2012年夏ドラマ

今回初回をちゃんと見たのは「リッチマン、プアウーマン」「浪速少年探偵団」
「息もできない夏」「GTO」「ビギナーズ」「東野圭吾ミステリーズ」
「ゴーストママ捜査線」「主に泣いてます」
「サマーレスキュー」「ビューティフルレイン」「ドラゴン青年団」「走馬灯株式会社」
そして1回目は見始めてすぐに寝てしまったものの、
2回目以降はちゃんと見ている「トッカン」
これまた1回目はすぐに寝ちゃったので、
とりあえず2回目はビデオに録ってでも見ようと思っている「黒の女教師」

この夏のドラマは去年の夏ほどの力作には出会えなかったものの、
思っていた以上にテンポがよくて面白い・・・っていうタイプのドラマが多くて、
それなりに楽しめそうな予感・・・。

その中でも一番楽しみなのが深夜にやっている「ドラゴン青年団」
登場人物の一人・・・見たことがある役者さんだなあ・・・と思っていたら、
途中で「サマータイムマシン・ブルース」の未来からやってきた後輩くんやん!
ということに気がついて・・・。
そう思って見てみると、作品のテイストがなんとなく「サマータイム・マシン」に似てる・・・
お風呂屋さんが出てくる感じとか・・・。
調べてみたら、やっぱり「サマー・・・」と同じヨーロッパ企画がからんでいるドラマでした。
「サマー・・・」で大好きだったゆるーい雰囲気がこのドラマでも。
銭湯の壁画が冒険の地図なんてばかばかしくって笑えます。
「勇者ヨシヒコ」とはまた違ったテイストの緩さ。
「勇者ヨシヒコ・・・」はチープな感じと、
それでも一生懸命にゲームの世界を表現しようとしている様子がおかしかったんだけど、
「ドラゴン・・・」のそんなことないやろ・・・あった!Σ(・ω・ノ)ノ!
そんなこと無理やろ・・・できた!!∑(゚Д゚)
っていうノリで物語が進んでいく感じ・・・
この感じなんか馴染みがあるなあ・・・と考えていたら、
夢によく似てるんだ!
夢の中でたとえば自分がヒーローになっているとして、
でも自分は自分だっていう意識もあるから、
敵が目の前に来たときに
「無理無理~必殺技とかもってないし!」
と思っても、やってみたら、できちゃう・・・。
あれ? すごいやん! 自分・・・(*゚ー゚*)
って感じの夢をよく見るんですが
(実際はヒーローものよりも舞台に立っている夢が多いかな。
台詞知らないのに突然舞台にあげられて、
でもすらすらと名台詞が出てくるって感じ)
そういうふわふわとした夢特有の楽しい感じ。
それがそのままドラマになったような緩さ。
夏はやっぱりこういうバカバカしいのが似合いますよねo(〃^▽^〃)o
劇団のテイストがドラマに活かされた作品で「雨と夢のあとに」がありましたが、
上手くはまると新しいテイストのドラマが生まれたりするんですよねえ。
「ドラゴン青年団」もそういう面白い一風変わったドラマになりそう!!
楽しみです。

深夜放送では「走馬灯株式会社」が結構面白かった。
これは初回の窪田政孝くんがよかったのも大きい。
とりあえず次は柏原収吏くんなので次も役者さんで見たいと思わせてくれるドラマ。

「主に泣いています」はぶっ飛んだ内容で、
見ていればそれなりに楽しく見ていられるんだけど、
見なくてもあんまり後悔しないかなあ・・・って気もする。
風景が今流行のエセミニチュア動画みたいになっているのは
いかにもこのドラマは架空の世界の話だよーって感じで面白かった(・ω・)b

あんまり興味なかったのに、
実際見てみたらテンポがよくて、楽しかったのが「トッカン」と
「ゴーストママ捜査線」
それから「浪速少年探偵団」 。
「トッカン」はありきたりの職業ものかなあ・・・と思ったけれど、
ちゃんと人間ドラマを見せてくれている感じがする。
井上真央ちゃんのダメっこぶりも思いの外嫌じゃない。
ちょっと色味を抑えた画面もいい味出しているし、
1話目はついつい疲れていてものの10分で寝てしまったんだけど、
わずか10分程度でもこのドラマはいい気がする!と思えたドラマ。
2話目から寝てしまってもいいように録画してまで見ています。

