セカンド・バージン

今クールのドラマ、この間書いた「Q10」や「SPEC」もおもしろいのですが、

もう一つ結構はまっているものがあります。

NHKの「セカンド・バージン」です。

宣伝などからあんまり自分が興味ないジャンルだなあと思って、

とりあえず1回目を見たらパスだな・・・と思っていたドラマでした。

単純な恋愛ものも不倫ものも、ましてやNHKにしては過激なベッドシーン・・・などにも

さっぱり食指が動かない。

玉がでてるならまだしもね[E:catface]

鈴木京香と深田恭子の相手役さんは知らない人だったし。

・・・という、はなから斜に構えて見始めたワケですが、

これがなんのなんの! おもしろい。

と言うより鈴木行役の長谷川博己さんにはまってしまいました。

やっぱり冒頭から半分くらいまでは、

だれ~、この人?

この役やったらそれこそきら星のごとくいるイケメン俳優を使えばいいのに。

ちょっと細すぎるなあ・・・

と、不満たらたら[E:coldsweats01]

それが、不思議なことにだんだんすごく魅力的に見えてきた!

もちろん脚本家の大石さんが作られた鈴木行という人物がとっても魅力的だということもあるんだろうけど、

なんと言っても長谷川さんが魅力的に見せているんですね。

長谷川さんの実年齢は33歳。

それが28歳(?)の行を演じているワケですが、

まったく違和感がない。

28歳という年齢設定ならば今なら向井君や小栗君、瑛太くんあたりがドンピシャにはまるし、

それこそ30前後まで広げれば玉や玉木君や妻夫木くんなど、

本当にきら星のごとく若手の俳優がいる年齢なわけです。

でも長谷川さんの行を見てしまった今、

その誰でも行は成立しなかったなあ・・・と思うのです。

行という人物は長い間恋を封じ込めていたるいの心の琴線を揺さぶらなければいけない人物です。

でもそれが、愛玩動物をかわいがるように年下の男に入れあげる・・・ように見えてはいけないわけです。

るいが求めているのは、あくまでも男女が対等な関係。

だからこそ行には若いながらもるいに匹敵するするようなキャリアが与えられているワケだし、

行もまた、るいのなかに母性を感じるような甘ちゃんな男であってはいけません。

長谷川さんはその辺の辺りをきちんとわきまえて、

大人の男性として演じていらっしゃるなあ・・・と思いました。

さっきあげた若手の役者さんだったら誰もこの感じは成立しなかったんじゃないかと思います。

その上で、節度ある大人の態度を取りながらも瞳に隠しきれない情熱を宿すさまとか、

何気ない立ち姿とかに、

隠しきれない若さを滲ませるんですよね。

まだ恐れを知らない、まっすぐな若さ。

長谷川さんの体型がとっても細くて、

腰回りなんて折れてしまいそう。

まるで中学生がそのまま大人になってしまったかのようなスタイルが行という人物にぴったり。

たぶん、本当にその年代の役者さんが演じていたら、

大人の態度の中に滲ませる若さのバランスが違っていたと思うんです。

そして、本当に行の若さを全面に押し出して、その若さにるいが惹かれる・・・というように描かれていたとしたら、

私はきっとこんなにこのドラマにはまらなかったと思います。

この物語にはまれるかどうかはきっと行という人物に惚れられるかどうか・・・にかかっているんだと思います。

行という人物は最初将来を嘱望されている官僚としてるいの前に現れ、

若いくせに上司にも堂々と自説を説くかなり粋がった若者として描かれます。

けれどもその鼻っ柱をへし折るようなるいの言葉にも素直に耳を傾け、

自分の夢を実現する為に努力する姿は決して不快じゃない。

るいに対してもずっと節度ある態度で、

話し言葉は必ず敬語だし、メールも自分の立場をわきまえない失礼なものではありません。

そういうのっていいなあ・・・と。

好き嫌いはあると思うのですが、私にはつぼでした。

大人の女性と年下の男性の恋愛話って、

男性側の若さに満ちた強引な行動に振り回される・・・

もしくは、ミステリアスな女性の行動に若い男性が振り回される・・・

というパターンになりがちなんだけど、

このドラマはその中間くらい。

行から見ればるいの行動はミステリアスで不可解かもしれないけど、

るいの行動は視聴者に理解できるように描かれているし、

確かに行の行動が二人の関係を進展させていくけれど、

それは決して不作法に強引なものじゃない。

だからこそ二人の恋の駆け引きに思わず引き込まれてしまう。

そして、おもしろいことに、るいのライバルとなる行の妻、万理江もきらいじゃないんです。

深田恭子さんの個性なのかな。

るいと対局の子供っぽいお嬢様がぴたりとはまっている。

さすがに3回はちょっと・・・と引きましたけど[E:coldsweats01]

