サマータイムマシン・ブルース

気になっていたものの、なかなか見られないままだった作品。

この間関西で深夜に放送されて漸く見られました。

以下、ネタバレ。




最初の30分、死ぬほどつまんなかったんですが、

(あのハイテンションな大学生ノリにもなかなか馴染めなかった・・・)

タイムマシーンが出てきた頃からぐっと面白くなりました。

話の構成上仕方ないとは言え、

最初あれだけブツブツとエピソードがぶつ切れで登場すると

なかなか世界に入り込めません。

でも、最後まで見てからもう一度見直すと、

ああ、こんなところに映り込んでる!

これはこういう意味だったのね!

といろんなピース、場面が見事につながっておもしろさ倍増。

たかがクーラーのリモコン、されどクーラーのリモコン。

100年を越えて存在する工業製品に感動!

一回目見たときには軽く流し見していた

ホセがリモコンを修理できなくて壊しちゃうシーン。

2回目は思わず「ああっ!」と声を出してしまいました。

長い長いリモコンの人生がここで終わってしまったんですね・・・。

くだらないネタも、いろいろ細部まで計算されていてうならされます。


まだ若い瑛太くんがいい感じでひょろひょろした大学生を演じています。

あんまり今と風貌は変わっていないけど、

やっぱ、若い感じがします。

こういう瑛太君を見ていると改めて弟君とそっくり。

兄弟ってこんなに似ているものなんですね。

なんというか、顔もそうだけど雰囲気がそっくり。

上野樹里ちゃんはかわいいけど、

これといって見所無し。

瑛太君演じる甲本がなんとかして名字を返ることができたかどうかだけは気になる[E:smile]

「勇者ヨシヒコと魔王の城」にメレブ役で出ているムロツヨシさんが出ていました。

でも最初はどの役なのかわかりませんでした[E:coldsweats01]

分ってみてみると、なるほど芸風はかわっていません。

何とも言えない香川ののんびりした町の雰囲気もいい感じ。

この作品、「逆境ナイン」の2ヶ月後に公開された同じROBOTの作品なんですね。

なんか、テイストが似てる・・・[E:coldsweats01]

ROBOTの作品は「踊るシリーズ」や「海猿シリーズ」よりも

こういったオバカ系のほうが好きかも。

深く考えずに楽しめる佳作でした[E:happy01]

ふたり~コクリコ坂・父と子の300日戦争

いやあ、面白かったです[E:happy01]

見ていて、いろんなことを考えさせられましたね。

まず、「ゲド戦記」に一番足りなかったものは何だったのかっていうこと。

このブログでも何回か書いていますが、

世間の評判に反して、私は結構「ゲド戦記」っていう作品好きなんですよ。

この間また地上波で放送していて改めて見直してみましたが、

やっぱりかなり好きです。

個人的には「ポニョ」よりも好き。

感覚的に「ポニョ」より「ゲド」のほうが受け入れやすい気がする。

もちろん作品の完成度の高さでは比ぶべくもありませんし、

「ポニョ」が素晴らしいっていうのは百も承知です。

でも作品の完成度と好き嫌いって一致するわけじゃない。

未完成でまだまだ完成度が低い作品でも、

妙に心惹かれて仕方ない・・・と言う作品がドラマにも映画にもある。

私にとって「ゲド戦記」はまさにそういう作品。

主人公のアレンという少年がとにかく好きなんですね。

あれだけ内向的な少年を、よくジブリの作品として世に出したな・・・っていう[E:coldsweats01]

父殺しからでしか自らの物語を始められなかった主人公、そして監督。

そこに作品とその背景(宮崎家の親子問題やジブリの後継者問題)が絡んだドラマがあって。

アレンというキャラクターは他の人が監督だったら駿監督に早々につぶされていたと思うんです。

駿監督はああいう人物がアニメーション映画の主役になるのが我慢ならないはず。

(そしたら「ゲド戦記」も宮崎駿監督作品として全然違う形で世に出ていたかも[E:coldsweats01])

