イヌゴエ

今、テーマを選ぼうとして、
これって「綾野剛」っていうテーマ作ったほうがよくないか?
ってちょっと思った( ̄_ ̄ i)
それくらい、いつも感想を書いているドラマとはひと味違うドラマです。
2006年の作品。
ウィキペディアのドラマの項目で上から2番目の作品。
(1番目はもちろん「仮面ライダー555」)
ドラマ出演作としてはかなり初期のものですね。
とりあえずディスカスから1巻目が届きました。
このドラマ、ちょっと変わったところが作っていて、
その中にうちの地元KBS京都の名前も・・・。
えーっ、KBS京都が制作してるドラマってあるんや~\(゜□゜)/
っていうのがまず驚き・・・。
大昔の邦画や他所の局が制作したこれまた大昔のドラマや、
韓流ドラマしか流していなかった印象があったもので・・・。
そー言えば、テレビ欄で「イヌゴエ」って文字見たことあったような・・・。
そのせいかどうなのか、とにかくゆるいドラマです。
深夜枠で流れているドラマ・・・よりもゆるい気がする・・・(;^_^A
特に第1話は、会話のテンポが変・・・。
台詞が相手に向かっていない感じ。
相手に向けて言っているのではなくて、
自分の足下に落ちてそこで自己完結していくような・・・。
これは演技が下手とかではなくて、演出とか脚本の問題なんだと思います。
だからといってダメダメなドラマで見ていられない・・・ということは決してない。
最初は何をどう見ていいか分からなくて呆然としましたが、
3話目くらいになるとこのドラマのゆるいテンポにも慣れてきて心地よくなってきました。
犬はかわいいし、
綾野君はかわいいし、
奥田さんも長谷部さんもかわいいし、
犬がしゃべっている言葉はどっか愛嬌があるし・・・
という癒し系ドラマですね。
筋が! とか、展開が! とか、伏線が! とか、
目くじらたてて見る必要が全くないドラマでした
綾野君の演技もうまい下手で言えば、下手っていう部類に入るんだと思うんだけど、
演技のうまい下手じゃないところで、
この作品のゆるーい雰囲気に綾野君の柔らかい空気感がぴったりはまっているので、
もうこれはこれでいいっていうか・・・。
ちゃんと作品として成立してるっていうか・・・。
昔のラブコメマンガに出てくる男の子キャラみたいですよね。
女の子二人に囲まれて振り回されているんだけど、
その様子がわかいいというか、おかしいというか・・・。
オープニングとエンディングがなかなかポップなのもいいですね。(o^-')b
とにかく主役なので、始終綾野君を見ていられる幸せ(〃∇〃)
2巻目、3巻目も楽しみです。

っていうか、今のこの綾野君人気にあやかって、
KBS京都で再放送してくれないかなあ・・・。

シュアリーサムディ

さっき一通り書いたのに、
結構気合い入れていっぱい書いたのに、
保存に失敗して上書きしてしまった・・・(。>0<。)
えーん、こんなことなら下書き扱いにせずにさっさとアップしとけばよかった・・・。

も、一回、心機一転!!

綾野君の過去作品を追っかけることにしました。
まず第一弾としてこの作品「シュアリーサムディ」
2010年の作品です。
監督は小栗旬さん。
とりあえず、いっぱい出てそうだったから(^▽^;)
(1発目から出番4秒とかだったらいきなりめげそうじゃないですか・・・)
この作品の公開当時は小栗旬さんに全く興味がなく、
完全にスルーしていました。
見てないのに、批評で辛口のものが多いのを目にしては、やっぱりそうか・・・
と勝手にわかったつもりになっていました。
すみません。
見ず嫌いしてました。
けっこう面白かったです。

