なフレーズはなかったのか・・・orz
と思っていたのですが、
生で聞いてびっくり・・・。
あんな風に声を潰して歌う綾野君の声を初めて聞きました。
そしてその声が魂に響いたような気がしました。
場面は魁人が本当の救世主だって皆が知る場面。
さあ、救世主さま、儀式を・・・と言われて、
魁人が反発するところ(だったと思います・・・ちょっと自信がない)
逃げて逃げて逃げ続けて来た自分の運命に懸命に抗っている魁人の思いが、
ズシンと伝わりました。
ジョーダンじゃねえ、救世主だの天使だの悪魔だのなんて俺は知らねえ!
っていう魁人のいらだちは、
当たり前だけどココまで描かれてはこなかったわけです。
解き放たれた魁人の感情。
反抗や怒りを表現するのがロックという音楽が持つ一つの側面なのだとしたら、
ロックオペラであるサイケデリックペインの中で、
その反抗・怒りの要素を受け持ったのがこの曲なのではないかと思いました。
そして、もう、歌のテクニックじゃない、上手い下手じゃないところで、
魁人の歌は魁人の心の叫びとして客席に届いたと思いました。
私の頭の中では歌詞はほとんど吹っ飛んでいました(;^_^A
そして、その後に続く魁人の独壇場・・・。
映画だったらもうちょっとシーンとシーンのつながりとか、
台詞とか話の流れとか頭に残っているのに、
舞台だと全然残っていかない・・・(´□`。)
なんの台詞だったか、どういうことを言っていたのかさえ思い出せないんだけど、
ある一つの台詞がポーンと心に「届いた」気がしたんです。
魁人が客席に向けて放った感情を受け止めた・・・って感じ。
今まで映画やドラマを見ているときに、
いい台詞に出会って心に響いたとか、共感したとかはあるけれど、
それはやっぱり「言葉」の要素が大きかったと思うのです。
でも、あの時のあの台詞は「言葉」としてよりも、
声や演技といったもっと肉体的なものから発せられたものに対する衝撃。
空気を伝って何かが伝わる感じ。
きっとそれは同じ空間を体験できる舞台ならではの感覚だったのだと思います。
「ハンマー」を生で聞けたこと、
魁人の演技を劇場で体感できたこと、
それだけで(結構いろんなところに迷惑をかけながら無茶したけれど(^_^;))
行ってよかったと思いました。




ライブシーンはなんかもう楽しくて、
本当にコンサートに来たような感じでした。
終わったあと、ちょっと耳が聞こえにくくなる感じも久しぶり。
実はペンライトも100円均一で買った光るのを持って行ったんですけど、
やっぱりなんか気恥ずかしくって出せませんでした(^▽^;)
もともと私がよく行っていたコンサートはペンライトは禁止だったので、
ペンライトを振ること自体が慣れてなくって・・・。
でもちゃんとスタンディングで盛り上がりました(・ω・)b




もともとは森雪之丞さんの個人的な夢だったサイケデリックペイン。
森さんの情熱がいのうえさんを巻き込んで、布袋さんを巻き込んで、
キャストやスタッフもどんどんどんどん巻き込んで、
最後には会場のお客さんをも巻き込んで、
サイケデリックペインに関わった人、参加した人、見た人みんなの夢になりました・・・
そんな感じの熱くてあったかい舞台でした。
DVD発売が決まって嬉しいです。
ちょっと高いけど、がんばって買います!



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すみれ人形

なんでだか分からないんだけど、
この映画と「エレクトリックガール」の情報がごちゃまぜになっていました(;^_^A
「エレクトリックガール」を見た時に、
出番は最初の10分で終わりと思っていたのに、
なかなか出てこないし、
出だしたらずっと出ずっぱりなのでびっくりしましたΣ(・ω・ノ)ノ!
出番が最初の10分で終わりなのはこっちでしたσ(^_^;)
アンドロイドと人形というイメージが近かったからかも・・・。
でも見てしまうと「エレクトリックガール」はCGいっぱいのSFものだし、
「すみれ人形」は日本風の映像美の世界だし、
全然印象の違う作品でした。
もうごちゃごちゃにはならないぞ!