でも、吾朗監督だったから駿監督が作品そのものを無視したんだし、

結果、完成するまで駿監督がほぼノータッチで世に出ることができた。

当時、鈴木さんはよくぞこの人を見つけたもんだって感動したことを覚えています。

「ゲド戦記」という世界的に有名な原作を映画化するというプレッシャーに加え、

スタジオジブリで監督をするというこれまた大きなプレッシャーに押しつぶされない

おそらく唯一無二な存在が吾朗さんだった。

私の記憶に誤りがなければ、確か「父殺し」っていうエピソードは鈴木さんが提案したってどこかで読みました。

おそらく鈴木さんは現実と重ね合わせる形で「ゲド戦記」の映画化を目指したんじゃないかと思います。

「ゲド戦記」の公開当時は今回よりもずいぶん吾朗監督のメディア露出が多かった記憶があります。

制作中はブログもこまめに更新していたし。

(そのブログを読んで吾朗監督のファンになったんですが)

映画の宣伝番組もそれまでの作品は作品そのものの制作過程

(作画状況やアフレコの様子、コンピューターの導入など)中心の映画紹介的なものから、

一気にジブリの内情に踏み込んだものが増えた気がします。

確か、当時、試写会の途中で席を立つ駿監督の映像を見たので、

当時から親子の相克というようなテーマでドキュメンタリーを作っていました。

鈴木さんは映画のプロデューサーとして、

駿監督の息子としての吾朗監督の存在を全面に押しだし、

親子の相克さえも宣伝の材料にして

スタジオジブリの抱える問題をオープンにしてそれを物語化し、

話題性を作り上げることで映画を興行的に成功させようとした。

そしてそれはもののみごとに成功した。

そしておそらく鈴木さんにはもう一つの大きなもくろみが・・・。

ジブリはもともと宮崎駿と高畑勲という二人の天才の作品を世に送り出すための会社でした。

けれどもその一方の雄である高畑氏が1999年の「ホーホケキョとなりの山田君」以来

商業ベースで映画を作り続ける第一線から退いてしまった。

それまでふたりできれいに交互に作品を発表していたのは、

お互いに強烈なライバル意識があったから。

発表されたライバルの作品にインスパイアされて自分の作品を完成させる、

そういう競争関係が崩れてしまった。

駿監督一人で巨大化したジブリという組織を支えるのは無理がある。

何より、宮崎駿という負けず嫌いの鬼みたいな天才に、

次回作に向かう動機付けがなくなってしまった。

外部から監督を招いたり・・・といった試行錯誤が続く。

けれども、自ら作品を作り出すことは出来ても、

後輩の育成が徹底的に下手な駿監督は、

すぐに若手の芽をつぶしてしまう。

すでに日本を代表する大監督である駿監督に、

若い才能が易々と対抗できるはずもなく・・・。

駿監督に新しい刺激を与えるどころか一つの作品を完成させることも困難な中、

浮上した吾朗監督。

実の息子が同業に進出したことに対する強烈な反発は、

結果、息子を無視する・・・ということになり、

作品の制作途中で口を出し、結局仕事をとってしまう・・・こともなくなり、

また駿監督に対して過剰なまでに若手が感じる重圧に対しても、

吾朗さんはある意味誰よりも覚悟が出来ている存在であったので、

なんとか乗り越えられ、

そうして「ゲド戦記」は生まれた。

でも、その結果は吾朗監督にとっては残酷なもので・・・。

公開年次の邦画興行成績第一位になりながら、

作品自体は酷評され、吾朗監督も親の七光り監督という烙印を押されてしまった。

「ゲド戦記」という作品自体は完成し興行的に成功した訳だから、

鈴木さんは映画のプロデューサーとして、スタジオジブリのプロデューサーとしての役割をしっかり果たしたんだと思う。

でも、吾朗さんは?

吾朗監督は「ゲド戦記」っていう作品をとにもかくにも完成させることだけに利用されて、

ぼろぼろにされて捨てられてしまったの?