玉山くんの過去作を追っかけているときに、
私の頭の中には勝手に「お馬鹿映画」というジャンルができました。
主に「逆境ナイン」や「銀色のシーズン」なんかが分類されます。
わたし、結構このジャンルの作品、好きみたいです(〃∇〃)
特に羽住監督のお馬鹿映画大好きです。
作品として評価されることはあんまりないけどね。
(絶対映画賞とか取らなさそう)
駄作と愛すべきお馬鹿映画の境界線は、
まず第一に作り手の熱い(それこそ馬鹿がつくくらい熱い)映画に対する思いが感じられること、
それから登場人物達のあほさ加減が突き抜けていて清々しいこと、
の2点。
「シュアリーサムディ」も冒頭から校舎を爆破するわ
(しかも予定外だったって言うからなおさら呆れる( ̄□ ̄;))
キャッチフレーズは「馬鹿で最強だった俺たちを取り戻す!」だし、
最後には銀行強盗まで・・・って立派にお馬鹿やってます。
監督の映画に対する熱い思いも十二分に感じられます。
冒頭、制作会社や配給会社のロゴが出るところからなにかせずには居られなかったくらいだもの・・・。
あんなの初めて見ました。
エンドロール中もサービス精神が溢れているし、
(あれだけやられると途中で席は立てませんよね)
エンドロール後の映像も結構長く、
そこまでやって回収した伏線はそこかい!
ってのも楽しかった( ´艸`)
最初は高校生のイタズラの単なる爆破事件(単なる・・・っていう表現も変ですが)だったのが、
少しずつパズルのピースが埋まるようにいろいろなことがつながっていって、
全ては偶然ではなく必然的に起こっていたことなんだとわかるしかけも楽しい。
でもこの仕掛けを売りにするには、
もう一歩突っ込みが足りなかったかな。
よく似たタイプに「キサラギ」がありますが、
あれも集まったメンバーそれぞれの素性が明らかになるところから始まって、
真骨頂はアイドルの死が自殺ではなく事故だったことにたどり着く部分だと思います。
「シュアリー」のほうはそこまで綿密に組めていないところが残念。
残念だなあと思うところは他にもいくつかあって、
まずちょっとテンポが悪い。
特に導入部の子供時代のエピソード長すぎ。
もっとはしょって半分くらいにしてもいいくらい。
子供時代の回想部分までが物語の基盤になっているのはわかるけど、
丁寧に描きすぎです。
まだ主要メンバー5人の名前と顔が一致していないような段階で、
これまたどの子役がどの役に対応しているのか分かんないような段階で、
延々過去の話をされるのはかなり辛いです。
それから主人公が特徴なさすぎ。
他の4人のキャラ付けをしっかりすることで主役を引き立てよう・・・としているのは分かる気がするけど、
なんか面白みがないんだよね・・・。
かっこいいこと言ってすぐまとめようとするところもなんか鼻につく。
もともと小出君ってまじめな優等生のイメージなんですよね。
その人に特別な人物設定を与えなかったら、
その人物はやっぱりどっかまじめで堅い人になってしまう。
すると、ノリで爆破事件を起こすという行為にあまり説得力がなくなっちゃう。
やっぱり「馬鹿で最強だった俺たちを取り戻す!」っていう素敵な言葉は、
真性のお馬鹿に言って欲しい。
いっそ京平(勝地くん)と巧の人物像をくっつけてもよかったくらい。
リーダーで狂言回しで救いようがなく馬鹿っていうほうがいいじゃないですか。
やくざにやられた後の重要なシーンが成り立たないならば、
そのへたれ部分は和生に背負ってもらってさ。
お馬鹿がたまにまじめなことをいう方がしびれるってもんです。
雄喜への連絡は・・・だいたいなんで雄喜は最後まで閉じこもっているのか・・・。
しかも最後の最後だけ参加してるし。
バンド演奏にはドラムとして雄喜の存在が必要だったんだろうけど、
雄喜はあえて銀行強盗に参加しなければならない理由はないのに、
なんでそこまで参加してるのか分からない。
もっと早い段階で仲間に合流してもよかったのにな。
(なんか大人の事情?)
それに言葉で語らせすぎ。
銀行強盗が未遂に終わった後のシーンなんかでも、
いろいろしゃべらせずに、みんなで空を見上げる・・・
だけでも十分ニュアンスが伝わったと思います。
「明日を生きるのが怖い」
と言う仲間を
「いつかきっと・・・っていう思いで生きていこうぜ」
って説得するのも、台詞で済ましてしまわずに、
せっかく「シュアリーサムディ」って歌があるんだからさ、
歌に語らせてもよかったのに・・・。
とまあ、いろいろう~んっていうところがあるにせよ、
最初の監督作品でこれだけ出来たら上々だと思うんですけど・・・。
きっと、公開の仕方がまずかったんだな。
中身の割に包装を大きくし過ぎた。
もっと地味に公開して、口コミで「案外面白かったよ」って広まるような形だったら、
同じくらいの興行成績でももっと評価が高かったはず。
先入観や最初の印象って大事ですもんね。
あんまり人のこと言えませんが・・・(;^_^A