「ゴーストママ・・・」も嫌みなく幽霊もので警察ものといういかにも色物な企画を
楽しいノリでみせてくれます。
家族で見るにはちょうどいい。
課長の生瀬さんまで幽霊になってしまったのにはびっくりしました。
このまま幽霊が増えていくの?Σ(・ω・;|||

「浪速少年探偵団」は前の前にやっていた「ステップファアザーステップ」と同じ感じかなあ・・・
って思っていたら、段違いにテンポがいいのでずっと面白い。
やっぱりあり得ない設定なんだけど、「ステップ・・・」の時に感じた違和感はずっと薄いかな。
関西弁に救われているところも大きいと思います。
東京都出身の多部さんは大変でしょうが、
その他の出演者は関西弁ネイティブの人が多いのもいいですね。
なんと言っても子役がうまい。
さすがまえだまえだ(*^▽^*)
ChiChiが多部ちゃん好きなのでとりあえずそれだけでもチェック☆-( ^-゚)v

企画として工夫したなあ・・・って思ったのは「東野圭吾ミステリーズ」
視聴率の取れない夏クールで、
しかも今年はオリンピックがある中で、
途中視聴しなかったとしてもいつからでも見られるように・・・
ということが狙いだったのでしょうが、
私的にはそれが見事に裏目に出て、
どうしても視聴しようという熱意が持ちにくいというか、
見忘れても、ま、いっか、来週見れば・・・
と軽く流してしまって、結局その次の週も見ない・・・
という悪循環に陥りつつありますσ(^_^;)
毎回のエピソードを繋ぐ中井貴一さんのパートは面白そうだと思っていたのですが・・・
ゲストキャストがすごく好みの俳優さんの回があれば熱意を持って見るかも・・・。

あ、この人意外といい味出してるんだ・・・と思ったのは「GTO」
AKIRAさんってこんな感じで演技されるんですね・・・。
初めてちゃんと見た気がする・・・。
とは言え、EXILEの人がドラマに出ているときは
あ、この人EXILEの人だあ・・・って思うものの、
見分けがついていない気がする・・・(・・;)
とりあえず、AKIRAさんの演技は個人的に反町くんよりも好きだったんだけど、
お話自体が昔から好きではないので挫折・・・。

日曜のドラマ対決は今のところ「サマー・・・」を録画して
「ビューティフル・・・」を見ているんだけど、
個人的にはどっちもどっちかなあ・・・。
役者さん的には「サマー」の方は尾野さんが出てるし、
「ビューティフル」の方は豊川さんが出てるし・・・で、
どちらもすごく好きなのですが・・・。
どちらも次必ず見たいと思わせるものが薄い!(´Д`;)
ChiChiは「サマー」が大のお気に入り。
気分だけはアウトドア好きなので、
山の景色を見ているだけで癒されるらしいです。
そういうドラマの見方もあるんだなあ・・・。

これもChiChiのリクエストで毎週録画しているのが「息もできない夏」
ChiChiは武井咲ちゃんが(も)好きなんです・・・(;^_^A
私も好きなんだけど・・・最近ちょっと鼻についてきたかな・・・。
主役で連ドラ連チャン、その上CMわんさかだと、
ちょっと露出過多だと思うんですが・・・。
話は無戸籍をテーマにしたヘビーなもの。
3話くらいから一応理由は明らかになったものの、
母親の態度が煮え切らなさ過ぎてイライラ・・・(-"-;A

とりあえず前のクールは私が贔屓にしている俳優さんが二人とも出ていたけど、
このクールはChiChiが贔屓にしてる女優さんが目白押し。
オリンピックもあるし、この夏はChiChiが忙しい夏になりそう・・・。