・・・と、ブログを読んですっかり吾朗さん自身のファンになっていた私は結構不信感を持っていました。

鈴木さんはすごく優秀なプロデューサー。

というより鈴木さんと宮崎駿監督の関係は、

ある意味昔ながらの編集者と作家。

編集者は作家の一番身近にいて、

作家の一番最初の読者であり、ファンであり、

そして時には苦言を呈しながら、

時には方向を提案しながら、

作家に作品を書かせ続ける人。

実際駿監督は「ゲド戦記」を見て、

「こんなものはなっとらん!」

と「崖の上のポニョ」を作った。

ちゃんと「ゲド戦記」は、吾朗監督は、駿監督のモチベーションになった。

鈴木さんの大きな目的は一つ達成されたわけです。

でも、そのために前途有望な若者の一生がダメになってもいいの?

吾朗さんのことを本当に思うなら、

造園コンサルトの仕事を一生懸命やっていたんだからそのままにしたおいて上げたほうがよかったんじゃないの?

どうして吾朗さんをこの世界にひきずりこんでしまったんだろう・・・。

その後「ポニョ」が公開されて、「アリエッティ」が公開されて、

それでも吾朗監督の名前を聞くことはなく・・・。

とくに「アリエッティ」の興行的・作品的成功は、

ますます吾朗監督の居場所がなくなっちゃうんじゃないの? って心配していました。

そんな風に思っていた頃、次回作「コクリコ坂」の制作が発表され監督が吾朗監督だって聞いて、

本当に嬉しかった。

吾朗監督が辞めたんじゃないってわかって。



で、冒頭に戻ります。

「コクリコ坂」の制作が発表されて、嬉しかった反面、新たな疑問が湧いてきました。

なぜこの作品なの?

吾朗監督はこの作品で何を描きたいの?

「コクリコ坂」は駿監督が昔からあたためてきた作品だという。

脚本も駿監督。

吾朗監督は雇われ監督のように駿監督の企画に乗っかるの?

アニメーター出身で、自分の絵の力で物語を膨らませドラマを生み出すことが出来る米沢監督と違って、

アニメーションの世界で経験を積んできた訳ではない吾朗監督が存在意義を持つのは、

駿監督に影響を受けながらも明らかに違った指向性を持つ作家性。

自分の企画じゃなくて、存在意義を出せるの?

鈴木さんは吾朗さんに何をさせたいの?

そういう疑問がいくつもいくつも湧いてきました。

まだ映画そのものを見ていないので何も言えませんが、

とりあえずこのドキュメンタリーを見て、

今まで疑問に思ってきたいくつかのことが少し見えてきました。

まず、前半の主人公の海ちゃんをめぐっての駿監督と吾朗監督のやりとりを通して、

「ゲド戦記」で大きく欠けていたものがなんだったのかはっきり見えてきました。

私はそれまで、後半の結論が急ぎすぎていることや、

自分の思いや考え、思想を主人公達に短絡的に語らせていることが問題だと思っていたのですが、

もっと根本的に、人物を描くという一番基本的な部分が抜け落ちていたんだ・・・。

人物が描けていないから後半の展開がとってつけたように感じられたのだし、

いいこと言っているのに言葉が心に響かなかったんだ。

それは映画を作る根っこの、でも一番大切な部分で、

これがないと登場人物達は命を持たない。

とはいっても、人物を描くっていうのはとってもとっても難しくって、

実写のドラマや映画でも、きちんと人物が描けているなあと感じられる作品はそんなにない。

一線級で名前の売れている脚本家さんの作品でもそうなんだもん。

実写だとそれでも生身の人間が演じるからそれだけでごまかせちゃうところがあるけど、

アニメーションだとごまかしがきかない。

そういうことを番組の中の駿監督は一生懸命教えようとしていた。

・・・むっちゃこわかったけど[E:coldsweats01]