2005年? 2006年? 頃に撮影された作品だそうですね。
公開が2008年。
DVD化が2009年。
今年に入ってハンブルグ日本映画祭で上映されたそうで、
ずいぶん息の長い作品ですね。
そして・・・こんな頃からもう怪しい人を演じていたんですね・・・Σ(・ω・ノ)ノ!
初期の作品では危ない系の役は少ないような気がしていたのですが、
そんなことはなかった・・・(  ゚ ▽ ゚ ;)
「イヌゴエ」と「Life」のイメージが強かったからかな?
まだ見られていない作品、見ることができない作品も多いので、
一概には言えませんね。
しっかりと怪しい青年です( ̄_ ̄ i)
一見すると優しそうな線の細い青年ってとこがミソ。
とりあえずあの人に声をかけられたらついていっちゃうよね(;^_^A
瞳が茶色・・・(///∇//)
インタビューで瞳が茶色だって言っていたのですが、
この作品でアップになったときにそのことを思い出しました。
綺麗な瞳だな・・・でも変質者なんだけど(;´▽`A``
おまけでロケハンの映像と実際の映像を比べて見せてくれる・・・
というのがあったのですが、
森で緑川がすみれを追いかけるシーンも入っていました。
手前が土手のようになっているのかな。
とにかくカメラは比較的高い位置に固定されていて、
カメラから結構離れたところで、画面横からすみれが出てくる。
そこに緑川がカメラ側から飛び出して斜面を一気に駆け下りすみれを追いかける・・・
っていうシーンなんだけど、
このシーン、いいなあって思って印象に残っていたんですよね。
この映画とにかく映像がきれい。
ただその美しさはどちらかというと動きの美しさというよりは
画面に切り取られた画としての美しさを強く感じていたんだけど、
このシーンはすごく躍動的な感じがしたんです。
手前からボーンと画面に飛び込んだ緑川がみるみるうちに小さくなって
すみれに襲いかかる時にはかなりカメラから離れた場所で。
映像に奥行きが出るというか、
遠近をうまく感じられて、
逃げられないすみれの緊迫感も感じられたし。
面白い地形を上手く利用されたんですね。
でもロケハンの時の映像を見てそれだけじゃなかったんだな・・・と。
スタッフさんが緑川と同じように一応動いているんですよ。
カメラの脇から飛び出して下に駆け下りていくっていう。
でも、全然絵になってない!
え? 普通に斜面を降りたらこんなもんなの?(  ゚ ▽ ゚ ;)
って拍子抜け。
綾野君の身体能力の高さがこんなところでも活かされていたんですね。
スタッフさんが下りる様子を見て改めて感じた手前の場所の高さ。
実際現地に立ったらちょっと怖くなりそうな高さかもしれない。
それをあの勢いで軽々と駆け下りるんですから・・・。
思えば「シュアリーサムディ」を見た時も、
半分こけそうになりながら走るの上手いなあって思ってたんですよね。
まあ、あの映画では他のメンバーもかなり上手かったですけど。
「acacia;」のPVもそうですね。
こけつまろびつって言葉にすると簡単だけど、
実際に動くとなると難しいのに、
本当に上手にこけながら歩いたり走ったりしますよね。
こういうのもきっと高い身体能力のなせる技・・・かな?


映画自体の感想は・・・とにかく美しい映像でした。
映像美を売りにした映画って結構あるけれど、
この映画もかなりいいセンいくと思います。
晩秋?の森も、昭和の時代に迷い込んだかのような夜の街も
怪しげな冥土座も、色っぽいストリップシーンも、
螢介の奇妙な治療室も、
とにかくどの場面を抜き出しても美しい。
冒頭1シーン目が始まったとたんに、
思わず見入ってしまうような細部にまで神経が行き届いた映像美。
監督はとにかく映像重視みたいで、
映像から物語を発想するそうです。
オリジナルの話はそれはそれで一つの世界観を作っていていいんだけど、
つげ義春とか泉鏡花の作品をこの監督で映像化したら似合いそうだなあって思いました。