でも万理江の行を好きな気持ちはよく理解できる。

万理江の前にいる行はるいの前にいるのとちょっと違って、

いかにも草食系の優しいだんなさま。

わがままな妻の言うことをとりあえず聞いてあげる。

すっかり行にはまってしまった私には、

このいかにも優しい旦那様の行もすごく好き。

だからるいと居るときはるいの視点で行を見て、

万理江と居るときは万理江の視点で行を見て、

ずっと行にドキドキしてるという・・・[E:coldsweats01]

結局なんだかんだ言って、単純にすっかりはまってしまっているわけです。

久々に恋愛もののドラマにとっぷりはまる日々もまた楽し[E:heart04]

あんまり行という人物に惚れてしまったので、

行を演じておられる長谷川博己さんをググってみると・・・

舞台を中心に活躍されていた役者さんなんですね。

びっくりしたのが「BOSS」に出演されていたこと。

えーーーーーーっ! いたっけ?

とDVDを取り出してきて見てみたら、

いるいる!

玉にずっと嫌みを言っていた二人の背の高い方だ!

しかも玉のお当番回には犯人に狙撃されてた!

ということは、回想シーンで玉と行動を共にしていた捜査一課の人だ・・・。

・・・わからんかった・・・orz

もう一つ、好きなものや人が思いがけないところでリンクしているなあ・・・と思ったのは、

前半の演出が黒崎博さんだということ。

あの「帽子」や「火の魚」を演出された方です。

濃厚なラブストーリーに黒崎さん・・・なんとなく意外な組み合わせ。

でも公式HPのスタッフ日記をちらちら見る限り、

「帽子」や「火の魚」のブログを読んでいた時に感じた人柄そのままに、

情熱をもってこの作品の取り組まれて居る様子が伝わってきます。

どのクールも次週が待ちきれないほど楽しみなドラマに1本出会える確立ってすごく低いのに、

今回は3本も!

それぞれがそれぞれに違った味わいがあって1週間の間中テンションが[E:up]

まだ感想を書いていない他のドラマもそこそこ面白いし、いいできなんだけど

この3本の印象が強過ぎてどうでもいい気分・・・[E:coldsweats01]

気が向けば一言感想書きます。

そー言えば前クールの分もそのままだった・・・。

死刑台のエレベーター

ようやく見に行って来ました[E:coldsweats01]

事前にあちこちで見たレビューは結構さんざんなものが多く、

また名作のリメイク・・・ということもあって、

自分の中での鑑賞の課題は

「評価軸をできるだけたくさん持つこと!」

映画の評価っていろんな側面があると思うんですよ。

だからできるだけ柔軟な視点を持って見てみよう・・・と。

ネットでちらちら見ていた監督のコメントが結構まっとうだったので、

そうは大きく外してないんじゃないかなあ・・・と思ったことも大きい。

監督がまっとうな視点を持っていて、

尚かつ、名作と言われる原典の物語の骨格をそのままリメイクしたなら、

そこそこの映画になっているんじゃなか・・・と思ったんです。

結局近所のレンタルビデオ屋を探したけどオリジナル版は見つけられず未見のままだったので、

とりあえずあらすじだけを調べて読んだんだけど、

あらすじを読むとかなり良質のサスペンスのようだったし。



なのに、なのに・・・なぜ???[E:shock]

根幹部分のサスペンスがサスペンスになっていない。

阿部ちゃんがエレベーターに閉じ込められた時に、

このままこのエレベーターから出られなければ阿部ちゃんに未来はない!!