テレビを通してみているだけも頭から血が下がりそうに怖かったんだから、

あの現場にいた人は本当に凍り付いたんだろうなあ・・・。

壁に貼ったキャラクターの絵を

「なってない」

と言って引っぺがした時とか。

でも、ゲドの時と明らかに違ったのは駿監督がとにもかくにも吾朗さんになにか教えようとしていた。

ゲドの時は息子が自分のテリトリーに入り込んできたことに対するいらだちだけだったと思うんです。

その後の吾朗さんの運命も見えていたんだろうし。

でも、今回はすごく不器用で乱暴だったけど、とにかく何かを伝えようとしていた。

鈴木さんも駿監督の古い企画を引っ張り出して駿監督に脚本を依頼してまで

吾朗監督に「コクリコ坂」をやらせようとしたのは、

吾朗監督に人物を丁寧に描くと言うことを学んで欲しかったんではないかと思う。

吾朗監督の絵コンテにだめ出しをして、

このままでは公開できないと厳しい顔をして伝えたのも、

吾朗監督を親の七光りではない本当の監督に育てようとしたからではないのかな。

まだ作品を見ていないのでなんとも言えないのだけど、

鈴木さんが「GO」を出したのだから、

その部分はちゃんとクリアして吾朗監督は何か新しいステップに上ったのではないかと思っています。

海ちゃん達がどう描かれているか、すごく楽しみ。

それにしても鈴木さんが伝書鳩のように駿監督の言葉を吾朗さんに伝えているのがおかしかったな[E:smile]

駿監督の意見とは分らないように言葉を選びながら、

でもなんだかんだ言って最終的にはちゃんとやらせてる。

さすが名編集者!

でも、あの場面は吾朗監督もうちょっと踏ん張らなきゃ。

駿監督が提案した

「朝、起きて、お布団をたたんで、きちんと寝間着もたたんで、その上に置く」

海ちゃんは確かに魅力的。

それだけで人物像が浮かび上がってくる。

こういう何気ないシーンの積み重ねで人物ができあがっていくんだろうと思う。

でも、吾朗監督、

「となりで妹が寝てるんだから布団は畳みませんよ」

って言うんなら、

そういう人物像が吾朗監督の海ちゃんなら、もっとどうどうと貫かなくちゃ。

例えば、

  海ちゃんが目を覚ます。

  大きく伸びをして、勢いよく布団から抜け出し、

  「あ・・・・・・」

  と、思って隣に寝ている妹の顔をのぞき込む。

  ぐっすり寝ている妹に安心して小さく安堵の息をもらすと、

  きびきびと着替え、布団と枕を少し整えて、布団の上に畳んだ寝間着を置く。

  もう一度妹の寝息を確かめると勢いよく階段を下りていく。

くらいディテールを書き込んだ絵コンテを描いて、

僕の海ちゃんはこういう子です! って主張すればいいのに。

なんだかんだ言いながら、人の意見を素直に受け入れることができるのも

吾朗監督の一つの長所なのかもしれませんが。


ドキュメンタリーの中ではなんとなくお父さんに圧倒されっぱなしという感じだった吾朗監督。

ま、あれだけ強烈な存在感のお父さんだからね[E:coldsweats01]

でも、石にかじりつくように必死にがんばっている吾朗監督の姿もすごく印象的でした。

親の七光りっていうのは確かにあると思う。

宮崎駿っていう存在がなかったら、果たして吾朗監督に監督をするチャンスはあったのだろうか、

とは思う。

でも、親の七光りで非難されるべきは、

与えられたポジションを自分の実力だと勘違いして安住している人間だ。

スポーツ界だって芸術の世界だって、

親がその職業だったから、

環境が整っていたから、

子供が親と同じ職業に就く・・・ということはある。

フィギュアスケートだと、織田君も小塚君も、

親が選手だったから、コーチだったから、

他の子供よりも恵まれた環境を与えられたことは否定できない。

けれども、彼らはその場で自分の才能を試されるから、

誰も彼らを親の七光りだとは言わない。

与えられた環境でも、そこで努力するのは本人だから。

吾朗監督が親の七光りに安住することなく、

苦しんでいる姿、本気で踏ん張っている姿が映像で見られて嬉しかったです。

あのなにくそ!っていう踏ん張りは、駿監督ゆずりかな[E:smile]