内容面は・・・( ̄_ ̄ i)
いろいろ理詰めで考えて何か見えてこないかとも思ったのですが、
私の力では無理でした・・・orz
緻密に物語が構成された映画・・・ではなくて、
イメージの積み重ねで緩くいろんなシーンがつながれていって
一つの世界観を作っている感じの映画なんだろうなあ。
変に意味づけをしていっても、
この映画の本質から外れていくような・・・そんな気がします。
文月の操る人形・・・最初はなんでこんなかわいくない人形にしたんだろう・・・
って思ったのですが、
見ていくうちに、瞬きする感じとか、小首をかしげるとこか、
妙に人間くさく見えてきて、魅力的なすみれちゃんになりました。
だから尚更最後に血まみれになるところは生々しくて・・・。
そう言えば、金子監督は映画美学校の卒業生なんですね。
なんか映画美学校と縁がありますね、綾野君。
「孤独な惑星」と「すみれ人形」ではどちらの撮影が先だったんだろう・・・。
こっちかな?
そして文月役を演じた小谷建仁さんは「Life」にも出演されていたそうで・・・。
え? だれだっけ(・・;)
確かに見覚えがある気もする・・・。
そんなこんなで、全く期待していなかったのに、
思いがけず印象的な作品でした(^~^)

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リッチマン、プアウーマン感想

・・・8話の段階でとりあえず感想を書いておいてよかった・・・。
私にとってはあそこがこのドラマのピークでした・・・。
特に最後の2話分はテンションがダダ下がり・・・( ´(ェ)`)
でもねえ、その最後らへんになってから、
いわゆる月9らしいラブラブモードに突入したために、視聴率はアップ。
感想も好意的なものやべた褒めのものがあふれかえっていて・・・。
なんかちょっと感想を素直に書きにくい気分・・・(x_x;)
・・・わたしって感覚が世間様からずれてるんだろうか・・・。
というわけで、多分辛口の感想になります。
少なくともべた褒めの感想じゃないです。
それでも大丈夫だ・・・と言う方のみ、続きをどうぞ。