そして何より見る前と見てからの印象が変わったのが「リッチマン、プアウーマン」
初めて小栗君をかっこいいと思えたかも・・・。
最近綾野君がらみで小栗君主演の映画をいくつか見ているにもかかわらず・・・(;´▽`A``
小栗君ってもともと好きな俳優さんじゃなくって、
あんまりイケメンとは思えなかったのに世間ではイケメン扱いになっているのも腑に落ちなかったし、
本人が自分がイケメン扱いにされていることをすごく窮屈に思ってそうで、
そのどこかイライラした感じが伝わってくるのも嫌だったんですよね。
でも去年の今頃「荒川アンダーザブリッジ」でイケメンの看板はどこにやった?
っていうくらいにインパクトのあるカッパの扮装で、
生き生きと村長さんを演じているのを見て、
ちょっといいかも・・・って思い始めて・・・。
まだ見てないけれども、予告の感じで「キツツキと雨」もいい感じだと思ってました。
それでも今回の月9は初回だけでおしまいだな・・・って思っていました。
初回を実際に見るまでは。
月9だからどうせ石原さとみちゃんとのラブストーリーだろうし、
IT企業の社長なんていかにもな職業だし。
小栗君がありきたりなイケメン男子を演じることに全く魅力を感じないので、
今回の月9もないな・・・と。
ところがどっこい! このドラマの日向徹という人物の魅力的なこと!
他人の痛みを分からない傍若無人な人物でありながら、
幼いときに別れてしまった母を思う時の頼りなげな表情を時折見せたりする一面もあって、
一筋縄ではいかない人物。
しかも人の名前と顔が憶えられないという病気(特性?)
こういうちょっとアクの強い人物って小栗君にすごく合う気がする。
すごく酷いことをしたり言ったりしているのに、
ニコッと楽しげに笑ったりするとなんか憎めないというか、
この人のペースに巻き込まれていく感じがすごくする。
小栗君が生来的に持っている魅力を上手くいかした役で、
陰のある二枚目や王子様キャラ・・・なんかよりもずっとずっと小栗君に似合う。
小栗君自身がこの日向という人物を面白がって演じているんだろうなあ・・・
っていう感じも伝わってくるし。
道理で今回のドラマの番宣は朗らかな調子でしゃべっているものが多かったわけやね。
その横にいつもいる井浦新さんもすごく魅力的。
「蜜の味」ではちっとも魅力的に見えなかったARATAさん。
でも大河の崇徳上皇もはまっていたし、
今回のナンバー2の悲哀を背負った朝比奈という人物もすごく魅力的に演じておられます。
やんちゃな日向のお目付役にぴったりな落ち着いた雰囲気。
でも心の底に隠しているものもちゃんと感じさせて、
今後この人物がどう動くかすごく楽しみになります。
先週はナルキ・・・もとい中野裕太くん演じる元社員に痛いところ突かれていました。
見ていて、なんか見覚えがある・・・この人・・・って思っていたら
ナルキ(ヘブンズ・フラワー)だったのでびっくりしました。
繊細で優しいナルキとは正反対の自己主張の強い役。
身振りが大きくて日本人離れした感じが、いかにもIT企業に勤めるプログラマーって感じがしました。
わーい、ナルキだ! ナルキだ!o(^^o)(o^^)o
って喜んでいたら、綾野君もゲスト出演ですと?!Σ(・ω・ノ)ノ!
しかも2回にわたって!!
え? え? 大丈夫なん? 舞台の稽古・・・(・_・;)
映像の仕事とは違って、やっぱりどこかアウェイな場だから専念しなくっていいのかなあ・・・
って心配もあるのですが、
とりあえず、今お気に入りのドラマで綾野君が見られることは素直に嬉しいです。
玉山くんがほとんど仕事を掛け持ちしない人だったので
(自分は不器用だから2つの仕事はできないと社長に言ったらしい)
ずっとそういう仕事の仕方を見てきたから、
余計に仕事の掛け持ちに敏感になっているのかもしれませんが・・・。
どうか二兎追うものは一兎も得ず・・・っていうことになりませんように・・・。
そして身体を壊したりしませんように・・・。