番組の後半で、駿監督が次回作に取りかかったっていっていました。

番組の中ではきちんと言っていなかったけど、

ネットニュースで読んだところによると駿監督の自伝だとか・・・。

「ゲド戦記」を見てこんなもんなっとらんといって「ポニョ」ができ、

「コクリコ坂」でもがき苦しむ吾朗監督を見て自伝・・・。

ある意味、駿監督は今でも息子の為に作品を作っているのかもしれませんね。

ここでもちゃんと鈴木さんのもくろみ通り。

吾朗さんという存在が天才宮崎駿の制作のモチベーションになっている。

吾朗監督の次回作では、作品の質と中身で

駿監督を次々回作へと駆り立てるようなものができるといいですね。

お父さんの借り物でない表現方法を手に入れた吾朗監督の作品が見られる日を

心から楽しみにしています。

2011夏ドラマ 初回感想その2

毎日暑いですね・・・。

暑いというのもいやになるくらいです。

暑さに弱い私・・・。

すっかり夏ばてしておりました・・・。

パソコンに触る気力もなく、

腰を下ろしたら気付かないうちにウトウト・・・[E:sleepy]

我ながら呆れるほどに体力がありません・・・トホホ・・・。




というわけで、この半月間に見たドラマの感想。

今回は深夜帯に面白いドラマがポツポツありますよね。

深夜帯だけにその時間に馴染むまでが大変で、初回を見逃した作品もあるのですが、

まずは「勇者ヨシヒコと魔王の城」

初回を見逃して2回目から見たのですが、すっかりはまってしまいました。

7月までならネットで初回が無料で見られたのでそれでとりあえず初回も見ました。

「予算の少ない冒険活劇」というだけあって安っすいつくり!

でもその予算のなさを逆手に取ったというか、

開き直ったつくりかたがかえって気持ちいい。

ここまでやってくれると、これはもうそういうもんだって割り切って見られる[E:happy01]

明らかにピアノ線が見えるのも、

みえみえのモザイクも、

はりぼての敵も、

みーんな笑いどころになってる。

また、かの有名なロールプレイングゲームをモチーフにしているだけあって、

見慣れた敵の姿もちらほら。

また、効果音もどこかゲームっぽくやすっぽい感じがよくはまってる。

(魔法の音とか敵が登場するときとか)

パーティの仲間がみんな一直線に並んで行動する、とか、

よその家に勝手に入り込んで宝物等のアイテムを捜す・・・

なんてシーンも忠実にドラマとして再現するとすごくみょうちきりんな感じで笑える。

下手したら今時の大学生ならこれくらいの作品作れるんじゃない?

っていうくらい安い作りなんだけど、

そこはやっぱりプロの作品。

安い所をきっちりと笑いどころにするセンス、

もったいないくらい豪華な出演者。

その出演者たちもレギュラー、ゲストに関わらずみんな楽しんでこの作品に関わっている感じがよく伝わってきます。

個人的には木南晴夏ちゃん演じるムラサキとムロツヨシ演じるメレブが好き。

この二人がぶつぶつとつっこんでくれるから安心して見ていられる[E:coldsweats01]

メレブの役に立たない魔法も毎回楽しみの一つです。

多少気になっているのは山田孝之くんのローテンション。

いや、ローテンションゆえに面白くなっている部分もあるにはあるのですが、

例えばスケベな本性がばれるシーンなんかはもっとはじけてくれてもいいように思います。

もう少しメリハリがあったほうがこういうギャグ系ドラマは楽しいかな。

このドラマ、今かなり気に入っていて、

私の中では「それでも、生きていく」に次いで楽しみなドラマです[E:happy02]

脚本・監督の福田雄一さん。

「東京DOGS」や「猿ロック」の脚本家っていうことは知っていたんだけど、

改めてググってみてびっくり!