私は月9特有のキュンキュンする恋愛ものが得意ではありません。
だから、それのみを話の中心に置いているような作品は早々に見なくなります。
とは言え、このドラマはここまで恋愛のみを話の中心に置いてきたわけではないし、
ここまで見てきた間に真琴というヒロインもかわいいと思えるようになっていました。
最終的にはラブストーリーの王道らしく日向と真琴がくっついたらいいなと思っていました。
9話で、何もかもなくした日向が真琴と一から会社を立ち上げるくだりは大好きでした。
自分の持っているお金を全く把握していない日向っていうのも面白かったし
(車を売ってからちゃんとバスで移動していたのがおかしかった( ´艸`))
真琴に社会人としての礼儀を教えられて、慣れないことに悪戦苦闘し、
うまくいって真琴から褒められたら子供のように喜ぶのもかわいかった。
ネクストイノベーションから安岡さんたち3人が来てくれたのも嬉しかったし、
真っ白の壁に「お金は大事。頼まれた仕事はなんでもする。でも、心は売らない」
(うろ覚えです。こんな感じだったと思う)って日向が書いたとき、
これからなんか新しいことが始まるんだってワクワクした。
だからこそ、10話で真琴が急に製薬会社に行ってしまって?????( ̄□ ̄;)
え? だって、9話で「私たちはどこにも行きません」って言ってたよね?
日向があれだけ母親にこだわっていた理由が、
自分が大切に思う人は自分から去っていくんだ・・・という思いからだったって分かった今、
朝比奈までもが自分から去っていって、やっぱり自分の大切な人は自分を捨てるって
日向が思い込んでしまっている時だからこそ、
真琴の「私たちはどこにも行きません」という言葉に意味があったんだと思うのに、
翌話には日向の側から去ってしまうんですかい? 真琴さん!((゚m゚;)
それも「好き過ぎてつらい」という曖昧な理由で・・・。
そんなん、詐欺やん・・・。
いや・・・女の子の気持ちとして分からないでもないんですよ。
あれだけ素敵な人の側にいて、
これ以上自分がその人に何をしてあげられるわけでもない・・・って思っちゃった時、
自分が相手に釣り合わないような気がして側にいたくなくなる。
少しでも相手に釣り合う人間になるために自分の得意分野で自分の存在価値を見つける。
そういう真琴の気持ち、分からなくも、ない。
でも、でもね、この心境の変化、なんかとってつけたような気がしちゃったんです。
だってもともと真琴と日向ってまっっっっったく釣り合ってなかったやん。
それでも日向の側に居たくてインターンシップとかいろいろ理由を見つけて日向の側に居たんでしょ?
大手製薬会社の内定もネクストイノベーションからの誘いも、
何もかもなくした日向の側に居るために捨てたんでしょ?
その時にきっといろいろな覚悟をしたんでしょ?
それが多少日向が社会性を身につけたくらいで、
自分の役割を終えたって去るんですかい?
なんか8話、9話で真琴が一生懸命した決意が、
10話でものすごく簡単に覆されてしまったようですごく違和感があったんです。
これは、あれですか?
10話の終わりのシーンを描きたかったから?
あまりにもベタな別れのシーンでずっこけてしまいました。
とりあえず私が思い出したのは「東京ラブストーリー」のカンヂとリカのシーンだったんだけど、
それと言わないまでもあまりにも典型的な別れのシーン。
振り返るタイミングすら「振り返るぞ、振り返るぞ、ほーら振り返った!」
とよめてしまうっていう・・・(><;)
私は真琴って驚異的な記憶力を使って日向を人と結びつける人物なんだと思っていました。
1話ですごく印象的なシーンがあって、
総務大臣主催のパーティで見知らぬ男性から親しげに声をかけられた日向が
一瞬戸惑いの表情を浮かべると(相手は自分を知っているのに自分は相手を知らない)、
全ての出席者の名前と顔とプロフィールをインプット済みの真琴が
そっと日向に相手の名前と素性を教えて事なきを得る・・・というシーン。
なるほどこの女の子はこの記憶力で、
人の名前が覚えられず人とつながれない(つながろうともしない)主人公を助けていくんだな、
と理解しました。
結局その後こういうシーンはあまり見受けられなかったのですが、
持ち前の愛嬌とおせっかいでちゃんと日向と他者をつなげていきました。
片岡鶴太郎さん演じる青山しかり、中野君演じる坂口しかり・・・。
朝比奈がビジネスのマネージメントで日向を支え、
真琴は日向を人とのつながりという面で支えていくんだと思っていました。
だから本当は真琴に日向の側を去って欲しくなかった。
自分の恋心はなんとか胸に秘めて(つらいだろうけどさ)
日向を側で支える人になって欲しかった。
だって、もともと真琴は日向の役に立ちたいって思っていたはず。
そして、そういう感情と尊敬から始まる恋っていいな・・・って思っていたんです。
「仕事と私とどっちが大事なの?」
みたいなつまんな台詞を相手に押しつけるような恋愛ものじゃないからこそ
面白いな・・・と思っていたのにな。
真琴には日向がネクストイノベーションに移動した時も
ネクストイノベーションまで付いていって欲しかった。
そして、持ち前のキャラクターを活かしてネクストイノベーションの社員と
日向を上手くつないで欲しかった・・・。