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ヘブンズ・フラワー

2011年春に放送されていたドラマです。
深夜帯だったのでチェックできていませんでした・・・。
残念・・・リアルタイムで見たかった・・・(´□`。)
見ていたら周防さんよりも早く、綾野君にはまっていたかも・・・。
けれどもこの作品、不幸な作品で、
話の内容が原発事故を想起させるようなものだったので、
同時期の他のドラマが1,2週間分休んだだけでそのまま放送されたにも関わらず、
9話以降が放送延期になってしまった・・・。
関東ではその後1話から再放送になったそうなんだけど、
関西圏ではとまったまま・・・。
リアルタイムで見ていたら・・・フラストレーションたまりまくっていただろうな・・・(;^_^A
だって、8話から9話っていろいろな謎が明らかになり始めるところ。
私自身はツタヤディスカスでレンタルして見たのですが、
たまたま巡り合わせが悪くて、1と2は連続してすぐに来たのですが、
3がなかなか来なくて・・・。
ちょうど放送時と同じ8話で1ヶ月以上も待つことに・・・。
変に因縁めいたものを感じてしまいました(^_^;)
でもこうやって考えてみると、
「ヘブンズ・フラワー」は途中中断するし(地域によっては打ち切り)
「孤独な惑星」はなかなか公開できなくてようやく初めて一般にお披露目・・・
という時に震災にあって中止。
「クレオパトラな女たち」は打ち切りのようなものだったし、
他にも参加しながら公開されていない映画があったり・・・
と、綾野君、結構運が悪い?( ̄_ ̄ i)
けれども、運が悪そうで、でも、そうでもないなあって思うのは、
「孤独な惑星」はなんだかかんだ言ってちゃんと公開できたし、
ついでに意外と地方で(特に関西圏で)公開されたし、
「ヘブンズ・フラワー」も関東圏と北海道では夏の終わりに、
最初から最終話まで放送されました。
それに何と言ってもあんまり視聴率がよくなかったにもかかわらず
ちゃんとDVDにもなってくれたし。
おかげで私は見ることが出来たわけだし。
他にも今まで上映されていなかった映画が公開になったりしていましたから、
単純に運が悪いという言葉では表せないような運の強さみたいなものも感じます。
「ヘブンズ・フラワー」は公式ツイッターさんによれば、
メインキャストのクランクアップが3月10日だったそう・・・。
これもなんかそこはかとない運の強さを感じます。
結局「運」なんてものは考え方次第ってことなんだろうなあ。

さて、この作品の綾野君は美しい。
私はどの作品でも綾野君が常に美青年に見えている・・・
わけではないのですが(;^_^A
「ヘブンズ・フラワー」のシオンは、
少女漫画から抜け出してきたような美青年だと思います。
劇中、シャオガンという人物から
「美しい・・・」
とたびたび言われていますが、
その言葉に大きくうなずいてしまう。
ウェーブのかかった濡れたような長い黒髪がまさに少女漫画のキャラ(///∇//)
なんて言うか・・・この人はこんな2次元的な役でも
見事にはまってしまうんやね・・・(  ゚ ▽ ゚ ;)
おそるべし! 綾野剛!!
そして、綾野君がこんなにてきぱきとはやい口調でしゃべっているの、
初めて見た気がします。
比較的声もはっているし。
・・・そうか、こういうしゃべり方もちゃんとできるのか・・・
(ってかできないって思ってたんかい!)
アクションシーンはもちろん素晴らしいし、
ライフルでの狙撃シーンのポンチョ姿が妙にかわいかったり、
捕まって鎖につながれちゃったり・・・と、
見所いっぱい。

そんなシオン、一番見応えがあったのは、
3話でシャオガンと対面するシーンでした。
シオンの隠された過去と、
シャオガンとの因縁が明らかになる大切なシーン。
本田傳太郎さんの演技もねっとりといやらしく、素晴らしかったのですが、
それを受ける綾野君の目がもう・・・:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
二人の関係を全て物語っていました。
同じ「固まってしまう」演技だけど、
「新撰組・・・」の長坂が土方に見せた表情とは明らかに違う。
徹底的に虐げられ痛めつけられた人間が、
おびえ、恐怖から身動きがとれなくなってしまう・・・その、目。
この二人の関係って、
「BANANA FISH」のゴルツィネとアッシュの関係なんだ!((゚m゚;)
昔好きでよく読んでいた吉田秋生さんの代表作の一つで、
舞台がアメリカですごくハードな内容だったのですが、
当時まだ初々しい十代だった私には、
アッシュとゴルツィネの関係が何よりも衝撃的で・・・。
一気にその思い出がよみがえってきました。
まさかリアルな人間が演じるアッシュを見る日が来るとは・・・(=◇=;)
だからあのシーンは、個人的に全然違う作品で脳内補填してしまって、
余計に濃密なシーンに感じてしまっているんですけれども、
たぶん、そんなの無くっても十分シャオガンとシオンの関係性が
演技と、わずかな過去のショットだけで物語る秀逸なシーンだったと思います。
あのいつも冷静であまり表情を崩さないシオンが、
シャオガンに一度は刃を向けながら、そのまま固まってしまった。
シャオガンを前にして1歩も動けない・・・。
何を言われても「いやだ」(中国語で)としか言えない。
それほどの圧倒的な支配力。
成人した今のシオンの力だったら、
老人になったシャオガンを倒すのは可能なはずなのに、
幼い頃にすり込まれた力による支配とは
それほどまでに身も心も縛ってしまうものなのか・・・。
その瞳は恐怖とおびえが支配する、弱々しい少年のもの・・・。
シャオガンは昔、自分の手の中にいた頃のままのおびえた目をしたシオンに
満足げに話しかけます。
彼がまだ、シオンに執着していること、
歪みながらも、それでもシオンを愛していることが伝わってくる。
でも、その手がシオンの頬に触れたとき、
シオンが穢されてしまう気がして
(本田さんの威圧感がとにかくすごいんです・・・(((゜д゜;))) )
その手でシオンに触れるなーっ!!!(`(エ)´)ノ_彡
って思わずテレビに向かって叫んじゃいそうになってしまった・・・(;^_^A
この3話以降、私の関心は本筋ではなく、
ひたすらシオンがシャオガンを切れるのか・・・という一点にありました(^▽^;)
だって、シオンはシャオガンを自分の手で倒せなければ救われない・・・。
「ビャクラン(シャオガンが彼を呼ぶ過去の名前・・・白蘭)」と
「シオン(紫苑)」という二つの花の名を持つこの美しい人には
過去を断ち切って幸せになってもらいたいって
願わずにはいられなかったから・・・。