「逆境ナイン」の脚本を書かれた方だったんですね。

ということは羽住監督と一緒に映画化実現に走り回っていた人。

知らない間に(私がもの知らずなだけなのですが[E:sweat01])かなりメジャーな方になっていたんですね。

「東京DOGS」の脚本はあんまりピンとこなかったです。

視聴率やモロモロの事情にしばられた中で仕事されるより、

この作品のように深夜枠でもかなり自由に作られたほうが、

福田さんの作品のおもしろみがよく出ると思います。

子供達はこのドラマが今期一押しで大好き。

「逆境ナイン」も大好きで未だに何度もDVDで見直しているし

(うちにある玉映画のDVDの中で、この作品だけは長男所有)

うちのチビどもは福田さんの笑いがツボにぽはまるらしい。





「荒川アンダーザブリッジ」

一風変わった系の深夜ドラマ二つ目。

テレビ雑誌でカッパ姿の小栗旬くんと★のお面をかぶった山田孝之くんを見て

なんだこりゃ???

って思ったドラマ、

あらすじを読んでもさっぱりどんなドラマなのか想像ができず・・・。

とりあえず見てみました。

やっぱりわけわかんないドラマ。

「勇者・・・」のほうはわかりやすいパロディ系ギャグだったけど、

「荒川・・・」の方は原作がかなり個性的な作品らしい。

この原作を実写でやろうと思ったところはすごいと思う・・・。

原作ファンはイメージ壊れてないのでしょうか?

原作を知らない者にとっては、

あまりに非現実な世界について行くだけで精一杯。

でも、意欲的な役者陣の演技やセット(といってもほとんどロケ?)が

いい感じの緩い雰囲気を作り出していて、

ストーリーにはなかなかついて行けないけど、

この世界観に浸っていたいなあという気にさせられるドラマです。

これまた深夜枠ならではの思い切った企画で、

こういう作品がいっぱい作られたら

ゴールデン枠のドラマにもいい影響を与えるんじゃないかあ・・・

と嬉しくなってきます。

個人的にはリクがいちいちぼそぼそと突っ込んでくれるところが好き。

これ、リクの突っ込みがないとこの世界観から置いてけぼりになっちゃうんだけど、

リクがきっちり常識的な観点から突っ込んでくれるから安心して見ていられるんですよね。

この作品、今から映画化が決まっているそうで・・・

ドラマも映画も、興行的に成功することを祈っています・・・。





「IS」

こちらはかなりまじめな話。

テレビ東京のこの時間帯のドラマは、

毎回かなり思い切った企画を出してきますね。

で、それなりにきっちりとドラマにしているところがすごい。

「IS」も重いテーマだけど、そこから逃げることなく、

エンターテイメントとしての側面も忘れず、

いいバランスでドラマ化されていると思いました。

今クールは女の子が男装する作品が多いのだけど、

一番成功しているのがこの「IS」の福田沙紀ちゃんじゃないかな。

ま、他の作品は男性のふりして男性の集団の中に入るっていう男装なのに対して、

「IS」では内面が男の子なのに女装しているっていうところが大きく違うんだけど、

ちゃんと場面場面で男の子っぽく見えたりするから。

他の作品では男の子には全く見えないのに周りが男の子として平気な顔して接している違和感があるんですよね。

福田沙紀ちゃんはあんまり好きな女優さんではなかったけれど、

一気に評価アップ。

難しい役を体当たりで演じているなあと思います。





「陽はまた昇る」

井上由美子さんが脚本を書かれると言うことと、

三浦春馬くん出演と言うことで見ています。

でも井上さん脚本・・・にしてはちょっと平板な気が・・・。

井上さんのネームバリューに期待しすぎなんだろうか・・・。

これから佐藤浩市さん演じる主人公の過去の事件が明らかになってきたら、

もう少し緊迫感が出てくるんでしょうか・・・。

警察学校ってこんな感じなんだあっていうのがわかって面白い、ところはあります。

それから三浦春馬くん、この前はまじめで繊細な教師を熱演していたけれど、

今度は今時の軽い若者という役柄。

どんな役でもきちんとその役にはまって演じられるところはさすがです。

そして、三谷幸喜さんの「三銃士」でダルタニアンを演じ(声)