と思わせるドキドキ感が全くない。

玉と北川さんが阿部ちゃんの車を盗む時に、

ああ、そんなことしたら阿部ちゃんのアリバイ作りがーっ!

って思わなければいけないのにそんな緊迫感もなかったし、

阿部ちゃんが捕まった時も、

こっちの殺人事件の潔白を証明するためにはエレベーターに閉じ込められてたことを話さなくちゃならない。

でもそんなことしたら社長殺しがばれちゃうーーーっ!

っていうハラハラ感もなかった・・・。

・・・私があらすじ知ってしまっていたからいけなかったのか?

でも、この作品は名作のリメイク・・・ってことで作っているんだし、

多くの人がストーリーを知っているっていう大前提で覚悟して作っているはず・・・。

観客の多くがサスペンスのからくりを知っているから、

その辺りはさらっと流した・・・のだとすればそれは本末転倒だと思う。

私はこの作品をリメイクする最大の意義は、

本格的かつある種古典的なサスペンスを現代劇としてかっちりと見せる・・・事だと思うんです。

テレビの2時間サスペンスのようなお手軽で見やすいサスペンスじゃなくて、

骨格のしっかりとした本当のサスペンスを映画として作るというところに意味があると思ったんです。

でも・・・サスペンスになってない~。

ドキドキしない~、ハラハラしない~。

・・・ってあかんやろ。

もとの作品を見ていないのでこういうサスペンスとして不発な感じが

オリジナル通りなのかリメイク版だからなのかわかりません。

ただ、オリジナルは時代の空気や映画のスタイルの流行の流れに上手く乗った

いわば幸せな作品だったんだと思います。

評価が高い音楽も撮影スタイルもヌーベルバーグという時代だからこそ評価されたという面もかなりあるはず。

時代の中で本来の姿以上に力を持った幸運な作品。

その幸運な時代と土地柄から切り離されたら単なる陳腐なサスペンス・・・だったの?

オリジナルを知らない私のような観客にそう思わせてしまったのはこの作品の罪かなあ・・・。



サスペンスとして不発感がぬぐえないのは、

阿部ちゃん演じる医師に感情移入ができないこと。

玉と北川さん演じる若者二人はいいんです。

感情移入できなくても。

そういう役回りの人物だし。

吉瀬さんに感情移入できないのも頷ける。

彼女に関しては最後の最後、彼女の絶望にほんの少し共感できたら物語は成立する。

でも阿部ちゃんに関してはもっと観客に近いところで描いて欲しかった。

吉瀬さんを本当に愛していたのか、

それともどこまでも彼女の魔性の魅力に翻弄されていただけなのか、

社長を憎んでいたのか、

富が欲しかったのか、

それとも自分の理想をかなえたかったのか、

そのどれでもあり、どれでもないような曖昧な描き方。

彼に感情移入しにくいから物語を全体的に俯瞰して見てしまって、

あちこち話のほころびが目についてしまう・・・。

この話、阿部ちゃんにしっかり軸を置いて見ることができれば、

かなり良くできたサスペンスになると思うんですよ。

阿部ちゃんの演技が問題ではなくて、

映画全体としての方向性の問題としてなんかずれちゃったな・・・と。

吉瀬さんもきらいな役者さんではないんだけど

(最近では「ハガネ」がよかったです)