以降、アイに理不尽な命令を下しても、
片桐の正当性を欠いた命令に盲従するのも、
この3話のシーンがあればこそ、
シオンにはシオンなりの筋がちゃんと通っていて、
彼がそういう行動を取らざるをえないということが納得できる。
片桐はなんだかんだ言っても、
自分の復讐のためにシオンやアイを人殺しの道具として使ったのだから、
そういう意味ではシャオガンと同じ穴のムジナ。
シオンは片桐のそういう側面をも知った上で、
それでもなお彼女の愛を信じて、その愛にしがみついたのは、
それだけ彼がシャオガンに虐げられてきたから。

結局、シオンはシャオガンを倒すことが出来たのですが、
それも仲間の死がシオンを後押ししたから。
シオンが何よりも守りたかった家族同然の仲間を、
目の前でシャオガンに殺されたからこそ、
ようやくシオンは自らを縛る過去を乗り越えて
シャオガンに対峙することができた。
誰かの命令ではなく、
自分がなんの為に戦っているかをようやく理解して・・・。
自分の為には討てなかった相手なのに、
守るべき人の為ならば討てる・・・というのがシオンらしい。
最後、片桐の過去を知ってなお、
彼女が子供達に与えてきた愛は本物だったと言い切るシオン、
最後の最後まで自分に愛をくれた片桐に付き従おうとしたことも含めて、
彼は彼なりに幸せだったんだと思えました。

この作品、好きな要素はいっぱい孕んでいるのに、
その要素がうまく機能せずはがゆい思いが残りました。
その点が非常に残念・・・。
「花が咲かない世界」とか
「文字を知らない少女の殺し屋」とか、
こういう世界観すごい好きなのに・・・。
真中がアイに文字を教える場面はいい台詞のオンパレードでした。
特に「絆」っていう文字を教えていたのには驚きました。
3.11以来一気に注目された言葉。
原発事故を予見するような内容に加えて、
ここもまた先を見通していたかのよう・・・。
でも、その割に、一つ一つのシーン、エピソード、キーワードが、
うまく感動につながっていかない・・・。
たぶん・・・アイに説得力がないのが一番の原因かな。
どう見ても冷徹非常な殺し屋に見えない( ̄_ ̄ i)
川島海荷ちゃんが生来的に持っている健全な雰囲気と
誰からも愛されるような優しいオーラは、
多少表情を殺す演技をしたところで、
そうそう簡単に消せるモンじゃない。
人の死の重さを「知らない」
人を殺すことの罪の重さを「知らない」
という「知らない」事から来るアイの空っぽな感じが、
一番最初の段階でうまく伝わらないから、
その上に積み重ねられていく物語が成り立っていかない。
真中があれほどアイに関わろうとした理由も、
シオンが必死で彼女を片桐が作った世界の中に押しとどめようとした理由も、
全てが取ってつけたようになってしまう。
最終的には片桐がアイを自分の代わりに殺人鬼にしようとした・・・
という衝撃的な真実さえも力を失ってしまう。
演技力云々っていう問題ではなく、
キャスティングの問題だったんではないかと思います。