「Q10」で病を抱える繊細な青年を演じた池松荘壮亮くんも出演。

ちょっとイメージが違うまじめな役で三浦君とがっつり対立しています。

docomoのCMもいいですね。

とにかく私的には「Q10」で演じた久保君役がかなりツボだったので、

それ以来気になって仕方がない。

三浦lくんと池松君の二人をいっぺんに見られるだけで

このドラマを見る価値があるかなあ・・・。





「胡桃の部屋」

大好きな向田邦子さん原作のドラマ。

松下奈緒さんは背も高いしはっきりした目鼻立ちをされているのに、

不思議と昭和の時代にすんなりはまる役者さんですね。

大学時代、繰り返し原作を読んだ気がするのだけどほとんど筋を覚えておらず・・・。

最後、なんとなく「なーんだ・・・、大人の世界ってわかんないもんよね・・・」と思った覚えがありますが

なんでそう思ったのかも忘れてしまった[E:coldsweats01]

だからほとんど初めて見るような新鮮な気持ちで見ています。










あとのドラマは残念ながら初回を見逃してしまいました。

結局、このクール中盤を迎えた現在見ているのは

月曜「全開ガール」・「IS」・「勇者ヨシヒコと魔王の城」

火曜「胡桃の部屋」

水曜「ブルドクター」

木曜「陽はまた昇る」・「それでも、生きていく」

土曜「ドンキホーテ」「荒川アンダーザブリッジ」

って感じです。











今回なんといっても一押しは「それでも、生きていく」

視聴率的には芳しくありませんが、ドラマとしては出色の出来ではないかと思います。

素晴らしい脚本が実力あるキャストの名演を引き出していく・・・。

オリジナル脚本でありながらしっかりした構成と主張を持ち、

練りに練られた台詞はどこか詩的で、

でも決して現実から遊離したものではない。

直接的に思いや感情を言う訳ではないのに、

役者さんが声にすると登場人物の心が胸に迫ってきます。

誰もが、誰かを思いながら、必死で、生きている。

去年の「Mother」も素晴らしかったのですが、

この「それでも、生きている」もそれに負けず劣らず素晴らしい作品だと思います。

前回は見ている最中にふと倉本聰氏の「北の国から」を思い出しました。

あの名作にひけを取らない作品になりつつあるのではないかと思います。

難しいテーマなだけに、

最後の落とし方で作品の評価が大きく変わってしまう可能性も大きいのですが、

少なくともここまでは、

丁寧にそれぞれの登場人物の心を描いてきたという点で

充分評価に値するドラマだと思います。

視聴率が低いのが少し気がかり・・・。

商業的な成功に拘ることが多い局が制作しているだけに、

回数を減らされるのではないかとひやひや・・・。

でも、「北の国から」というドラマ界の宝のような作品を生み出したのもこの局だったりします。

ここはひとつ低視聴率でもぐっとこらえて、

坂本さんが書く最終回まで、きっちりと、今のクオリティを維持して作り上げて欲しいものです。

きっと、財産となる作品だと思うから。

そして、小さな声ながら、一生懸命このドラマを見ていない人に訴えたいです。

このドラマは見るに値するドラマです。

決して気楽に見られるドラマではないけれど、

見て楽しいというタイプのドラマではないけれど、

ドラマらしい醍醐味を十二分に味わえる数少ないドラマです。

ドラマが好きという方なら、決して見て損はないドラマだと思います。

今からでも遅くないと思います。

是非木曜の10時にCXフジテレビ系にチャンネルを合わせてみてください。