彼女の悪い部分が全面的に出ちゃった感じ。

彼女、感情が爆発するような大声を出す演技っていまいちな感じがするんです。

たぶん演技に対する慣れの問題なんじゃないかと思うんですけど。

後半、彼女がエキセントリックにがなり立てて行動する場面が増えるのですが、

ちょっとしんどい。

スチール画を見る限りでは(もしくは予告程度の短い動画では)違和感がなかったのですが、

作品を見終わった後は、うーん、この役は彼女じゃないなあ・・・と。

確かに綺麗なんです。

でも、一人の男に、

しかも、本来なら殺人なんて起こしそうもないまじめな男に、

殺人を決意させる説得力に欠けている。

最後の台詞の

「私はこれから一人で牢獄の中で目覚めて年をとっていかなくちゃならないのよ」

にあるような、女としてのねちょっとした毒々しい部分をそんなに感じないので、

この部分の台詞が軽く感じてしまう。


でも若者二人の描写はかなり工夫されていると思いました。

あらすじを読む限りだとオリジナルの方では若い二人は物語をひっかき回す狂言回しであり、

主役二人と好対照をなす人物造形がなされていたんじゃないかと思います。

成熟した大人と若さ、

計画性と衝動性、

女主導と男主導・・・etc

それが日本版ではちょっと変えられている。

若者たち(っていうか主に玉演じる赤城)の行動が衝動的っていうのは一緒なんだけど、

殺す相手を元カノとその情夫に変えたおかげで、

この殺人にも、主人公二人の殺人と同じ

「あの人を殺して、私を奪いなさい」

という構図が生まれた。

オリジナルでは対照的だった二人の男が、

日本版では相似形になってしまった。

その途端、主役の阿部ちゃんの殺人が一気に幼稚なものになる。

元カノのその場しのぎの言葉に踊らされて衝動的にヤクザを撃ってしまった玉と、

殺人後のバラ色の人生を夢見て社長を撃った阿部ちゃんは結局は同じ穴のムジナ。

いくら

「自分の行動は自分が決めてきた」

とつぶやいたところで、やっていることは

「俺わるくないもん」

「俺やってないもん」

と現実逃避する玉と一緒なんだ。

ま、その設定変更のおかげで元カノの情夫にふらふらついていって、

コテージに泊めてもらったり、仲良く写真撮ったり・・・

っていうとんでもなく不自然な状況が生まれてしまったわけなんだけど[E:coldsweats01]

時代設定を現代にして、舞台を日本にするために

整合性を整えようとしてかえってあちこちに矛盾をかかえてしまったパターンかも・・・。

あ、でも、職業を警官にしたのはおもしろいと思いました。

阿部ちゃんの医者もそうですが、

本来人の命を守るはずの職業についている人が、

簡単に人を殺めてしまうところに現代社会の抱えている大きな怖さがあって

その辺を突きたかったのかなあ・・・と。

警官なのに簡単に人の車を盗んだり

銃を取り出したり、

人を殺したり・・・っていう圧倒的なモラルの欠如も、

現代ならなきにしもあらずだなあ・・・。

それより何よりも、彼の行動を貫いている幼児性が印象的でした。

おねしょをした子供がウソ突いたりパンツを隠したりして親にごまかすように、

その場しのぎでなんとか取り繕うとして、

最後の最後においたをみつかっちゃって泣いちゃう・・・て・・・[E:coldsweats01]

この監督にとって現代における若さや未熟さっていうのは、

直に幼児性に結びついているのかなあ。


有名な作品のリメイク、しかも舞台をフランスから日本に移す・・・

という圧倒的にアウェイの状況での映画制作を、

そのことを十分に承知した上で引き受けた監督の度胸に敬意は表するものの、

作品としておもしろいかと言われれば・・・

うーん、ちょっとお・・・[E:despair]

と言わざるを得ない残念な作品なのですが、

意外や意外、私この作品の玉好きです。

「シーサイドモーテル」の時のような型にはまったヤクザ役よりも、

つかみ所のない赤城役の方が見ていておもしろかった。

全体的に力が抜けた感じも、

時々出てくるこの場面でこの表情? という意外性も、

沸点が異様に低いところも、

怒るととりとめもないことをするくせにあまりヒステリックじゃないところも、

打っても全く響かないようなどよんとした感じも新鮮で良かった。

何より

「俺わるくないし」

「俺やってないよ」

という見え透いた子供っぽい言い訳をするときが妙にかわいかった。

5歳くらいの男の子を見てる感じで。

見かけは十分大人なのに嫌みじゃなく幼児性を共存させられるところは、

玉山君ならではの魅力だったかなあ・・・。

北川さんはとってもかわいかったです。

北川さんの役は結構便利に使われていてちょっと行動に一貫性がない気もしましたが、

とりあえず目の前の男が好き

という一念だけで行動するというのは赤城とはまた違った形の子供っぽさで、

それはそれで考えることを停止した今時の若い女の子を上手く表現していたかなあ・・・と。

ご本人はお話しされたり文章を書かれたりするときは、

非常に筋道が通ったしっかりしたことを言われたり書かれたりしていて知性を感じるのに、

こういうお馬鹿な女の子が妙に似合うんだなあ・・・と変なところで感心したりして。

気の強い女の子を演じられることが最近多かったような気がしますが、

この役が私は一番かわいいと思いました。



あんまり関係ないけどこの映画、「天地人」のキャスト結構出ているんですね。

お悠と謙信は今度はちゃんと恋仲で(立場逆転してるけど)