さて、綾野君は・・・というと、
ギターを弾きながら歌うシーンあり、
5秒見つめるだけでどんな女も落とす・・・という楽しい特技ありの美味しい役です。
音楽をやっていて実際にギターを弾いたり自分で曲を作ったりするだけあって、
弾き語りのシーンはさまになっています。
5秒で女を落とすという特技といい、
小栗旬監督は綾野君とプライベートでも仲がいいだけあって、
綾野君のいいところがうまく出せる役をさせたという感じ。
柔らかい存在感のある役。
そして何よりこの秀人という役は、物語のキーパーソンの一人である宮城さんと
一番深く関わる役でもあります。
宮城さんはこの映画の中で一番印象的で一番好き(*^o^*)
ストリートミュージシャンで、その歌声に一目惚れ(声に一目惚れは変か・・・)した秀人が
宮城さんに弟子入りしてギターを習い始めます。
歩道橋のモニュメントの前で宮城さんの横で子犬のようになついてギターを抱えている綾野君、かわいい・・・(///∇//)
秀人は宮城さんに勧められて、仲間達とバンドを組みます。
これが爆破事件の発端であるので、そういう意味でも重要な人。
そして、爆破事件で運命が変わってしまった人の中で、一番悲劇性が強いのもこの宮城さん。
(雄喜のお父さんも自殺していますが、
これは後に爆破事件との直接の関係がないと判明するので除外)
兄貴のようにしたっていたのに、
ある日突然路上から消えていなくなってしまった。
まさかそれが自分たちがしでかした爆破事件のせいだったとは!
それが遠因となって宮城さんの命が失われてしまっていたとは・・・。
高校生のいたずら心が引き起こした事件が、
一人の男の命を奪っていたという衝撃。
その衝撃を一番感じていたのが秀人なわけで。
しかも秀人は爆破事件の前宮城さんから
「音楽はどこででも出来る」
みたいなことを言われてやんわりと止められていたのに、
その言葉を聞かずに文化祭を一方的に中止にしてしまった大人達に一矢報いるための計画に乗ってしまった。
あの時自分がやめようって言い出していれば・・・って思いもあったはず。
だから最後のライブのシーンで、
感慨深げなメンバーの中でも、
秀人が一際泣きそうな顔をしているのは、
そういう悔恨の思いと、宮城さんを慕う思いがあったから。
ライブの時、宮城さんからもらったシャツを着ていたのも秀人の思いの表れだったんでしょう。
そういう、物語の核心につながる役だったことも含めて、
おいしい役だったんだなあと思います。
綾野君ファンとしては、
5秒でどんな女でも落とす・・・という素敵な笑顔が見られるし、
歌っている声も聞けるし・・・でかなりお得な作品でした。(^_^)v

音楽もすごく素敵。
爆破シーンで使われる
「Guilty」 とか、
ノリがよくてちょっとあくがあって、かなり好き。
また秀人が歌う「Maybe Someday」
バンドで歌う「シュアリー・サムデイ」
宮城さんが歌う「Bitter Dog Blues」
そして愛のテーマともいうべき「Because」は
それぞれ少しずつよく似たフレーズが組み込まれていて、
なかなか面白いなと思いました。

うっわあ、一回書いた物を思い出し思い出し書いたら、
なんかバッラバラや・・・(TωT)
消えてしまった記事よ、かむばっくぅ・・・(ノω・、)