このドラマ、時間の表現もいまいちで、
長時間このままだったら死ぬ(冷凍室のシーン)とか、
調印式の間に殺さなければならなかったり、
爆発まであと10分・・・だったり、と、
時間が迫られた中で展開される場面が多かった割に、
そこでがっつりとドラマを描いちゃうものだから、
早くしないと死んじゃうよ~と、
こっちがはらはらしちゃうことがあまりにも多かった。
ついでにこういう緊迫感がある場面は、
なぜかカットバックでもう一つの物語を描いていることも多くって、
(冷凍室のシーンとシオンとシャオガンの対面シーンとか)
それも時間感覚が狂っちゃう要因で・・・。
戦闘シーンも、なんかお芝居として止まっちゃう事が多くって、
これはもう演出として残念。
せっかく殺陣がしっかりあるんだから、
もうすこしお芝居部分とうまく融合してればよかったのに。
台詞しゃべっているときに相手がじっと待っててくれていることの
なんと多かったことか・・・ヽ(;´Д`)ノ
真中ってよく刺されたり撃たれたりしたよね・・・2番手の人物なのに・・・。
でも、死なないんだよね∑(-x-;)
最後までちゃんと生き残ったのって、
主要人物の中では、もしかしてこの人一人じゃなかろうか・・・。
不死身か・・・?Σ(・ω・ノ)ノ!

とまあ、いろいろ歯がゆい面はあったものの、
それでも深夜帯のドラマで、
こういう世界観のドラマに挑戦してくれたことはすごく嬉しい。
やっぱり、こういうのって深夜じゃないとなかなかできませんものね。
この手のちょっと非現実のドラマチックなものってもっと見たいです。
作るのは大変だろうけど・・・(;^_^A
若手の脚本家や役者さんにチャンスを与えてくれたっていうところも併せて、
このドラマを作った人たちの心意気と熱意には素直に敬意を表します。
挑戦してるって感じの作品好きだなあ・・・(^~^)

そして、私的にはもう一つ大きな収穫が・・・。
このドラマの主題歌を歌ったamazarashiに出会えたこと。
ドラマの中ではエンディング中もドラマが進行していたため
あんまり目立たなかったんですが、
ふと耳に入った

  ものを盗んではいけません 自分が盗まれないために
  人を殺してはいけません 自分が殺されないために

という歌詞が妙に耳に残って、ある日気になって動画を検索。
すると一風変わったアニメのPVに行き当たって、
これがちょっと「ヘブンズ・フラワー」の世界観に似ているものの
まっっったくの別物で、
そんでもって意味が全くわからない(゚_゚i)
調べてみると他のamazarashiのPVも同じような世界観のアニメで
なんなんだろう・・・と思って聞いているうちにはまってしまいました。
最近、気に入った曲を1曲ダウンロードして聴くという事ばっかりで、
アルバムごと繰り返し繰り返し聴きたいと思うアーティストに出会ったのって
本当に久しぶり・・・。
ご飯を作りながら、とか、洗い物しながら、ヘッドホンで聴いちゃうので、
「話しかけても聞いてくれない(。・ε・。))
と家族には不評なんですけどね(^o^;)
ヘッドホンで聴く方が歌詞が聴き取りやすいし、
世界に入り込めるからついついつけちゃうんですよね・・・。
とにかく歌詞の力がものすごく強い人です。
感覚的には大人に対して怒らない尾崎豊なんですよね。
尾崎が大人社会に対して怒りをぶつけていたことを、
amazarashiはどんどん内省していく・・・っていうか、
自分の問題として自分に返していくというか・・・。
現代詩みたいな曲も多いし。
「アノミー」以外にも、いい曲いっぱいあります。
試しに動画で「amazarashi」って検索してみてください。



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下町ロケット

「ヘブンズフラワー」をいい感じで見ていて、
次で最後だ・・・って思ったタイミングでディスカスからこれが届きました(^▽^;)
気分は近未来の日本で、最後どうなるの!!っていう思いがいっぱいだったので、
「下町ロケット」の1が届いたときはがっくし・・・orz
次こそは!! と思って待っていたらまたまた「下町ロケット」の2が来たΣ(・ω・ノ)ノ!
今度こそーっ!! と待っていたら次は「イヌゴエ」2だった∑(-x-;)
なかなか思う順番に来ないのがディスカスの辛いところ・・・。