秀吉が警備員、栗林がやくざでそれに景虎くん・・・と。

わお、5人も出てるよ[E:sweat01]

とりあえず・・・

書きたいことはいっぱいあるのに眠気に負けてしまったり、

体調不良だったり、

町民運動会がいやでいやで、そのことが気になって文章書く気もしなくなったり

(子供か・・・私は・・・[E:despair])

書きたいことはいっぱいたまっているのに書かない日々が続いています。

前クールのドラマの感想も残っているし、

いくつかのスペシャルドラマも面白かったし、

新しいドラマも始まっているというのに、

・・・今日も頭が痛い・・・[E:shock]

久々にワインを飲んだんで飲み過ぎたせい?

それとも今日はふるさとで行われている宝探しゲームに参加して、

珍しく6キロも歩いたせいかも・・・。

それでもどうしても書きたいのでちょっとだけ。


今度のドラマは面白いのが多い!!

特に「SPEC」と「Q10」

久々に見終わって胸が高鳴って、次週が楽しみで仕方ないドラマに出会いました。

夏にはこういうの一本もなかったもんな・・・。

今回は今の時点で2本もあって幸せ~。

「SPEC」は企画と脚本と演出と役者の演技の歯車が見事にかみ合っている感じ。

堤さんらしい作品で、

細かいこだわりも、小さなギャグも、きちんと活きています。

前回のクール、同じように作家性の強い作品が、

どちらも何かがかみ合って無くて内輪の中で楽しんで終わるような閉鎖的な排他間があったのに対して、

きちんと外に向かって開かれている感じがします。

脳の90パーセントが使われていない・・・とかは

「NIGHT HEAD」か・・・?

という気がしなくもありませんし、

戸田恵梨香さんの演じているキャラも「BOSS」の時のキャラにかぶっている気はしますが、

戸田さんはあきらかにこちらの方がいきいきと演じられているような気がします。

動きとかも実におもしろい。

自分がこの作品でどういう役割を果たさなければならないかを、

きちんと分かって動いているんですね。

オーバーで漫画的な動きがバッチリきまって、

無骨で生硬な加瀬さんの演技と見事なバランスがとれています。

意外な組み合わせでしたが、この二人の相性すごくいいですね。


そして、第1回目を見終わってちょっとしばらく興奮が収まらなかったのが「Q10」

私は文句なしにこの脚本家さんの作品が好きなんです。

作品や、その作品が持っている世界観に絶対的な安心感がある。

作品の中になんとなく漂っているあわーいノスタルジックな感じと

時々登場人物たちが口にするどこか達観したようなこの世の真理。

日常の言葉で、シチュエーションに応じたタイミングでさりげなく話される台詞は

すとんと胸の奥に落ちて、心に響くんです。

今回も初回から何度もはっとさせられました。

ストーリー展開や台詞のおしゃれさばかりが追求されがちなドラマの中にあって、

木皿さんの作品は異色な輝きを放っています。

ストーリー展開だけでいうと突っ込み所満載ですが、

それを超えて魅せられる部分がたくさんあるんです。

今回は佐藤君の繊細な演技をじっくり見られそうなところも嬉しい。

「龍馬伝」の以蔵はすごく熱演だったし、よかったなあと思うけど、

他の作品であんまりピンと来るものがなかったので、

現代劇で、じっくり彼の演技が見られるいいチャンスかな。

池松くんも「三銃士」で声の演技がすごくいいなと思っていたので、

今度は声だけじゃない演技を見られるのが楽しみ。

映像もかなり意識的に1つの雰囲気を作り上げていましたし、

最後に流れる主題歌も作品の雰囲気にぴったりあっています。

このドラマもまたスタッフと役者の歯車がきちんとかみ合っている感じが伝わってくる作品です。

これから3ヶ月の間、毎週この2作品を見られる幸せに胸がどきどきしています。