恋は遠い日の花火ではない

ってCMありましたよね、昔・・・。
そのキャッチコピーを思い出させるかのような今日のラスト。
周防さん自身の回想を流さなかった演出が秀逸。
心の闇に密かにしまっておいたはずの思いが暗闇に大きく浮かび上がる。
何度も何度も大きく花開いては闇夜に消える・・・。
秘めた想いはあの頃のまま、糸子の心を大きく揺さぶって・・・。
92才になっても、糸子の心は「周防さんが長崎に帰る」って聞いて泣いてしまった時のまま。
現実の小篠綾子さんみたいに納得いくまで一緒にいて燃焼した後の恋だったら、
この恋は「ああ、そんなこともあったなあ」という単なる思い出だったんだと思いますが、
途中で秘めてしまったからこそ、いつまでも心の奥にくすぶり続ける。
糸子の中で過去の話として消化できていたら、
もしかして娘さんに謝罪しようとしたかもしれないし、
その後の周防さんのことを聞く余裕があったかもしれない。
でも、92才になってなお、糸子の中で燃え続けている恋だったから、
ただ泣くことしかできない・・・。
夏木さんの演技、お見事でした。
きちんと尾野糸子の想いを継承していると感じました。
いつもの糸子とは全く違う恋する糸子の表情・・・。
そんな糸子だったからこそ、周防さんの娘さんの心に最後までわだかまっていた「汚い感情」を押し流すことができた。
全てをさっした優子が糸子の代わりに「申し訳ありませんでした」と謝ったことと併せて、
ようやく、ほんの少し、私も心の中のわだかまりが解消できた気分・・・。
私は糸子に完全に同調して周防さんに恋をしていたので、(;^ω^A
恋は理屈じゃないし、不倫しようとして恋に落ちたんじゃない。
相手には家族が居ると分かっていても理性で止められないのが恋だと、
この恋は致し方なかったんだと捕らえているのですが、
それでも周防さんの奥さんとお子さんの気持ちを考えたら胸が痛まないわけがない。
奥さんはとうの昔に亡くなっていて謝りようもないからこそ、
せめて娘さんの心の苦しみが軽減してくれてほっとしました。
それでも、娘さんの告白の言葉の重いこと・・・。
糸子のことを憎むにあたらない人だと思いながらも、
「汚い感情が全くなかったと言えばウソになります」
という正直な気持ちを飾らずに吐露していました。
周防さんが糸子のところにいた時、彼女は12才。
そろそろいろんな事情が飲み込める年齢で、
しかも女の子だし、すぐに思春期に入るわけだし、
いろいろ心の中に渦巻く物もあったんだろうな・・・。
きっとその感情は糸子だけでなく、周防さんにも向かっていたんだろうと思うと切ない。
看護士(当時は看護婦さんだったでしょうが)になったのも、
周防さんよりもお母さん寄りの発想の職業選択だった気がするし。
(周防さんの働く姿を見て服飾の世界へ・・・ではなく、
病気がちな母を見て医療の道へ・・・だったわけですよね)
彼女が言った言葉
「先生もずっと思い続けて来て下さったんだと思いました」
には、はっとしました。
「先生も」ということは、「思い続けて」いた人がもう一人いたわけで、
それって文脈上周防さんのことですよね?
周防さんの消息は「テーラーを続けてる」とか「長崎に帰る」とか断片的に出てきましたが、
その後彼が糸子をどう思っていたかは分からなかった。
糸子がずっと周防さんを思い続けていたことは描かれてきましたけど。
それがここに来て娘さんの口からそっと伝えられた。
彼もまた別れた後もずっと糸子のことを思い続けていたことを・・・。
その言葉を聞いたとき、頭の中にふっとある情景が浮かびました。
仕事終わりの人気が亡くなった仕事場(テーラー周防)で、
愛しそうに机をなでる周防さん・・・。
ええもんは時間がたってもええさかいなあ・・・と糸子が選んだ机は、
きっといい感じで古びた風合いがでてきていて・・・
糸子が作った店の中で、糸子が選んだ家具や仕事道具に囲まれて、
糸子を想う時間が周防さんにもあったのかもしれない・・・。
周防さんのことだから、
決して奥さんや子供さんの前で糸子への思いを露骨に感じさせるような行動はしなかったと思うけど、
娘が父親のそういう感情を敏感にかぎ取るような場面はあったのかもしれない。
それはきっと娘さんの立場からすればつらいことで・・・。
現実の小篠綾子さんのとは違って、ドラマの中の糸子と周防さんの関係はもっと軽い物で
(時間的にもつきあい方も)
流そうと思えば流せるくらいの出来事だったと思うのですが、
娘さん(おそらく奥さんも弟さんも)の心に深く影を落としたのは、
彼の思いが一時的な物ではなかったからだったのでしょう。
でもそれも、時間とともに受け入れることが出来た。
(彼女が年をとって人を好きになると言うことは理屈じゃないと言うことが分かるようになったんだろうし、
周防さんが奥さん亡き後長崎に帰ったことも大きかったのではないかと思います)
考えて見れば糸子のとった行動は実に男前で、
好いた男に店一軒建ててあげて、自分は身を引く。
男に気兼ねさせないように、無理のない範囲で月賦払いにして。
(ずいぶん長いローンでしたもんね・・・。住宅ローンじゃあるまいし商売であれだけ長いローンってそうない気が・・・)
ってなかなかできないですよね。
現に紳士服職人としても道を閉ざされかけていた周防さんが職人として生きていけたわけだし、
その店のおかげで家族も生活することができたわけだし。
その糸子の男前っぷりに思い至るようになった頃に、
「憎むにあたらない人」だって思えるようになったんでしょう。
そして、実際に会って、糸子の涙を見て、最後まで残っていた「汚い心」も消えていった。
一緒にいた時間よりも遙かに長い時間、
離れていても、それから一度も会うことがなくても、お互いに想い合っていた二人の恋を、
娘という立場を越えて受け入れてくれたんじゃないかと思っています。
長い、長い、長い恋の総決算。
批判も非難も糾弾も全て受け入れて、
それでも糸子の心の中で生き続けていた周防さんへの思いは、
思いがけない形で胸に轟き老いぼれた身体を打ちのめし
それでもなお
「これを見る為に生きてきたような気もする」
と言う糸子のモノローグが素晴らしい。

今、最終回まで後少しと言うところで、
改めてリアルタイムでこのドラマを見られている幸せを感じます。
おそらくこれほどのドラマはそうそう世に現れない。
一日一日驚きと感動を大勢の人と共有しながらドラマを楽しむ醍醐味。
あと3回、その喜びを存分に感じながら楽しみたいと思います。