でもでも、「下町ロケット」すごく面白かったです。
1話目は、気分が近未来だったため、世界観になじむのに時間がかかりましたが、
馴染んでしまうと、こういう社会的なテーマのものはとても面白い。
こういう会社を舞台にした大人の世界の(恋愛ものではない)ドラマって、
今はNHKかwowwowしか作ってくれないんですよねえ。
刑事ものでなくても、医療ものでなくても、
職業もののドラマって成立するんだということを
もっと民放のドラマ作っている人が知って欲しいものです。

「下町ロケット」、1話は本当に見るのがしんどかったんですよね・・・。
物語の舞台や状況を説明するためにいろんなことを詰め込んでいるせいもあって、
つくだ製作所が理不尽な理由でナカシマ精機に訴えられる話か?
って思ったら、なんか大きな企業(帝国重工)も絡んでくるみたいだし、
結構登場人物は多いわ、専門用語は多いわ、
初回なので過去の回想(ロケットの打ち上げ失敗)が入ってくるわ・・・で、
筋を追うのにいっぱいいっぱい。
でも2話くらいから裁判に勝てそうな目処が立ってきて、
つくだ製作所のいいところなんかも見えてきてぐんと面白くなってきました。
ちっちゃな町工場が、大企業をも脅かすような技術を持っているっていうのがロマンですよね。
うちも自営で結構下請けの悲哀を感じたりしているので、
半端ではなくつくだ製作所に肩入れして見てしまいました。
ChiChiも
「そうそう大きい企業ってだいたいこんな感じやねん!」
と熱くなって見ていました・・・(;^_^A
2巻目まで見たらディスカスを待ちきれなくなって、
近所のTUTAYAに行って、自腹で「下町ロケット」3を借りてくれたという・・・(^▽^;)
よく考えてみれば、綾野くんの過去作を一緒に見てくれたのはこれくらいだなあ・・・。
「カーネーション」では周防さん結構好きだったみたいなんだけど・・・。
あ、「Life」は冷静な意見が聞きたくて、無理矢理見せたっけ・・・σ(^_^;)
とにかく、仕事には家族を養ったり従業員の生活を支える事だけでなく、
夢も大切なんだっていうこと、
そしてその夢をちゃんと実現させていけば、
ちっちゃな会社だって天下の大企業に対等に渡り合えるんだ・・・っていう一種のロマンを
ぶれずに描いたのが心地よかったです。
だから一番スカッとしたのは、最終回のロケットが無事に打ち上がるシーン・・・ではなく、
4話で帝国重工の理不尽なテストを受けていたときに、
「うちがテストを受けているだけじゃなくて、うちも帝国重工さんを見ている、
いい加減な会社だと分かればうちの特許は使わせない」
みたいな言葉で帝国重工の検査官に啖呵を切ったシーンでした。
このドラマ、嫌なやつもいっぱい出てきましたけど、
帝国重工の中にもきちんと技術は技術として評価してくれる人(財前さんとか)がいて、
それもまた見ていて心地いい要素の一つでした。
ひたすら弱者が虐げられるだけのドラマだったらしんどくなっていたかも・・・。
渡部さん演じる財前さんは、最初は大企業の嫌な感じのエリートか?
って思ったんですけど、いい人でよかった・・・。
財前さん自身の実家が町工場で、自分はその工場を継がなかった・・・
っていう過去もうまく効いていました。
裁判もうまくいって、帝国重工にもつくだ製作所の実力を認めさせ、
4話で大団円やん! あと何やんの?
って思っていたら・・・やらかしてくれましたねえ・・・綾野くん。
いやいや、綾野くんじゃなくて綾野くん演じるところの真野くんなんですが(;^_^A
我が家では4話見終わったところで
「何すんねん! 綾野くん!!」
と大騒動になったものですから・・・。
(だからChiChiが速攻で3巻を借りてくれた(^▽^;))
仕事って信用が一番大切で、
ちっちゃな町工場であるつくだ製作所が
堂々と大企業である帝国重工に渡り合えるのも自社製品にちゃんと信用があるから。
そして信用は一夕一朝で出来るものでは無くって、
先代の時から職人達が一生懸命積み重ねてきた努力の結晶なのに、
たった1回の出来心でそれを全て踏みにじっちゃうんだもんなあ・・・。
今までの努力も台無し・・・。
ほんまに何やってくれんねん真野!!((o(-゛-;)