だって、あんな別れ方した後だし、なんか気まずいじゃないですか。
ドラマではその辺をなんとなーくでごまかしてたけど。
きっと真琴がいつもみたいにドジなことやって騒いだら、
もっとすんなり日向が社員に受け入れられる雰囲気ができた気がする。
そしてなにより朝比奈と日向の間を真琴に取り持って欲しかった。
やっぱり朝比奈はあそこまでやってしまったのだから、
感情のしこりというのはどうしてもある。
それは朝比奈、日向といったドラマの中の当事者はもちろんだけど、
見ている視聴者にもかなり根強く残ってる。
ドラマでは、それでも、何回も面接のシーンを重ねて、
朝比奈の土下座を引き出し、
それから真琴の恋話で朝比奈に笑顔を取り戻させていたので、
かなり工夫はされていたんだと思うんだけど、
どこかやっぱりしこりが残っちゃった。
「結局朝比奈は何がやりたかったんだ?」
っていう誰かの台詞があったけど、
どうしてもそういう疑問がわいてきてしまう。
もし日向と朝比奈が直接対面する前に、
真琴というワンクッションがはさまれたら、
ずいぶん印象が変わったんだと思うんですよね。
朝比奈に真琴との会話を通じて自分の本心を自覚させるような場面があったら、
きっと日向に対する謝罪ももっと切実に響いたと思う。
日向も朝比奈も「相手を許す」という葛藤の一番の山場を
全部それぞれの心の中で自己完結しちゃったから、
なんか曖昧になって「いいのか? そんなんで?」
状態になってしまった気がする。
結局朝比奈が出所した後ネクストイノベーションに戻る・・・という結末も、
なんとなくしこりがとれないままだからすっきりしないし。
社員はそんなにすんなり受け入れられるものなんだろうか、
朝比奈の過去の行動を・・・。
きっとここでも真琴がいて、大仰に喜んで朝比奈をネクストイノベーションに迎え入れて、
それを日向がにこやかに迎える・・・というような構図だったら、
もうちょっと緩和されたんじゃないのかな。
何より、真琴がネクストイノベーションの一員でなくなったために、
なんで最後に真琴があの場所に帰ってくるのかという意味がなくなったことが悲しい。
真琴と日向をあの場所で再会させたっていうことは、
きっと脚本家さんにも真琴が帰ってくるのはネクストイノベーションだっていう思いがあったんだと思うんです。
でも、そこに真琴の居場所はないわけで・・・。
それが寂しかった・・・。
真琴の居場所探しは確かに真琴の心理の流れとして必要だったと思うけど、
それはたとえば朝比奈に「私は日向社長には必要ない存在だからもう側にいられない」とかなんとか相談させて、
朝比奈に言葉で真琴の存在価値を説明させたら事足りたんじゃないの?
そうすることで、きっと、今までは「日向と朝比奈のネクストイノベーション」だったのが、
「日向と朝比奈と真琴のネクストイノベーション」に生まれ変わるはず。
事業のマネージメント系は朝比奈のフォローで、
人間関係は真琴のフォローで、
天才日向の子供のようにわがままで自由奔放な発想を支えていく会社、でいいじゃん。
日向が社員の名前を完璧に覚えるというシーンは結構感動的だったのでよかったんだけど、
それは日向が人の名前が覚えられないという弱点を克服したから・・・じゃなくて、
自分を支えてくれる社員の大切さを自覚してめいっぱい努力した結果として描いて、
やっぱりビジネスの場とかで出会う多くの人の名前はなかなか覚えられない・・・
っていうんでいいじゃないですか。
そうでないと、最初の「病気」設定が嘘になってしまう。
なんや、今までは努力が足りなかったから覚えてなかったんやん!
ってことになってしまって残念でした。
とは言え、世間的にはこの結末で大満足だったみたいだから、
あれで正解・・・っていうことなんだろうなあ・・・(-。-;)
私のように途中まですごく面白く見ていたのに、
最後の最後で失速・・・パターンの視聴者ってきっと少数派・・・。
いいんです、いいんです・・・しょせん私が月9にはまるのがおかしかったんだわ・・・orz


でも、それぞれの登場人物が非常にみごとに描かれていたこと、
そしてそれぞれの役者さんが本当にいきいきと演じられて、
その役柄をよりいっそう魅力的なものにした・・・というのは紛れもない事実だと思います。
もともと好きだった井浦さんはもちろんですが、
それほど役者さんとして興味なかった小栗君や石原さん、そして相武さんが
すごく魅力的に見えました。



なにより、全く自分の趣味で楽しく見ていたドラマに、
途中から綾野君が参戦するというサプライズ。
めちゃくちゃ嬉しかったです。
ひたすら小物の役でしたが、
最後きっちりとそれなりにケリをつけてもらえてよかったな。
意地っ張りの仮面を外した遠野君は素直でかわいかったです(*v.v)。
欲を言えば日向とがっつり向き合う場面が欲しかったですが・・・(^▽^;)
遠野が日向を挑発しに行くとか、
遠野に日向が怒りに行くとか。
ま、日向にとって遠野ってそこまで意識する存在でもなかったってことかな。
でも、今の綾野君が小栗君にガッツリ向き合うような作品見てみたい気もします。
なんかの作品でいつか演って欲しいなあ。




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