綾野くん演じるところの真野。
若手の従業員代表って位置づけなんでしょうか。
営業と技術部で部署が違うのに、妙に池内くん演じる江原にくっついています。
江原は途中までは社長が夢を追っかけて会社を駄目にしているって思っているから、
そのことに対する愚痴を真野に言いまくります。
それに一緒に同調する真野。
いかにも今風の若者です。
「セカンドバージン」の亮ほどではないけれど、
(身なりや態度っていう意味で)
仕事に生き甲斐を感じたり情熱を燃やすタイプではなさそう・・・。
おそらく江原にくっついていなかったら、
会社の運営方針なんてものには興味がなさそうな人です。
でも江原が怒っているからそうなんだろうなって思って、自分も怒っている。
江原は営業で日々お客さんに接しているので、
裁判に訴えられてしまった会社の現状っていうのは切実な問題。
現に信用が失墜してしまって新規開拓どころか顧客をも失っている状況。
その上江原には結婚を考えている彼女が居ます。
しかもその彼女は帝国重工っていう大企業に勤めている。
これで自分が勤めているつくだ製作所が潰れてしまったら・・・という不安。
大企業の中で埋もれるよりも、気概がある小さな会社で自分の力を試してみたい・・・
と思って決めた自分の進路選択を後悔したくなるような現実。
彼女が勤めている会社に対するコンプレックスもあって、
ますますそのイライラは不安定な会社経営をする社長に向かって行く。
実際江原は熱い男で、その不満を何度も直接社長にぶつけます。
けれども物語の中盤で、つくだ製作所が大企業に匹敵する魅力在る会社なんだと気づくと、
一気に社長寄りに傾きます。
もともと大企業に対するコンプレックスから社長に怒りをぶつけていたようなところがあったので、
自分の会社に対する誇りを取り戻したら愛社精神は人一倍。
そんな江原の変貌ぶりが気にくわないのが、真野(^_^;)
一人不満分子として取り残された格好・・・。
(ほかの若手社員はどうしてるんだろう・・・( ̄ー ̄;)
もともと真野は江原に同調して経営の安定よりも夢を追う社長に反発していただけで、
江原ほどの思いは持ち合わせていなかったと思うんですよね。
真野には守るべき家庭もないし、結婚を考えているような彼女もいなさそう・・・。
ただ、今更就職先を改めて探したくないっていう思いだけ。
会社に対する思い入れも江原ほどはなさそうだなあ・・・。
仕事はきちんとするけど、それ以上はないって感じ。
自社製品に対する自負も愛着も、
自分たちの技術に対する誇りも別に持ち合わせていなさそう・・・。
そういうドライな感じがいかにも今風な若者。
ああ、なるほど、このどっか冷めた感じが求められていたんやね、綾野くんには。
DVD見るまでに公式のHPで人物相関図を見ていて、
あんまりバリバリの技術系の風貌でもないのに、
なんでこの役にキャスティングされたんだ? って思ってました(^▽^;)
で、その自分だけ取り残された感が暴走して、やらかしちゃいます!
こういうことができるっていうところが、
自分が作っているものに対して愛着も誇りも持っていない証拠。
でも、やらかしちゃってから気づいたんだろうな。
自分が引き起こしてしまったことの意味が。
その重さが・・・。

5回では帝国重工での作業に技術部代表の一人として呼び出されていたりして結構映ります。
他にもベテラン技術者がいるだろうに、なんで真野が呼ばれるん?
って思っていたのですが、
これはきっと、社長の計らいですね。
夢を理解しない真野に、夢の現場を見せてやるっていう。
帝国重工の人間もつくだ製作所の人間も
みんな一つのロケットを飛ばすために必死になっている・・・、
その現場を、肌で感じさせてやりたかったんじゃないかな。
ロケット打ち上げの日も真野はちゃんとその場にいて、
自分たちが心を込めて作った部品が宇宙に飛び出すという感動を、
しっかりと感じたみたいです。
この感動を覚えている限り、真野はきっといい技術者になれるよね。
よかった、よかった(=⌒▽⌒=)
で、大団円。

忍成くんも一緒に出てる~、「Life」以来の競演かなあ・・・。
奥田さんも出てる~、最後一緒の場面に映ったあo(^-^)o 「イヌゴエ」以来かなあ・・・。
っていう共演者もなじみのあるドラマでした。:*:・( ̄∀ ̄)・:*:



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